かれこれ10年前位に、「最近は戦後とは湾岸戦争後を指すと思っている学生がいる」と或る教授がため息混じりに言った。その時、フッとワタシは笑ったが本気にはしなかった。
ただ、アメリカ軍が駐留していた時期は「終戦ではなく敗戦の日」と新聞には書かれていたそうだ。
戦争は終わろうが敗けようが、この圀は随分と戦争とは拘らないで戦後七十九年が過ぎた。これも憲法九条のお蔭だと思う人が少なくなったようだ。
こう云うと、忘れた頃に戦争がやってくるのかもしれない。
戦争が廊下の奥に立ってゐた 渡辺白泉 (大岡信『折々のうた』から)
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