同じ枢軸国で徹底敗戦をした両国が戦後になってアメリカを凌ぐ経済力を持ったが、ドイツはその後着実に国家主権を持った政治をしている。
ところが、此の圀はどうだろうか?未だにアメリカの顔色を窺いながら、結局、国家主権が有るのかすら疑わしい。
その理由は、ドイツは連合国とソ連に敗戦したが、日本はアメリカ一国に敗戦したから、未だに占領されているんだな、と気が付いた。むろん国民性の差もあるが。
これを打ち破るには、敗戦に導いた支配層を駆逐して、犠牲になった庶民が指導層になることであったが、戦後は結局「戦前レジーム」の骨格を残した。
その骨格は、憲法九条で軍閥官僚を根絶したが、行政庁には東大官僚を残したことだった。そしていつの間にか、国会にはその官僚を人事で縛る政治を稼業とする世襲議員が闊歩している。ーこれは政治ではない、単に金儲けだ。