ふぶきの部屋

皇室問題を中心に、政治から宝塚まで。
毎日更新しています。

ふぶきが選ぶ平成宝塚の傑作 花組編

2019-04-26 08:30:00 | 初心者の為の宝塚講座

 皆さんとは大夫違うと思いますが、とりあえず今後の観劇のご参考に。

 大劇場芝居 

とりあえず選ぶ基準としては

 ストーリーにあまり矛盾がないこと

 出演者のキャラがたっていること

 何年先でもビデオで見たいなと思うこと

 

1位・・・マラケシュ・紅の墓標(H16) 荻田浩一作・演出

                       主演 春野寿美礼

 わかる人にしかわからない作品だというイメージが強いのですが、春野寿美礼・ふづき美世・彩吹真央・樹里咲穂・遠野あすかのキャラや背景がしっかりと描かれたいたこと。名場面としては春野と遠野が出会い、ふづきと彩吹が出会うシーン。ラストシーンなどです。

 

2位・・・太王四神記(H21) 小池修一郎脚本・演出

                主演 真飛聖

 テレビドラマとそん色ない出来栄えでした。特にドラマ版では曖昧になっているラストをきっちりとハッピーエンドにしれくれたおかげですっきりしました。真飛聖の優しさと大空祐飛の硬質な感じがとても好対照でした。

 

3位・・・金色の砂漠(H28)上田久美子作・演出

                  主演 明日海りお

 本来ならありえない話なんですよね。もう30分あったら主人公の母親の過去を描く事が出来てさらに深みが増したと思います。「憎み合いながらも愛する」という戦いのような愛、それは宝塚では意外と斬新なんじゃないでしょうか

 

4位・・・ポーの一族(H30) 原作 萩尾望都 小池修一郎潤色

                  主演 明日海りお

 とにかくゴージャスな舞台で、原作を知るものとしては「そこを切るか!」と思う事も多々あったのですが、全体的にまとまってほっとした感のある作品でした。ストーリーよりなによりビジュアルに惹かれた人もおおかったのでは?こおにょうな再現率は宝塚でしかなしえないものですからね。

 

5位・・・落陽のパレルモ(H18) 植田景子作・演出

                 主演 春野寿美礼

  植田景子最初で最後の「ましな作品」でしょう。本当に途中までは完璧でいうことなかったのですが、問題はラストでした。ここをもっと変えていたら、本当に名作になったと思います。

 

 大劇場 ショー  

 1位・・・サザンクロスレビュー(H3) 草野旦作・演出

                     主演 真矢みき

 この当時、花組は100人程いたと思います。劇場中の羽根を集めてみんなにつけた。だから客席は羽根の洪水になってました。びっくりしたのなんのって。

作品としては「ノバ・ボサ・ノバ」へのオマージュであったことは後から知るのですが、それでも一度見たら忘れられない印象を残すショーです。

 

 2位・・・カクテル(H4) 藤井大介作・演出

               主演 匠ひびき

 藤井大介の最初のヒット作かなと思います。お酒をテーマに、それぞれのシーンにサザンオールスターズなどのJ-POPを入れ込んで、最後は「乾杯」でしめる。振付ともに素晴らしかったです。この頃から頻繁にJ-POPを使うショーが増えていきますが、何気にやっているようで実は結構難しいんだなと思います。

 

 3位・・・CONGA(H24) 藤井大介作・演出

               主演 蘭寿とむ

 ちょっと駄作続きだった花組が「CONGA」を猛烈に愛していたことは事実です。

 非常にダイナミックで選曲が素晴らしく、蘭寿とむに似合っていました。

 

 4位・・・雪華抄(H28) 原田諒作・演出

                主演 明日海りお

 日本物のショーは苦手なのにこれは楽しく見ることが出来たし、まとまっていて、日本物のよさを感じました。原田諒は元々日本物に通じている人なんですよね。暗い男っぽい作品ばかりじゃなく日本物ショー専門にやったらいいのにと思いました。

 

 5位・・・ASIAN WINS(H17) 岡田啓二作・演出

                  主演 春野寿美礼 

 

 愛華みれ主演の「ASIAN SUNRISE」よりもまとまっていました。途中でで、唐突に服部良一メドレーが出てくるのが不思議でしたけど、全体的に楽しめたのではないかと思っています。      

 

 

 小劇場作品 

 1位・・・カナリヤ(H13) 正塚晴彦作・演出 主演 匠ひびき

 珍しく正塚先生が面白い作品を書いたなということで、永遠に記憶に残るでしょう。

悪魔が人間に騙されていく過程が面白いし、可愛いし。匠ひびきと大鳥れいにぴったりでした。

 

 2位・・・あかねさす紫の花(博多座)(H14)柴田 侑宏作・尾上菊之丞演出

                        主演 春野寿美礼

 私は雪組大劇場などより、こっちがもっとも好きです。なぜなら演出家が違うので、ついつい力が入ってしまうというか、一点豪華主義のセットも素晴らしかったです。

 

 3位・・・風の次郎吉(H29) 斎藤吉正作・演出 主演 北翔海莉

 作者が北翔海莉に合わせて作品を作ったのかと言えるほどに面白かったです。

江戸物でありながら現代的テイストをちりばめ、多少場面転換が多すぎる所もありますがそれでも多いに盛り上がったことでしょう。

 

 4位・・・MY HERO (H29) 斎藤吉正作・演出 主演 芹香斗亜

 抱腹絶倒のコメディ作品でした。戦隊ヒーローを登場させるなんてあまりに突拍子だなと思ったのですが、2場を通して笑って笑って・・・楽しかったんです。芹香斗亜より鳳月杏の方が主役っぽかったですけどね。


 5位・・・はいからさんが通る(H29) 大和和紀原作小柳奈穂子脚本・演出

                     主演 柚香光

 話は詰め込み過ぎの感がありましたけど、とりあえず感動する場面とラブラブな場面にほっこりしたというか。姫ちゃんは痛く気に入ってブルーレイを買ってしまった程です。

 

 

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平成の宝塚作品の中で傑作を選んでみない?3

2019-04-09 07:15:00 | 初心者の為の宝塚講座

 皆さま、投稿をありがとうございます。感謝しております。

がっ!!ちょっとばかし作品に偏りが・・・みなさん、平成と言えば平成初期の作品しか思い浮かばないかしら?

