この小さな國には二人の独裁者がいるようだ。一人は支配者の血筋を持った人、もう一人はメディアを巧みに操る人。
今回の戦いは、支配階級の残存者たちの組織に属する側の独裁者ASさんが、不意を突いた時期に攻め込んだ奇策だったが、国民の恐怖を煽ったのが決定的だったのか、予定調和のように勝利をおさめた。
メディアの巧妙な扇動者側の独裁者KYさんは最初のサプライズの反響に自己陶酔したのか、愚かにも独裁者の醜い素足を披歴してしまった。結果は悪者同士の究極の二者択一で、より性悪で威圧的な独裁者として敗北した。
でも、今回分かったことは、この國の住民は石原、橋下という系譜上にあるメディアによる僭主政治やポピュリズムを最終的には嫌う傾向があることが判明した。
それが、あの政治屋の為の選挙の唯一の果実であった。そう思うのだが?