玄冬時代

日常の中で思いつくことを気の向くままに書いてみました。

近現代史の裏側(24)ー木戸は無類のゴルフ好きー

2024-01-12 13:37:31 | 近現代史

1930年10月、木戸は内大臣秘書官長に就く。木戸は無類のゴルフ好きだった。1931年4月20日、陸軍省軍務局の鈴木中佐とゴルフをしていた。この時、鈴木43歳、木戸42歳、ほぼ同い年でもあった。

【『木戸幸一日記(上)』東大出版会より】

軍人がゴルフをする。なんかピンと来ないが、鈴木貞一は、そんなことにはお構いなしの非定型な軍人だった。

鈴木は神出鬼没で、全く捉え処がない、底が知れない人物である。

高宮太平は「両棲動物だ。時の牽制におもねって、自己保存する術にかけてては天下一品」と鈴木のことを『順逆の昭和史』の中で書いている。

木戸も巣鴨プリゾン時代の「豆狸」という綽名からも一筋縄ではいかぬようである。案外二人は性格も似ているのかもしれない。【次週へ】

   

 

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