たまには、テレビも面白いことがある。
いつもはミュートにして、部屋の壁絵の替わりにしていたが、ふと見たとき、北野たけしと国分太一の司会の番組だった。
行儀作法のことで、確か部屋の上がり方を家元の女性が実演したときに、主人に背を見せないで横から上がる所作をしたときに、たけしが女性が風呂に入るときを連想して、「高級トルコのようだ」と評したら、間髪いれずに国分太一は「バカやろう」と言った。
国分太一は真面目に行儀作法の番組をやっているつもりで、それを高級トルコ嬢の仕草に譬えた北野たけしの言動を許せなかったのか、又は放送禁止を恐れた機敏な措置であったが、たけしの譬えはさすが往年のビート・タケシを髣髴とさせる切れの良さを感じさせた。
北野たけしは国分太一の強烈な罵倒に出鼻を挫かれたのか、「先輩に向かって馬鹿と言うとは、・・・」と、その場でも、番組の最後でも、そのことを蒸し返していた。浅草芸人出身の北野とジャニーズ出身の国分、両極の経歴を持つこの二人の司会者のテレビ対する向き合い方が、私にはとりわけ面白かった。
かつて、テレビ創世時代は、お茶の間に居ながらに非社会性・反社会性が公共電波に計算抜きに突如出現したものだ。
それが、テレビというメディアの瞬時性と意外性の骨頂でもあった。残念だが、それが、今はネットにしかない。
たけしの「先輩をバカ呼ばわりしていいものかね、云々」のうそぶきがフランスから勲章をもらった映画監督である芸人のプライドが言わせているのか?俄か映画監督の浅はかさを自覚して、計算して言っているのか、今一解らなかったが・・・。
おまけとして、国分太一も高級トルコなるところの経験があることを、図らずも露呈をしてしまった訳だ。テレビもたまには面白い。
○B級グルメシリーズ~昔ながらのラーメン
鎌倉なら、文句無く此処、「赤坂飯店」。観光客が行かない地元の名店。
ただし、注文が難しい、店主に聞かれるまで客の方から注文ができないのが、この店の決まりである。しかし、厳格な店主は順番を絶対に間違えないから安心である。