キキ便り

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アジア人ステレオタイプ

2013-01-16 07:51:05 | アメリカ便り

娘は学校で、クラスのある男の子に「面接に呼ばれなかった」と言うと、「えーっ、アジア人なのにどうして?」と言われたそうだ。娘は怒っていたが、時々クラスでいい点をとると「アジア人だからでしょう」と言われることもあるらしい。本人の努力や素質ではなく、人種のせいにされるとは腑に落ちない。

アジア人は成績が良く、特に理数系に秀でているというステレオタイプは、子どもたちにもしっかり身についているらしい。娘のクラスメートだけでなく、わが息子も「ボクは日本や韓国で教育を受けていたら、今頃大秀才だったのに」と嘆く。

息子の高校で出会う中国や韓国出身のクラスメート(日本人は息子だけらしい)の中に桁外れの秀才がいるらしい。息子が仲良くしている中国人の男の子も全校で約500人中2番。アカデミー高校に所属していないのにもかかわらず、この進学校の中で2番というのはたいしたものだと思う。

娘も息子も、半分日本人の顔をしているからなのか、回りに優秀な生徒だと思われるらしい。息子の方は、自閉症ということで口数が少ないこともあり、そのことがまた彼を秀才に見せているらしい。

先日、学生のペーパーを採点していた中で、ある女子学生の「自分はブロンドなので、勉強からかけ離れた生活をしているように回りから見られて悔しい思いをする」というような記述が目に留まる。アメリカでは、金髪女性の固定観念として頭が弱いというのがあるようだ。彼女は回りにそう見られたくないために、大学を卒業し立派な仕事を身につけたいという夢を持っている。

ステレオタイプは、良い意味でも悪い意味でも、マイナスに働くことが多い。悔しい思いをバネにして、娘も前向きに歩んでいって欲しい。

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