平成1~10年、10~20年と分けた方がよかったのかなあと。

 

現在の中間報告をさせて頂きます。芝居部門ね。

 花組  

上位がぶっちぎりで「哀しみのコルドバ」(H7)

落陽のパレルモ」(H18)

ポーの一族」(H30)

いやあ・・・もっとあるでしょ?

メランコリックジゴロ」(H4)

これらを見て「あっ!」と思いつく方もいると思いますので。

 

 月組 

これがまたまた・・・・「川霧の橋」(H2)「PUCK(H4)「黒い瞳」(H10)

21世紀に名作はないのか?って感じです。あ、「ミーマイ」「グラホ」は海外ミュージカルなので外しますね。

 

 雪組 

これがねえー「仮面のロマネスク(H9)

凱旋門」(H13)

華麗なるギャッツビー」(H3)

いやいや、結構雪組も名作を出しているんですよ。21世紀になって。

 

 星組 

ほんっと、みなさま「若き日の唄は忘れじ」(H6)大好きなんですね。

他の作品が勝てないというか。柚希礼音時代ってそんなに名作なかったっけ?

麻路さきで星組は終わってる感じ。

でも「紫禁城の落日」(H3)が何票か入っていてほっ。結構好きなんですよね。

でももっとあるぞーーー

 

 宙組 

宙組の「神々の土地」(H29)が最もよいというのは気持ちわかります。

でも宙組20年でこれっきりってのは寂しすぎません?

あまりご覧にならないのかしら?

 

大浦みずきの人気はおそるべし、ヤンミキパワーのすごさを感じつつ、シメさんはいつもすすごいのねーーって感じです。

順位がつけられないのでもうちょっとコメント欄に書いてみようかな?って思う人いませんか?

 

 

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平成の宝塚作品の中で傑作を選んでみない?2

2019-04-07 07:00:00 | 初心者の為の宝塚講座

 皆さま、どしどしコメント欄に書いて下さいね。

途中経過もご報告します。

 大劇場作品の定義ーオリジナル作品は勿論ですが、例えば「オーシャンズ11」やカサブランカ」などもオリジナルに入れます。海外で初演されたものは入りません。

 1組につき芝居とショー5作づつ。何度でも書いて下さい。

 

今の印象ですけど、「激情」って人気があるんですねーー

でも宙組の傑作ってもっとあるよね?あるある

やたら星組が多いですけど、花組もあるある!そこに傑作がっ!

雪組もわすれちゃいけないお花様の・・・あわわ。

 

 

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平成の宝塚作品の中で傑作を選んでみない?

2019-04-05 08:16:51 | 初心者の為の宝塚講座

 皆さんに大募集

平成元年から31年4月までの宝塚作品の中で、「これぞ傑作」と思うものを10作品選んでください。

例えば花組 → 芝居&ショー

   月組 → 芝居&ショー

それぞれ10作品だから合わせて20作品。

で、海外ミュージカルとバウは別枠とします。

みなさんからの投稿を参考にして決めていきたいと思いますのでぜひご参加を。

あくまで平成元年=平成31年4月までです。

昭和とみなす場合もありますので、そこらへんはご了承ください。

(初演でも昭和の再演でも構いませんが、その際は「平成〇〇年版〇〇」と書いて下さい)

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初心者の為の宝塚講座 今旬のジェンヌで遊んじゃおう4

2019-03-20 07:00:00 | 初心者の為の宝塚講座

  星組 

 

 礼真琴・・・2009年入団。95期。同期に瀬央ゆりあ

姫ちゃんが考えたキャッチフレーズと好きな役

かっこよさの中に可愛さあり星の王子様

・ロミオとジュリエットの愛 新人公演のロミオ

・ガイズ&ドールズのアデレイド

・鈴蘭のリュシアン

・スカーレット・ピンパーネルのショーブラン

・ANOTHER WORLDの徳三郎

 

  七海ひろき・・・2003年入団。89期生。同期に明日海りお・美弥るりか

組子もファンも虜にする天然タラシのお兄様

・銀河英雄伝説のミッターマイヤー

・燃ゆる風の竹中半兵衛

・オーム・シャンティ・オームのムケーシュ

・サンダーボルトファンタジーの不患

 

 天寿光希・・・2005年入団。91期生。同期に音波みのり

大人の色気で魅了 星組のまとめ役にして名わき役

・ロミオとジュリエットのマーキューシオとパリス

・かもめのトリゴーリン

・ベルリン、わが愛のライマン

・ドクトク・ジバゴのコマロフスキー

 

 麻央侑希・・・2008年入団。94期生。同期に珠城りょう。

長身でかっこいいのに喋るとユルい」

・めぐりあいは再びのルナール

・サンダーボルトファンタジーの殺無生


 瀬央ゆりあ・・・2009年入団、95期生。

白い役より黒い役」

・鈴蘭のヴィクトル

・オーム・シャンティ・オームのパップ―

・阿弖流為の坂の上田村麻呂

・ドクトク・ジバゴのパーシャ

 

 紫藤りゅう・・・2010年入団。96期生。同期に綺咲愛里。

舞台の上では白馬に乗った王子様」

・ガイズ&ドールズ新人公演のネイサン

・こうもり新人公演のファルケ博士

・スカーレット・ピンパーネルのファーレイ

 

