スコータイからコンケーンへの道のり、120キロで飛ばしながら、何故だか自然と口ずさんだ歌の一節があった。
それは“Valley, mountain, There is a fountain Washes our tears all away”の一節を何度も口ずさんだ。どうもわたしには、「人生、山あり、谷あり、でも、いたるところに青山在り」と訳していたようである。まさに日本的な人生の応援歌と感じていた。ダイアナ・ロスは私にとって、シュプリームズの時は取ってつけたような不自然な髪型しか記憶がなく、いつの間にかダイアナ・ロスとシュプリームズになり、やがて独立してしまうと言うとても我儘な歌手と言うイメージであった。マービン・ゲイとのデュエットで初めてレコードを買ったが、そんなに好きではなかった。ところが、今度旅から帰って、YOU TUBEで彼女の歌を何度も聞いたが、その度に涙が溢れて困った。まあ、自分の過去の忘れてしまった苦労を思い出したのだろう。年とると涙もろくなるものだ。でも、こんなにも情感あふれる歌であったとは驚きであった。