インドにはマザーテレサの「死を待つ人々の家」があることを知った。撮影は不許可だから入口の写真だけ、一切室内の写真がないのでより想像は暗くなる。ブログの言葉から、そこにいる人たちの深刻さ惨さがジヮーと伝わってきた。
自分の日常に戻すと、実は人間の誰もが、「死を予定された人々」であったことに思いあたる。
ここ湘南地域の片隅では、老人たちの「歩行会」や「歴史見学会」が、行列の大小はあるが、決まって先頭に旗を立てて群となって歩き回っている。
この蟻のような群のゴールは大体が海へ向かっている。多分昼食休憩をとる為だろう。これも見ようによっては、「死を待つ人々の群れ」ではないか。なんか奇妙な言葉の連結を感じてしまう。
こういう光景のまえでは、「日本はかなり豊かで、安楽な国である」と言われてもしょうがないか。
「死を待つ人々の家」ブログ「animal traveler」より転載