玄冬時代

日常の中で思いつくことを気の向くままに書いてみました。

もしも歴史は繰り返すとしたら

2022-04-13 10:41:33 | 歴史

今回のロシアのウクライナ侵略に対して、アメリカは何を考えているのだろうか?

あの時も欧州での独ソ戦争だった。よくよく考えると、日本の真珠湾攻撃によってアメリカは欧州の戦争に参加できた。つまり大義ができた。そして第二次世界大戦となった訳である。

かつてこの国も、今のロシアのように経済制裁を受けていた。石油もくず鉄も止められ、むろん資産凍結もされた。そして、満州事変以来の侵略なのだから、中国本土から出て行けと言われた。

今のロシアがあの時の日本に似た立場だった訳である。ただ違うのは、ロシアがウクライナを侵略する前に、アメリカは軍事情報を垂れ流した。つまり奇襲に成らなかったのだ。

例えばだが、日本が満州事変を起こす前に、これから爆弾を仕掛けて偽旗作戦をやる、と喧伝されたら日本の軍部は止まっただろう。

単冠湾(ヒトカップワン)で連合艦隊が集結していると喧伝されたら、日本はどうしただろう。少なくとも真珠湾攻撃はやるまい。結果、奇襲にもならない。

今回のアメリカは軍事情報を世界に垂れ流した。あの時に軍事情報を垂れ流してプーチンは止められると、バイデンは考えたのであろうか。

ロシア帝国の専制独裁者プーチンは尻尾を巻いて逃げるわけにはいくまい。アメリカはそれを読んでいた筈だ。

そして、バイデンははやばやと「戦争はしない!」と宣言している。他方、プーチンは「戦術核も辞さない」と垂れ流している。

これは何を意味しているのか?どちらが先に言ったのか?プーチンが核を持ちだしたから、バイデンは戦争はやらないと言ったのか?それならば理屈は合うが、…。

ただ今回のプーチンの誤算はSNSが進歩し過ぎていて、国内外の情報が上手くコントロールできないことだと思う。他方バイデンはできる限り、発信を少なくしているような気がしている。

バイデンが狡知に長けたルーズベルトの時と同じ民主党政権であるが、それ以上何も共通項が無い。単に激高して「戦争犯罪人」と罵る口数の多い迂闊な爺さんなのか?これから解かるだろう。

 歴史が繰り返されるとしたら、アメリカは徹底的に狡知に長けた圀である。何かの表層の裏だけで想像することはできないが、今回のアメリカの動きは、ロシアを大国から引きずり落とすためにウクライナを犠牲にしているとも思われる。

かつて、日本が無理矢理に戦争仕掛けるように誘導されたように、あの圀の邪悪な中枢の動きに目を離せない。

今の此の國は自らの過去の真の歴史総括ができないばかりか、敵方の真意さえ考察できない程、自らを敗者の自信喪失の暗示にかけている。

こんな程度の国民により良い憲法の改定ができるのだろうか。また、アメリカの都合の良い憲法にされてしまうのではないのだろうか。自民党の一部は右傾の振りしたアメリカ植民地党のようだ。

太平洋戦争の開戦に関しては、米国に確かな戦争決意があって、業と日本に真珠湾攻撃をやらせた、又は、やることを知っていたが黙認したという見方もあるということを横において、もう一度あの戦争の真実を考えることが此の國には必要なことであると思うが、…。

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ロシア(ソ連)への脅威

2022-03-11 19:21:29 | 歴史

今、ウクライナへのロシアの侵攻・侵略は、この国の遠くの出来事ではない。

ロシアという国は日本のすぐ傍にある。実は北方四島で国境を接しているのだ。

日本が過去に日清戦争、日露戦争をしたのは、周囲の中国とロシアという大国からの脅威が原因であった。

そして、この国が米国と無謀な戦争をした理由の一つには、1939年 9月15日モスクワで停戦協定の調印したが、ノモンハン事件と云うが、日本軍の死傷者は1万8千~2万3千人とも云われ、事実は敗戦であった。

本来なら日独伊三国同盟の立場から、ドイツを助けて日本もソ連に攻めると思うや、陸軍をしてソ連を恐れ海軍の仮想敵国である米国との戦争に加担して、あの太平洋戦争の敗北となった訳である。

日本の不敗神話は元々怪しい作り事のようです。単に情報の隠蔽の上に成立していた。

ところでロシアのプーチンが国家指導者としての精神や人格が政治的な合理性を欠いてるとしたなら、20世紀のヒットラーやスターリンの再来であろう。

日本にも近頃ヒットラーように口が達者な人がいるようだから、気を付けねばなるまい。

(参考文献:半藤一利ほか『昭和史の論点』文芸春秋/古屋哲夫『日中戦争』岩波新書)