 天華えま・・・2012年入団。98期生。同期に綾鳳華

陽の華やかさを持った柔らかい声の持ち主」

・桜華に舞え新人公演の桐野利秋

・スカーレット・ピンパーネル新人公演のパーシー

・ベルリン、わが愛のエルマー

 

 極美慎・・・2014年入団。100期生。

星男極めます」

ホストクラブ「キラールージュ」

壁も天井も椅子も全部真っ赤に染まっていて、天井には青い星座が沢山ちりばめられている。

マネージャー・・・テンジュ

NO1ホスト・・・ベニー

NO2ホスト・・・レイ

3番手・・・ひろき

4番手・・・ユリア

5番手・・・ピースケ

ヘルプ・・・シドとキワミ

店内は祭のように賑わっており、シャンパンタワーならぬビールタワーがお目見え。ベニーがビールを注ぐと女達は叫び出す。

濡れたテーブルを一生懸命に拭いているシドとキワミ。レイはベニーと騒いでおり、ひろきは花束を受け取っている。

女1:可哀想に。私のシドちゃん。来月は絶対に通ってあげるからねっ!

シド:僕って掃除上手だからいいお婿になれるかしら。

女1:大丈夫よ。シドは料理も上手なんだもん。今度、私にケーキ焼いて。

シド:勿論

ベニー:世の中には2種類のホストしかいないだぜ。それはベニーかそうでないかや。

女の子達:きゃーーっ!ベニー様っ!大好き!

レイ:くうっ!俺もあんなこと言って見たい!何ですぐに出てこないんだろ。

女3:レイは私を愛しているでしょ。

レイ:勿論

女4:うそ、愛してるのは私でしょ。

レイ:勿論。

女5:一体、誰を一番愛しているのよっ!

レイ:君たちみんな。

女5;シャンパン入れて

マオ:毎度っ!

レイ:ありがと。君の優しさに乾杯。今宵一夜、この僕は君のしもべだよ。

女5:もう悪い男

ユリア:え・・えっと、今日の・・ドレス、可愛いね。

女6;昨日も着てたわ。

ユリア:え?え?ほんと?

女6:うそーー!全く、これだからいつまでも番手があがらないのよ。

ベニー:さあ!今日はひろきのファイナルや!みんな、ひろきの門出を祝ってや!

 

そこにそっとふぶきと姫が入って来る。

テンジュ:これはオーナー。それに姫様。キワミ、ふぶきさんにブラックルシアン。姫様にはホワイトルシアンを。

キワミ;はい。ただいま(カクテルを持ってくる)どうぞ。

ふぶき:ありがと。あら、ネクタイが曲がってる(直す)そろそろネクタイくらいはちゃんとしないとね。

キワミ:ありがとうございます。あ、ふぶきさん、髪に糸くずが。(顔をぐっと近づけてとる)

ふぶき:あ・・ありがと。

テンジュ:へえ・・ふぶきさんの好みはやっぱり。

ふぶき:なによ。テンジュはいつもそうやって人のこと見透かすんだから。

テンジュ:長い付き合いですから。

姫 :私とテンジュも長い付き合いなんですけど。

テンジュ:勿論、姫様のことも何でもわかりますよ。例えば・・今日はお母さまに叱られましたね。

姫 :何でわかるの?

テンジュ:だから長い付き合いだと言っているでしょう?ピースケ、暫く姫様のお相手を。

ピースケ:はい。姫様、久しぶりですね。今日は一緒にカラオケやっちゃいますか?それともシャンパン飲みます?あ、わあ、そのドレス最高に可愛い。

姫 :えへへ・・・

ふぶき;こら、オーナーの娘をホストにはまらせるんじゃありません。

ベニー:姫様、ちょっと見ないうちにすっかり大人びて、なあ?さっすがオーナーの娘や、そのうち美人になるで。

レイ:うん、まさに。ふぶきさんが大輪のばらなら・・・えーーと、ばらなら・・

そう!ひなげし!可憐なひなげしだ!

姫 :ひなげし?

イ:やっぱ薔薇・・ミニ薔薇・・ミニじゃなくて春の最初に咲くモッコウバラ!

姫 :もっこうばら・・・

レイ:いや、まだつぼみで・・・咲いてなくて、黄色かな?白かな?の・・

ピースケ:何を言ってるんですか。姫様は野に咲くすみれですって。

ヒロキ:(手をパンパンと叩いて)俺の妹に勝手な事を言うんじゃない。姫、あんな男達の毒牙にはかけさせないよ。

姫 ;ヒロキのお兄様、私、もっこうばら?それともミニ薔薇?

ヒロキ:胡蝶蘭に決まってる。俺の最後は姫の胡蝶蘭で飾って欲しいね

ベニー :注目!ひろき、こっちに来い。実はひろきは今日でこのキラールージュから足を洗う。つまり気質になるってわけだ。俺としてはすごーーく寂しいし、なんで?と何度も問い詰めたけどな、ひろきは陽のあたる方が似合う男なんや。だから俺は黙って送り出すことにした。今までひろきをごひいきにしてくれたお客様達、ありがとな。ひろきのいない寂しさは俺らが埋める。そやから今度は昼間あっても、知らんふりしてやってや。

女7 ;わかってるわよ。私達、ひろきのお兄様にどんなに救われたかわからないんだもの。仕事で疲れて泣きそうなときも、うまくいかなくて落ち込んだ時もひろきのお兄様の顔を見るだけで癒されたの。だってひろきのお兄様は、私の髪型が変わったことも、ほんの些細な表情の変化も見逃さなかったから。私、お兄様の沢山の女の一人でいい、でも隣りにいる時だけ独占できたらいいって思ってたわ。

