玄冬時代

日常の中で思いつくことを気の向くままに書いてみました。

沖縄時間(ウチナータイム)でいきましょう

2015-09-15 13:37:06 | 政治

初めて沖縄に行った時、空港で1時間近く持たされました。実はガイドが遅刻したのだ。その時に、沖縄には南国独特の時間感覚が存在し、それをウチナータイムというのがあることを知った。普天間基地の移設は、ウチナータイムで、ゆっくり時間をかけて、日本全体の問題として考えたいものだ。

現在の普天間基地の周りには住宅がびっしりと張り付いている。それを知っていて住み付いたのだから基地の騒音に反対するのはおかしいと云う者がいる。一瞬正しいような説明のように聞こえるけれど、それって貧乏人は黙ってろ!という意味なのだ。基地の周りは他に比べて地価が安いのだから、騒音や危険があってもしょうがないということだ。そんなことを厚木基地や横田基地の周りの住民に対しても言えるのかな。沖縄人はもっと怒っていいんだよ。

戦後、昭和天皇は一度も沖縄に行かなかった。1975年、現天皇が皇太子の時に沖縄に行って慰霊塔の前で拝礼をした時に、火炎びんと爆竹が投げられたそうだ。長く虐げられ、傷ついた沖縄の人々の心情を本土の人間は知らな過ぎたようだ。

沖縄は、もともと中国と薩摩藩の両方の支配を受け、明治時代に旧日本国に編入されたという、歴史の浅い領土なのだ。それだから大切にしなきゃいけないのに、戦前は本土決戦の最前線となり、敗戦となれば、昭和天皇がマッカーサー元帥に対して沖縄の長期基地化を持ちかけたという説もあり、本土の独立後もずっとアメリカに占領され、日本に復帰してからも丸ごと基地の島となり果ててしまった。

「法的手続きを粛々と進めます」と、あの官房長官はオウムのように繰り返すだろうが、憲法学者の違憲論を汚い手で攘いのけ、是が非でも安保法案を成立させようという彼らに、その嘘の上手い口で「法を守る」なんてことがどうして言えるのでしょうか。

沖縄人は、そのうち県民投票で日本からの独立を決めるかもしれない。傲慢な政府の方々は、沖縄人にとって、基地の存在そのものが、本土から押し付けられた深刻な人権問題であるという認識はなさそうだ。彼らは、正当な選挙で選ばれた国民の代表者ではなく、何でも勝手にできる支配者だと思い込んでいるようなので、どうしようもありません。

  沖縄の想い出


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日米地位協定の誤読 (VANジャケット)
2015-09-15 21:40:52
 日米地位協定は、極めてレトリックとロジックが戦略的に構成された内容で締結された。英語の表面的な意味は一見対等と日本側には誤解できるように作られている。マイケルサンデルが『これから「正義」の話をしよう』(鬼沢忍訳、早川書房)で紹介したクリントンの弁明にみられるとおり、嘘を語らなくても関係者が自ら誤解するならそれは、正義には反しないとのいう価値基準だ。
 具体的には、基地の返還と移転の相違だ。あの切れ者橋本龍太郎総理が、米国が必要としている普天間基地の「返還」を認めさせたという政治的成果の為に、本来は、「移設」でしか日米協定上はあり得なかった内容を、首相が日米地位協定を誤解していたとは、本人及び関係閣僚と関係官僚(駐米大使及び駐米武官)は口が裂けても言えなかったはずだ。しかし、米国は協定にある通り「移設」に応じ「代替施設」の提供を求めた。
 この段階で、沖縄県の渉外行政(基地対策)の地方官僚が、地位協定の本質を理解していれば、移設返還交渉はそれなりに落ち着いたはずだ。時を同じくして神奈川県横浜市の渉外行政は、現在のみなとみらい地区の中心である赤レンガ倉庫隣接の「新港埠頭地区」の「施設提供」と「岸壁の優先使用権」の「移設返還」を実現した。同時に京急・神奈川新町駅前の「神奈川ミルクプラント」の「移設返還」も日米合同委員会での合意を実現させている。横浜の例は、当時の防衛施設庁と外務省が横浜市に直接在日米軍司令部(横田基地内)との交渉を認めたことがもたらしたものだった。その過程で神奈川県の副知事は、ミルクプラント跡地の権益を主張したが、それは代替施設の提供負担と要すると諭され、複雑な法制を理解できなかった。神奈川県(と県下の市町村:横浜市も含む)の渉外部は「厚木基地の騒音反対」と「基地の無条件反対」の念仏を唱えているだけで、複雑な国際協定のレトリック等理解しているはずはなかった。それは、横浜市でも同様であった。ただ、秘かにことをなした担当者がいたことだけは、移設されたという結果が示している。
 官邸は、そのことに気づき何とか「辺野古移転」を普天間の代替施設としてまとめた。しかし、それを、素人以上にたちの悪い知ったかぶり総理と政党がぶち壊した。もちろん野田元総理はそれを理解し軌道修正を行ったが、日米防衛体制を揺るがす意図の扇動に乗った沖縄ナショナリズムの激しい抵抗に会い、今の安倍内閣は、日本自らの安保法制への反対運動にも同時にさらされている。
 横浜の基地返還を実現させた人によれば、NIMBY
(自分の裏には厭)施設は、同一の市町村内の移設か、既存施設への集約が返還の基本で、今回の沖縄のように、普天間と辺野古がトレードオフになるよな移設は、まず成功しないとのことである。この混乱をプラスとするのはだれか。ビックコミックで川口かいじが、尖閣有事を描いている。それが私たちに問うものは、コミック世代こそ向き合ってほしいものではないだろうか。
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