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いちのすけのまくら 春風亭一之輔

雑誌に連載された人気落語家のエッセイを書籍化した一冊。題名通り落語のまくらのようなノリで書かれた短いエッセイが100編収められていて、まさに落語のまくらを聴いているような情景描写の妙、読んだ側からどんどん忘れていって良いような気軽さがとても楽しい。どの編もとても面白かったが、一番傑作だと思ったのは文庫化にあたって掲載された落語家本人の息子による解説文。お世辞でなく父親を凌駕するような文章の上手さ、絶妙なユーモアにとにかくびっくりしてしまった。(「いちのすけのまくら」 春風亭一之輔、朝日文庫)
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