レイ:僕もアニキには沢山お世話になりました。ホストの心意気みたいなものを教わった気がします。ありがとうございました。

ユリア;えっと、ヒロキのアニキには沢山のことを教わりました。俺、絶対に忘れないっす。

マオ:俺の心のヒーローはいつもヒロキのアニキです。

ピースケ・シド・キワミ:これからのキラールージュは俺達が守っていきます。

ヒロキ:みんな、ありがとう。毎日通ってきてくれた僕の大事なお客様達、あなたたちの沢山の愛に支えられて今日まで頑張ってくることが出来ました。シトラスから移ってきた時は正直、やっていけるかなと思ったけど、ここのメンバーはみんないい人達ばかりで。俺もナンバーワン目指して頑張ることが出来ました。本当にありがとう。

ベニー:ヒロキ、カタギになっても忘れるなよ。でももう二度と戻って来るな。

ヒロキ:ああ。

 

みんな拍手、クラッカーが鳴りシャンパンがあけられ盛大なパーティが始まる。

真夜中。客が全員帰って静かになった店内。シドとピースケとキワミが掃除をしている。ふぶきは帳簿を見ながらテンジュと打ち合わせ、時々疲れたように首を動かす。姫も一緒に帳簿を見ながら電卓をたたいて、色々テンジュに聞いている。

ヒロキ:ふぶきさん。肩、痛いでしょ。(肩もみを始める)

ふぶき:ちょっとちょっとヒロキ、そんな事してくれなくていいのよ。

ヒロキ:でも今日が最後だから。

ふぶき:じゃあ、お言葉に甘えるかな。あなたをシトラスから連れて来たこと、ちょっと後悔してる。あまりにも色が違いすぎたかなと思って。でもあの時はそれが最善だと思ったの。シトラスの為にもキラールージュの為にも。あなたが起爆剤になってベニーは必死に頑張る力を得たわ。ちょっと天狗のレイも、頼りないユリアも気持ちを入れ替えた。あっちへ行ったマカゼはシトラスでナンバーワンになった。経営者的にはそれでいいと思ってた。でもヒロキ、あなた自身はどうだったのかな。やっぱりシトラスの方が居心地がよかったのかな。

ヒロキ:もう過ぎたことです。僕はキラールージュが好きでした。おかげで稼げたし、足を洗うきっかけにもなりました。

ふぶき;だったらいいけど・・・これからどうする?

ヒロキ:とりあえず田舎に帰って、それから考えます。暫くは生活できそうだし。ああ、きっと昼間の太陽ってものすごく明るくて光が強いんでしょうね。

ふぶき:そうね。多分、恐ろしく明るくて強いわよ。でもきっと大丈夫ね。ヒロキなら。こんなに優しいなら。

ベニー;ああーーふぶきさん、ヒロキ独り占めして。

ふぶき;肩をもんで貰ってたの、いいでしょ。

ベニー;そうやってると親子や。

レイ:本当だ。

テンジュ;こら、失礼なことを。

ふぶき:はいはい。何とでも言ってちょうだい。その代わり、来月は歌舞伎町のプラチナを追い抜く気で頑張らないと給料減らすからね。

ベニー:まかしとき。ヒロキ、もう帰りや。そこまで見送るから。

ヒロキ、肩もみをやめて

ヒロキ:ありがとう。みんな、本当に今日までありがとう。ふぶきさん、本当にお世話になりました・・・あ、キワミ。

キワミ:はいっ!

ヒロキ:ふぶきさんの肩はお前に任せた。

キワミ;はいっ!頑張ります。

ヒロキ:それと、姫。

姫 :(すでに泣いている)なによ・・・

ヒロキ:もっと自分に自信をもって。君はとても可愛い女の子だよ。俺がカタギになっていっぱしになったらさらっていきたいくらい・・だから・・ね。

姫 :ひ・・ヒロキ・・・(大泣きし始めてピースケに慰められる)

ピースケ:本当に姫様は泣き虫だからなあ。俺の一枚しかないレースのハンカチが台無しだ。ほら、元気をだしてヒロキさんを見送らなきゃ。

姫 :うん・・ママ、いってきていい?

ふぶき;いいわよ。

ヒロキ:それじゃ・・・諸君の幸運を祈る。あばよ!

 

ヒロキ、一礼して店から出ていき、ベニーたちもそれを追いかけて外に出る。店にはテンジュとふぶきだけになる。

テンジュ;ビールで乾杯しましょうか。

ふぶき:そうね。計算も終わったし。(ビールを受け取る)乾杯。

テンジュ:乾杯。真夜中のビールはうまいっすね。

ふぶき;ヒロキには幸せになって欲しい。でもこの先のキラールージュを考えるとそうも言ってられない。

テンジュ:若手を育てますよ。俺が責任を持って。

ふぶき:テンジュの力量は知ってる。でも私、不安になりやすいのよね。なんせこの世界って生き馬の目を抜くようなものでね。戦い続けるのがしんどくなることもあるわ。特に有望なホストが店を辞めた時はね。

テンジュ;大丈夫。ふぶきさんには姫様がいる。

ふぶき:テンジュは本気でそう思ってるの?

テンジュ:ええ。私が育てます。立派な経営者に。

ふぶき:やったあ。じゃあ、肩かして。

テンジュ、ふぶきの横に座る。テンジュの肩にもたれかかって目をつぶるふぶき

テンジュ:甘えん坊だなあ。ふぶきさんは。

ふぶき:ヒロキ、幸せになってね・・・幸せにならないと承知しないから。お日様の光を浴びて幸せに・・・

テンジュ:俺はヒロキじゃないのになあ。

ふぶき:今だけヒロキ。

 

ビールの泡が消えて夜はますます更けていく。

 

 

 

 

 

 

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宝塚歌劇にとって平成とは何だったのか  7

2019-02-05 07:00:00 | 初心者の為の宝塚講座

こうして平成の色々なことを見て来て思うのは、宝塚というのはいい意味でも悪い意味でも全然変わっていないということなんです。

むしろどんどん封建的になってカーストがきつくなっているような印象です。

近頃でいえば七海ひろきと美弥るりか、仙名彩世の退団は、実力に関係ないところで決まっているような気がして、商業舞台だからしょうがない部分があるとしても納得できないなあと思ってしまいます。

