肉を切らせて骨は守る

オリンピック関連汚職でなぜモリやスガは捕まらなかったのだろうか。

仮に捕まえれば、次の選挙で自民党全体に大きなダメージを受ける。

少し前の河井夫妻事件の程度ならば、たぶん予定範囲内のダメージなのだろう。

いつの頃からか、警察や検察が忖度という名の自民党ボスたちへの気配りをするようになった。気配りの有無はきっと警察系官僚の人事考課の隠れた評価項目となったにちがいない。

傍目からはきわめて合理性のない感情的な基準であるが大真面目でやって来た官邸官僚もいたようだ。

結局オリンピック汚職で肉を切らせたが、キシダ官邸は骨までは切らせなかった。それは自民党という屋台骨を守るためだったのだろう。