キキ便り

アメリカ便り、教員・研究者生活、シンプルライフ、自閉症児子育てなど

専業主婦それとも兼業主婦?

2007-12-14 02:42:55 | 専門家が語るアメリカの育児事情
育児の迷いは、アメリカでも日本でも共通しているんですね~。

母乳育児それともミルク育児?
体罰賛成それとも反対?
専業主婦それとも兼業主婦?

私の場合、兼業主婦と専業主婦をいったりきたり、振り子のような生活です。どちらのメリットも分かるような気がするんですけど、やっぱり旦那さんやパートナーの考え方やサポートによるんでしょうね。

アメリカ人でも、女性は外に出てキャリアを積んでいくべきだっていう旦那と、家にいてまず子どもの世話を優先し、ちゃんと家事をこなして欲しい旦那がいて、うちの場合、困ったことに(笑)後者なんです。これは、結婚前の誤算でしたね(笑)。結婚後、私の仕事をめぐって、どれだけケンカしたことか(笑)。うちのオットの理想は、冷凍食品じゃなくてちゃんと料理を手作りし、子育ての愚痴をこぼさない女性らしいんです(笑)。保育園に子どもを預けるのを大反対したのも、うちのオット。自分の子どもは自分で責任を持って育てるべき、というのが彼のポリシーです。

ということで、私の大学院生活どんなに悲惨だったか、想像つくでしょう(笑)?育児の合間を縫って宿題したり、ペーパー書いたりしながら、ひんしゅくをかっていました。でも、結構協力もしてくれて、子どもを公園や図書館に連れていってくれたりもしたかな?私の立場も分かるけど、やはり家族や夫婦の時間を、もっととって欲しいということなんです。

要はバランスなんですよね。仕事は待ってくれても(待ってくれると信じて。。)子どもはどんどん成長していくということを覚えながら、毎日優先順位を考えていかなきゃいけないんですよね。専業主婦の家計が大変でも、アメリカではいろいろな本が出ていて、お助けマンです。

Your money or your life by Joe Dominguez & Vicky Robin (お勧め度No1です。古い本ですが、アメリカのシンプルライフムーブメントに大きな影響を与えた一作です。

Shop, save, and share by Ellie Kay (実用本です。節約をゲーム感覚に考えている人向きです。ただ、節約したお金を自分の利益にするだけじゃなくて、他の人にシェアする方法も紹介されています。さすがアメリカです)

Five- star living on a two-star budget by Margaret Feinberg & Natalie Nichols Gillespie (少ない予算で、いかに5つ星並みの生活を楽しめるかという工夫がいっぱい詰まっています。インターネットでの安売りサイトも紹介してあって、いい情報源です)

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育児雑誌より学ぶ -体罰について

2007-12-13 12:48:38 | 専門家が語るアメリカの育児事情
今、博士論文のデーター分析の中で、アメリカの育児雑誌を分析しているんですけど、ナカナカ面白いです。

今日、20記事ほど分析した中で、興味を引いたのは、体罰の「賛成派」と「反対派」それぞれの立場から意見が述べられて、そのあと体罰に関する最新の研究が紹介してあるものです。

先日もある記事を読んでいてびっくりしたのですが、アメリカの体罰経験者の親は90%に至るそうです。私の体験と余りにも違うので(周りは体罰反対者ばかり)、児童心理学専門のアドバイザーに聞いてみたら、「そうよ。殆どのアメリカの親はそうなのよ」と言われて、オドロキでした。

大学院の殆どの授業で、「体罰は子どもの発達に害悪をもたらす」「しつけの効力をもたない」など、マイナス面ばかり聞いていたので、実質そんなに体罰をしつけの手段として選んでいる親がいるのは意外でした。私の周りの人たち、みんなネコかぶっていたのかな?一般に「体罰を使うのは、教育レベルの低い人たち」という印象があるみたいです。

ただ記事を読んでいて、日本と違うと思ったのは、体罰を意図的に行う場合といらいらやストレスから「つい叩いてしまう」という感情任せの場合とはっきり区別しているところです。前者の場合、「自分もそうやってしつけられたから」「ちゃんと自己統制を教えたいから」と理由もはっきりし、「ちゃんとしっかりしつけないことこそ、児童虐待じゃないか」という声もあり、読み手のココロも揺らいでいきます。。。。

アメリカ小児科学会(American Academy of Pediatrics)を始め、医学界や心理学会では体罰を禁止する声明を出しているのですが、実際の体罰に関する研究では、その効果や弊害について様々な報告があり、きちんとした答えは出ていないようです。また社会環境や人種によっても、体罰の効果の表われ方も違っているようです。

私たち夫婦も体罰に関していろいろ、悩んできた親です。ある時期、オットと体罰でしつけをしようと決め(本当に必要な時だけ)、「ゴムべラ」を使って、叩いたことが何回かありました。その数ヵ月後、ハエタタキをみたコドモたちが、私たちがハエをお仕置きで叩いていると思ったみたいです。Fly er と言っているのを聞いて、はっとさせられました(笑)。
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添い寝

2006-09-30 04:28:28 | 専門家が語るアメリカの育児事情
 子どもが小さい頃は、夜中に何度も目を覚まさせられる毎日だったが、小学生になった今でも、怖い夢を見たとか、眠れないとか、いろいろな理由で起こしにくる。これも、子どもが小さい頃、添い寝を続けた後遺症なのか、と時々考えることもある。添い寝はアメリカ人の夫との夫婦喧嘩の火種だった。
 こんな私は、ネコと添い寝するなどとは夢にも思わなかった。ネコのキキが我が家のメンバーになって以来、睡眠がますます取れにくくなってきた。寝室で寝ている私たちを夜中、ドアをカリカリ引っかいたり、トントンとたたいたりして起こしにくる。ドアを開けると、喜んでベットの上に飛び乗り、ゴロゴロ喉をならしながら、甘えにくる。寝ぼけ眼で頭やあごを数回なでてやるが、そのまま引き下がらず、私の顔や腕をペロペロなめ始める(不思議なことに、夫は一度もなめられたことはない!)。その後、どすんと私の体の上にのって、寝始める。
 添い寝は日本の習慣だが、普通はペットのネコや犬と添い寝するものだろうか?アドバイザーのアメリカ人の教授に話すと、信じられない!と私の甘やかしぶりに呆れられてしまった。随分前に親子の添い寝の日米の比較研究が行われたが、ペットへの対応の仕方の比較研究があっても面白いに違いない。ちなみに、この添い寝はヨーロッパ諸国などで見直されていると聞いたことがある。
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