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山ぎは少し明かりて 辻堂ゆめ
著者の作品は単独本2冊とアンソロジーに収録された短編2編の合計4作品が既読で、いずれもミステリー作品だったが、本書はミステリー要素のない内容。それでがっかりかというと全く逆で、これまで読んだ作品の中でも圧倒的に面白い一冊だった。高度成長期のダム建設に沈んだ山村を舞台に、昭和を生きた祖母、平成、令和という時代を生きる母娘の3代に渡る物語で、それぞれの世代が、戦争と戦後復興、高度成長とその挫折、現代日本の閉塞感という時代の波に翻弄されながら生きる様が描かれる。特に物語の大半を占める第3章「祖母」の物語は、その細やかな描写と緻密な展開が圧倒的だ。また、第1章でぼんやりと語られる3世代の女性の微妙な人間関係、第2章の最後に出てくる謎の一言、第3章の最後に明かされる第2章の謎の一言にまつわる真実、それらが見事につながるところもすごいなぁと思った。(「山ぎは少し明かりて」 辻堂ゆめ、小学館)
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