こうやってファン達の恨み節が宝塚から退かせていくんでしょうけど。

夢輝のあを見る度になぜファン達が涙するのか、タカラヅカスペシャルで「イーハトーブ夢」が流れると思わず目がキッとなってしまうのはなぜなのか・・やっぱりあの当時の恨み節を今も引きずっている自分がいるんだと思います。ご本人は現役当時以上に男役になってますけどね(笑)

今回はこのシリーズ最後として、ファンとしては「え?」な退団を取り上げ、そして平成最後に起こりつつある「転売」の話で締めくくりたいと思います。

 宙組組長・大峯麻友の退団

大峯麻友は68期生です。同期には一路真輝・英真なおきらがいます。

月組に配属され平成10年、宙組初代組長に就任。

平成14年に突如退団しました。

退団発表もいきなりで、それはまあ、週刊誌に色々書かれたからで、自治労幹部のパーティに彼女が宙組下級生をコンパニオンとして出席させたことが問題になって退団した・・・というものです。

大事になる前にとはいっても、週刊誌に書かれてしまったから今のうちにという感じだったんだろうなと思います。

私はこの件について大峯組長一人の責任ではないと思っています。どんなパーティに出席するにしても必ず歌劇団の了承は得ている筈だし、あるいは「お呼ばれ」の一つとして誰かがセッティングしたのかもしれないし。

でも結果的にはとかげのシッポキリをさせられたんだなあと当時は感じたものです。

歌劇団の純粋性をある程度は信じていたころでしたので、自分としてはショックでした。こんなにも簡単に組長を切るんだなあと思って。

 千紘れいかの「劇団四季」受験退団

千紘れいかは78期生です。因縁の78期というか。78期は影と光が激しい期で、瀬奈じゅん・檀れい・貴城けい・夢輝のあらがみんな78期生です。

最初、花組に配属されましたが、平成8年、久世星佳のさよなら公演「バロンの末裔」の時に組替えして月組に配属。この時点では風花舞に次ぐ2番手娘役でした。

平成10年、風花舞のさよなら公演になった「黒い瞳」でのエカテリーナ女王は素晴らしくて、娘役の地位を確立したと誰もがそう思ったのです。

しかし、真琴つばさの相手役には同期の檀れいが決定。

しかもその頃、檀は月組から雪組に配属になっていたのですが、あっさり月組に出戻ってしまったんですね。

千紘れいかとしては自分が次期娘役トップになれるんじゃないかと思っていたかもしれません。まさか成績びりの檀れいがトップになるとは・・・

彼女はそこで身を翻します。つまり、劇団に黙って劇団四季を受けてしまったんです。当然、歌劇団は激怒。しかも浅利慶太が歌劇団のきもちを逆なでするようなことをコメントしたんですよ・・・(何だったかな。千紘れいかを喜んで迎え入れるとか、大劇場で退団させるなんて心が狭いとか、そんな事だったかな)

制裁のように千紘れいかは平成12年、「LUNA」「BLUE MOON BLUE」で退団したのですが、大劇場のみの出演でしかも退団挨拶もなし、というかなりひどいものでした。

当時、実力がない檀れいへのバッシングが激しくなったのですが、その背景には千紘れいかを正当に評価しなかった歌劇団への怒りもあったと思います。

千紘れいかはその後、大平敦子として四季に入団し「ライオンキング」にも出演しましたが今は退団しています。

この頃の月組の娘役人事は本当に変なことばかりで紫吹淳の相手役として実力派十分だった西条三恵もあっさり退団。噂では相手役に映美くららを星組から迎えたせいと言われたものです。美しい娘役だった花瀬みずかも結果的に副組長止まりという、しっくりこない感じがずっと付きまとっていましたね。

千紘れいかの退団については評論家なども「歌劇団の事情をあからさまにファンに見せるのはどうか」と批判されたものです。

じゃあ、彼女がトップ娘役としてふさわしかったかということはまた別の話で、個人的には専科向きだったように思います。ただ、あの時はまさにそこに出戻りとはいえ檀れいが来るとは・・・って可哀想だったなあと思いました。

 

 はいだしょうこお姉さんの「おかあさんといっしょ」退団

はいだしょうこお姉さん、つまり千琴ひめかは84期です。白羽ゆり、遠野あすか、音月桂や北翔海莉らと同期。

星組配属後は、その声の特徴からずっと子役ばかりさせられていたような気がします。でも平成13年、稔幸さよなら公演「ベルサイユのばら2001」で堂々たるエトワールを務め、本当に綺麗な声を披露してくれて驚きました。

ただ娘役としては童顔であり、声も幼いので大人の役が回ってこないんですよね。

だから平成14年、星組の朝澄けい&真飛聖主演「ヴィンターガルテン」で退団と聞いた時は、それも仕方ないと思いました。でもその「ヴィンターガルテン」観劇のおりに聞いた話が「千琴ひめかちゃんは歌劇団を怒らせて退団しちゃうのよ。本当はさよならの挨拶もさせて貰えないところだったけど、朝澄と真飛が歌劇団に頭を下げて緑の袴を履かせてあげたの」だったんです。

彼女が歌劇団を怒らせた理由は勿論、「おかあさんといっしょ」のオーディションを無断で受けたこと。後から、このオーディションは急ぎだったし、彼女としてはどうしても歌のお姉さんになりたくて劇団の了承を得ている暇がなかったとわかるのですが、それにしたって・・・朝澄と真飛の星組らしい気の使いようは頭が下がりますが、何で一々怒るかなと当時は思いました。

