昨年からニュースを見るのがますます億劫になった。
絶望を隠せないのが茶番劇を見ているようなトランプ氏にまつわる報道とトランプ氏自身の言動。
米国政府やメディアに不満の人々の代弁をするかのように、共和党支持層を中心にここまで指名力を知名度をあげてきた人だが、ここまでエゴが強く、もっとも大統領にふさわしくない人がその可能性を占めていることに絶望感を隠せない。
性差別、人種差別、宗教差別だけでなく、外交能力に危なっかしく、一言間違えると戦争になりかれないような爆弾的な存在であり、共和党のリーダーも含めて世界全ての人がここまで頭を悩ませるのは、ヒトラーに似た存在なのかもしれない。
それでも民主党のヒラリーやバーニーには絶対大統領になって欲しくないという人が、しぶしぶあるいは自ら進んでトランプ氏を支持する。私の義理母もその一人。そのことを巡って、オットと喧嘩になりかけたことがある。
アメリカ第一主義、帝国主義のメンタリティーはどうしてもなじめないが、日本も第二次世界大戦の前は帝国主義で、アジア諸国に対して犯した様々な罪科を思うと、人のことは言えないのかもしれない。
今日、共和党の下院委員長のライアン氏がしぶしぶトランプ氏をendorseすることになったと新聞記事に出ていたが、絶望感がますます高まる。
特に、昨日トランプ大学がいかにお金儲けで、詐欺に近い形で、人々からお金を徴収していたか、コンサルタントとして働いていた人たちが単にセールキャッチに長けていただけだったかということが暴露されていたことと、トランプ氏は自分は絶対変わるつもりはないとマスメディアに宣言していた様子を見て、こういう中、共和党の統一を目指して、ライアン氏もそういう行動に出たということが悲しい。
親たちは、アメリカの将来を担う幼い子どもたちに、この現象をどのように説明するのだろう。