薬局で抗原検査キッドを貯まっていたポイントを使い、買いました。でも、コロナはいつまで続くことやら、…。

 

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歴史よ、繰り返すな

2021-12-23 18:55:49 | 歴史

ふと「俳句」でも一句ひねってと、「柿」を題材と思って季語を見ていたら「熟柿」と出てきた。

丁度、種村佐孝の『大本営機密日誌』を調べていたら、ドイツのソ連攻撃があって、日本はドイツに負けるソ連に攻め込もうと満州で80万人規模の大演習「関特演」をしてソ連がドイツに負けるのを待って、そこを攻め入ろうと姑息なコトを考えていた。

それを「熟柿主義」というのだそうだ。ふうん、何かタナボタ式で主義と付けるのがおこがましい、とすこし嗤った。結局、ソ連はなかなか負けないで、陸軍はソ連戦を諦めて海軍の南進策に同調し、あの太平洋戦争が生まれてしまう訳である。

どこか今の日本経済に似ていませんか。当時は帝国主義という名の戦争経済でした。どこにも発展するフロンティアがない、みんな口を開けて棚から牡丹餅を待っているような風景。

今の日本経済は、時に自民党に献金して熟れた柿を落としてもらう。それがコロナ禍のアベノマスクだったり、GO TOキャンペーンの旅行代理店だったり、コロナの助成金事務の電通中抜き事業だったり、まるでヒトの不幸を横目にしての火事場泥棒的事業展開だね。

戦前の日本陸軍も支那事変で行き詰ってしまい、何処かに突破口を求めていたんだ。それが北進論のソ連が駄目になって、南進することになり、米国とぶつかってしまった。

その惨憺たる敗戦以来、この国はオミクロン株が米軍基地から輩出されても何も言えない国になった。そればかりか、敵基地攻撃能力とカラの大声ばかりで、次は左翼のように「中国オリンピックをボイコットしろ」と言ってみたり、また他方では「思いやり予算」をアメリカにおもねって「同盟強靭化予算」と言うとか、そこまで自国を卑下する自民・公明政権には今後の経済のかじ取りができるのだろうか。

頼みの経産官僚も質が落ちてコロナ助成金を横領するとは、公務員の倫理、人格も地に落ちた。一九四〇、四一年の日本陸軍の泥沼に似ている。嫌な歴史は繰り返してくれぬな!コロナは今まで見えなかったコトを見せてくれるようだ。これからも、…。

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閥と世襲 -2-

2021-10-15 11:30:03 | 歴史

昔と何にも変わっていない。

現代に戻ると、今の自民党は藩閥・世襲閥ではないのか。

嘗て幕末の頃は、薩摩の島津斉彬と福井の松平春嶽との出会いを不思議に思ったが、彼らはみんな江戸屋敷生まれ、そして江戸で育った。

今、山口県の安倍が成蹊大学を小学校から出て、広島県の岸田が開成高校を出て早稲田に、選挙の時には、彼らは「お国帰り」と称して地元に入っていく。

ウンザリするほど似ていないか!何処か変わっているんだろうか?

江戸の幕藩体制、明治以降の旧憲法下の軍部の藩閥体制から世襲体制へ、そして戦争突入。敗戦後の70年間余の自民党も藩閥・世襲体制へと続行している。

いまや、新自由主義に支配された国の財政破綻という戦争が待ち受けている。コロナという全く訳の分からん疫病も襲ってくる。地球環境もすっかり狂って未曽有の災害が生じてしまう。

それに立ち向かうべき国家の政治体制は相変わらずの江戸時代かも、或いは、戦後民主制から脱却してまた戦前に戻るんだって、アンシャン・レジームだね。これじゃ、古くてどうしようもない。

自民党は一旦野党に落ちて、ボスたちは西洋近代の民主思想の勉強がまず必要なんじゃないかな。

特に、アベ・スガ総理は、嘘も策略も上手なのだから、きっと地頭は良いのだろうが、常識的な教養がなさ過ぎた。

きっと二人は、民主主義の国民主権すら分かっていないとしか思えない。

 

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鎌倉時代のような自公政権

2020-10-17 20:49:30 | 歴史

スガ政権はアベ継承内閣だそうだ。ということは、アベは依然として院政を張っているのか?

いや、違うかも。まるで鎌倉時代のようだ。

令和天皇には平成上皇がいて、菅執権には北条得宗家の麻生・安倍が控えていて、更に裏には北条家執事の内官領のような二階幹事長が実権を持っている。

権力の分散はこの国の政治史の得意芸だ。誰もが、責任を取らない、あるいは、権力の所在が解からない構造だ。

本当は、国民が主権者なのだから、国民一人一人が「将軍」の筈なのだが、・・・。

  こちらは戦国時代の北条5代の墓です。(クリックで拡大)

 

 

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