結局、歌のお姉さんの後、バラエティなどに出る度に「ベルばら」のエトワール映像を提供しているのは宝塚歌劇団なんですけどね。

 香寿たつき&星組大量退団

香寿たつきが星組を退団したのは平成15年ですが、香寿たつきの時代になって星組は結構退団者が相次いだのは事実です。その理由として考えられるのは「組替え」でしょうか。

そもそも新専科制度になって、上級生になってからの組替えというのが増えて、星組というちょっと体育会系の組に馴染めない人もいたと思います。それは他の組もわりとあって、この時代は大量退団の時代といえそうです。

でも香寿たつきの時は相手の渚あきを始め、夢輝のあ、朝澄けい、鳴海じゅん・・13名くらいいたんじゃなかったかと記憶しています。

あまりに退団者が多くて、演出家も本当に困ったろうなと思う程です。

香寿たつきのさよなら公演「ガラスの風景」「バビロン」はどちらもよい作品ではありますが、当時4番手の夢輝のあを追い越して朝澄けいが出て来た時には、やっぱり心にずきっと来ました。花園まんじゅうのようなお金持ちじゃないと大階段の上に乗れないのか?とか、そもそも退団に追いやったのは谷正純ではないか?とかね。

考えてみれば、「ベルサイユのばら2001」で帽子の被り方を教えてきれたのが榛名由梨で、それが谷先生と意見が違い・・から「プラハの春」での決定事項になったかなと想像しちゃうのですが、今、榛名由梨さんと仲良くショーをやってるねったんをみると「これでよかった・・・筈」と思っています。

で、千秋楽に事件が起こるわけです。

トップコンビのさよなら公演ですからただでさえチケット難なんです。それでも私は3回くらい見ることが出来たし、最初から千秋楽などはあてにしてなかったので全然なんとも思っていなかったのですが、生徒達を古くから応援しているファンクラブのおばさま達にとっては千秋楽チケットは大きな意味があります。

けれど、東京宝塚劇場の千秋楽チケットのほとんどが香寿たつき関係者で買い占められた・・・という話なんです。彼女としては今後の女優活動もあるし、少しでもマスコミや演劇関係者を招きたいということだったんでしょう。

でもトップ以外の退団者筆頭夢輝のあのところにもチケットが回ってこなかった事は事実のようで、みんな悲しい思いをしたんですね。(私は映画館で見てましたけど)

エピとしては(あくまで噂ですよ)組長が香寿たつきに直談判したけど「私にはどうすることも出来ません」と言われ、それに起こった組長は、劇場前のパレードに顔を出さなかったとか・・・私、それはリアルで見ていたんですけど組長が出てこなかったかどうかまでは確認しておりません。

でも、歌劇団もあまりの退団者の多さに危機感を抱いたのか、その後は1度の退団者に制限を設けたという話です。

 花總まりのごり押し退団

お花様といえば13年近くトップ娘役を務めた歴史に残る娘役です。彼女の蔭で退団を余儀なくされた娘役のなんと多かったことか。

なんせお花様は衣装が自前。一人だけすごーーーくゴージャスでそれを見るのがまた楽しかったわけなんです。だから退団の時はさぞや華やかなフィナーレを演出し、レジェンド娘役になり・・・どんなすごいドレスが出てくるか?と思っていたら、信じられないことにほとんど使いまわしだった・・・という話で。

こんなにも歌劇団に貢献した伝説の娘役を放り出すようなことをする宝塚って何だ?と当時は思いました。それには相手役和央ようかの怪我という理由もあるようです。

今もそうですけど、宝塚って労災がないんですよね(これって当たり前?)死のうが怪我して再起不能になろうが全部自己責任。後はお金で解決しましょう・・って事なのかもしれません。

和央の場合、平成18年のプレさよなら公演「W-WING」上演中に宙づり状態から転落して骨盤骨折をし、せっかくの「NEVER SAY GOODBYE」でも踊れなかったんですね。これは責任の所在がはっきりしなかったし、踊れなくてもとにかく退団は退団・・・ということで先に進んでしまったこと。

これに花總が抗議したという話もあります。また、実は花總は和央と一緒に退団するのではなく、専科に異動し翌年花組で上演する「ファントム」のクリスティーヌを演じて欲しいと言われていたそうです。

しかし、花總はがんとして応じずあくまで和央と添い遂げることを選んだため、歌劇団の制裁措置があのような質素なさよなら公演として出て来たのでしょう。

歌劇団としては花總が退団する時は男役並に華々しく盛大に送り出したかったのかも。だからどうしてもトップコンビで退団されては困ると言うことだったのかなと。

思えばトップスターといえども、歌劇団の都合であっさりと首を切られる人も沢山いるんですね。「次回で退団ね」と言われた(らしい)娘役トップとか、「この娘役を次期相手役に」と歌劇団の思惑と逆方向の話をしたために退団が早まったトップとか、専科行きになった人とか、どこまで本当かはわかりませんが、いつの時代もファンの気持ちを逆なでするようなことばかりする、それが宝塚なんです。

それでもチケットを買って見るのは、御贔屓さんを人質に取られているようなもの、あるいはホストに貢ぐのと同じ感覚かもしれませんね。

昔、ヅカファンになってチケットを譲られるとき、よくよく言い含められたのは「いいえですか。チケットを譲ってもいいけど、当日絶対に来て下さい。熱があっても家に不幸があっても来て下さい。見なくてもいいからチケットをもぎる場面だけには絶対にいて下さい。そうでないと次回からお譲り出来ません」

その時、「怖い――」と思った記憶があります。以来、チケットをお譲り頂いたら万難を排し、たとえ子供達が熱を出しても見に行った記憶があります。

でも一方でむかしはさばき制度がありましたので、チケットがなくても劇場の前で財布を持って立っていたら、誰かしら「チケットあるんですけど」って声をかけたりかけられたりしたので、あまり悩んだことはなかったんですね。

当時からダフ屋のおじさんは存在していたし(有名なタコ坊主さん)さばきの一方で「チケットあるよーー」とダフ屋が言ってる光景も珍しくなかったんです。

しかし、東京宝塚劇場が開場しネットでチケットをとる事が当たり前になると、1億総ダフ屋化・・・じゃないけど、ヤフオク・チケ流にとんでもない値段で売って儲ける人が出始めて。それが普通の人だっていうんですからこれは問題でしょう?

