「財源」という国の予算上の専門用語を近頃さかんに使うが、それならば、この国の財産という「国家資産」は一体どれ程あるのか。これを説明した政権は無い。たぶん財務省主計官でも答えられる人は居ない。
かつて故石井紘基氏が指摘したように、特別会計という裏帳簿を出さずして、財源を云々する官僚、政治家の厚顔を嗤いたい。
この国は単年度の一般会計において、長期返済の公債費を問題化するが、特別会計や基金、国営企業等の資産と比較して、借金返済計画にどれだけの影響があるかを、唯の一度も公表したことはない。
それらを詳細に説明してから、不足する「財源をどうするか」と国民に問うべきではないか。