ヤフオク発足当時等、1枚40万なんて値がついて誰が買うんだ?って思ったこともあります。そこまでいかなくても友の会チケットが2倍3倍で転売されているのは周知の事実。それにお茶会のDVDやグッズなども堂々とオークションに出品されたりして。

漸くここに来て、宝塚も友の会チケットに関しては手を打つようになりました。けれど、本来正規の値段で取引すべきチケットがいたずらに2倍3倍で売れるようになると、見ることが出来るファンも限定されてしまいます。

ただでさえ、団体ばかり入れられて一般ファンには敷居が高くなりつつある宝塚なのに、チケットまでこんな風になると、要するに「商業演劇だからお金を際限なく出してくれる人には見る権利があるけど、そうでない人は映画館で十分じゃないの?」って言われているようで、これをカーストと呼びます。

歌舞伎座で言えば桟敷席と3階の幕間席では身分も所得も違うファンということで、どっちのファンが大事ってそりゃ際限なくお金を出してもらう方に決まっていますよね。

ファンクラブに入っていても必ずしもチケットがとれるわけではないし、申し込んでも封書が来てから数日以内にお金を振り込めって言われたら、若い人などは最初からあきらめてしまうと思うんです。

今、演劇業界はかなり不況で特に土日に人が入らない現状があります。

一方で井上芳雄や山崎育三郎等ミュージカル界はチケット難。チケットが高くてもしっかり売り切れますよね。

グローバルな演劇界の中で宝塚はまだまだチケット代が安い方だし、薄利多売で成り立っている部分もありますが、だからってそれに甘えていいのかなと。

好きでも嫌いでも席が埋まればいい、見なくていいから団体入って下さいというのは特殊なファン層を持つヅカファンに失望感ばかり広がります。駄作の時ばかり「チケット買え」とファンクラブからお達しが出ても意味がないじゃない?

平成31年から新元号元年にこの宝塚のチケット難問題をどうするか。

そして減らない「ファンのダフ屋化」問題に終止符を打つことが出来るのか。

これが将来的に宝塚のファンが増えるか減るかの節目になるでしょう。

 

 

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初心者の為の宝塚講座 今旬のジェンヌで遊んじゃおう3

2019-01-28 07:00:00 | 初心者の為の宝塚講座

最近、マチシアがお気に入りの私です。

 雪組 

 彩風咲奈・・・2007年入団。93期生。同期には星吹彩翔、芹香斗亜

姫ちゃんが考えたキャッチフレーズと好きな役

彩鮮やかに咲かせて見せよう男花」

・星逢一夜・・ちょび康

・るろうに剣心・・・斎藤一

・ひかりふる路・・・ダントン

 

 彩凪翔・・・2006年入団92期生。同期には真風涼帆。

姫ちゃんが考えたキャッチフレーズと好きな役

美男美女変幻自在に七変化

・伯爵令嬢・・・リシャール

・「ルパン三世・・・石川五右衛門

・るろうに剣心・・・武田観柳

・ひかりふる路・・・ロラン夫人

 

 朝美絢・・・2009年入団95期生。同期には月城かなと、礼真琴

姫ちゃんが考えたキャッチフレーズと好きな役

上級生に負けない色気とカッコよさと美しさ

・月雲皇子・・・大長谷皇子

・パック・・・新人公演パック

・A-EN・・・アーサー

・凱旋門・・・ハイメ

 永久輝せあ・・・2011年入団97期生。

姫ちゃんが考えたキャッチフレーズと好きな役

永遠の輝きを求めて階段上る雪のアイドル

・るろうに剣心・・新人公演剣心

・私立探偵ケイレブ・ハント・・新人公演ケイレブ・ハント

・ひかりふる路・・・フィリップ

・凱旋門・・・ローゼンフェルト

 綾鳳華・・・2012年にゅだん98期生。同期に真彩希帆、天華えま

姫ちゃんが考えたキャッチフレーズと好きな役

雪の大地で咲かせて見せよう大輪の花

・桜華に舞え・・新人公演隼太郎

・スカーレット・ピンパーネル・・・ハル

・ひかりふる路・・・新人公演ロベスピエール

 縣千・・・2015年入団101期生。同期に星蘭ひとみ

姫ちゃんが考えたキャッチフレーズと好きな役

今はまだおこちゃまだけど栄えある100年の歴史をしょっていきましょう

・るろうに剣心・・・新人公演四乃森蒼紫

・幕末太陽傳・・・新人公演高杉晋作

・凱旋門・・・新人公演ラヴィック

ホストクラブ「ガートボニート」店内は宝石をちりばめた白と緑の壁。

色々な種類の猫のぬいぐるみがテーブルの上にある。

マネージャー・・・ショウ

NO1ホスト・・・ダイモン

NO2ホスト・・・サキーナ

3番手・・・アーサー

ヘルプ・・・アヤナとセアとセン

 

店内では各テーブルを忙しそうに回っているダイモンと、客に色っぽい言葉を次々耳元でささやいているアーサー、そしてダイモンの忙しさには目もくれず一人の客相手に話し込んでいるサキーナ。ヘルプはダイモンの後を受けてさらに忙しそう。

マダム1:え?もう行っちゃうの?ダイモン。

ダイモン:お許し下さい奥様。ちょっと席を外すだけですから。

マダム1:来た甲斐がないわよ。こんな短い時間じゃ。私達客はホストを替えることは出来ないのよ。それなのに。

ダイモン:ええ・・もう少ししたらまた来ます。その時はマダムのリクエストにお答えして何でも歌って差し上げますから。

マダム1:え?本当・・・?

言い終わらないうちに、次の席に移るダイモン。

マダム2:やっと来たわね。私の子猫ちゃん。本当にプライドが高いんだから。私専属になればあっちこっち行かなくて済むのよ。

ダイモン:いやー僕は結局雇われている身ですから。

マダム2:ねえ、お店、出す気ない?あなたがその気になったら私、いくらでもお金出すわよ。

すると遠くからマダム3が猫のぬいぐるみを投げつける。

マダム3:馬鹿いってんじゃないわよ!ちょっと大金持ちだからって、金で男が好きになるもんですか。

マダム2:あら、ホストクラブって金で男を好きに出来る所じゃなかった?

マダム1:そんな事ないわよ。心が大事よ。心が。

マダム2:負け犬の遠吠えね。

マダム1と3:なんですって!

ダイモン:や・・やめて下さい。奥様。僕を挟んで喧嘩しないで。

女達は互いにぬいぐるみをぶつけ合っている。そんな騒動も目に入らないサキーナはフルーツとシャンパンタワーでご満悦。

マダム4;何だか騒がしいわね。少し外に出ない?

サキーナ;ああ、いいですねえ。

マダム4:ちょっとマネージャー、サキーナを借りていいかしら?閉店までには返すって約束するから。

ショウ:え?それは・・・

サキーナ:マネージャー、いいでしょう?お客様は大事にしないと。

ショウ:じゃあ・・午前0時には返して下さいよ。

マダム4:わかったわ。シンデレラをお借りするわね。

二人出ていく。ため息をつくショウ。

女の子:ねえねえ今何時?

アーサー:お前にマジ

女の子:きゃーーっ!愛してる!

アーサー:なんだ?聞こえないなあ。

女の子:愛してる!

アーサー:ええーー?きこえなーい。

女の子:愛してるったら!!(泣き出す)

アーサー:あ。ごめん。聞こえてるって。

女の子:(笑って)騙された。

アーサー:全く。

女の子:私、毎日でも通うから。絶対に来るから。だから・・・

アーサー:無理しなくていいよ。金じゃないからさ。

 

ドアがあいてふぶきが帳簿片手に入って来る。店の雰囲気をみて顔をしかめる。

相変わらずマダムたちの争いは続いており、ダイモンは3人一緒に席に座らせリクエストに応えて歌を歌いまくっている。

ふぶき:ちょっと、ショウ。あれなに。

ショウ:いや・・ダイモンの客は激しいのが多くて。

アヤナがふぶきにおしぼりを出す。

ふぶき;ちょっとアヤナ、あなたもホストならもっとカッコいいおしぼりの出し方、出来ないの?

アヤナ:え?ええ・・?

ふぶき:いつも身も心もホストでいろってこと。もっと自己アピールしないと後で大変よ。せっかく「キラールージュ」から引き抜いて来たのに、私の顔を潰さないでよ。

アヤナ:は・・はい。

ふぶき:サキーナは?

ショウ:あの・・お客様と外に。

ふぶき:はあ?同伴出勤っていうのはあるけど、開店中に出て行っていいとは言ってないわよ。

ショウ;す・・すみません。責任は全部私が。

ふぶき:ショウのせいじゃないでしょ。まあいいわ。売り上げはいいわね。でもこれって全部ダイモンの数字でしょ?あんた達、一生ダイモンにおんぶにだっこする気?

ショウ;いえ、そんな事は。

ふぶき:全体的によくても、全員がまとまって店を盛り立てないとね。

ショウ:はい。

ふぶき:あなたも苦労するわね。

ショウ;いえ。この店、大好きなんです。ダイモンはいい奴ですしサキーナも。だから大事にしたいんです。至らない点は直しますから。

ふぶき:ショウ・・・

ショウ:ワインでも飲みます?

ふぶき:いえ、私、ダイモンを助けるわ。ダイモン!!

ダイモン:はいっ!

ダイモンが駆けつけてくる。

ふぶき:一緒に踊って。

ダイモン:はい。喜んで。

 

二人、踊りだす。回りはシーン。

 

ふぶき:みんな唖然としてる。オーナー特権使っちゃった。

ダイモン:助かりました。

 

音楽、大きくなる・・・

 

 

 

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宝塚歌劇にとって平成とは何だったのか7

2019-01-21 07:00:00 | 初心者の為の宝塚講座

 96期いじめ事件

かつて音楽学校を訪問した鳳蘭が生徒たちに「学校生活は楽しい?でも大変じゃない?いじめとか・・・」と心配そうな顔をして質問したことがありました。

生徒たちは明るく「楽しいです」と答えていましたが、多分ツレちゃんも結構辛い目に会っていたんじゃないか?と当時は思ったものです。

女の子だけの音楽学校ですから、いさかいがあるのは当然だろうし、いじめもあると思います。ただ、同期生の中でのいじめというのがファンにとってかなり衝撃的だったことで、この事件は大騒ぎになりました。

 被害者はSさん。岩手県盛岡出身で新調172㎝の端正な顔立ちの人。しかし、いわゆる子供アテネなどには通った経験はなく、それでも1度で合格しました。

 平成20年・・・入寮式後、Sさんは優波慧と同室に。しかしこの部屋には優波慧と仲のよい生徒が泊まり込む為に、Sさんは音咲いつきや桜舞しおんの部屋で寝るようになる。

 平成20年4月・・・寮や学校で現金や生活用品などがなくなる

 平成20年5月・・・本科生の洗濯機やごみ箱にSさんの洗濯物が入っていて問題になる。

 平成20年5月・・・学校が生徒達に「被害届」を提出させる

 平成20年6月・・・Sさんがいない時に寮の部屋が捜索されて、無くなったものがいくつか見つかる。委員(優波慧)らのSさんに対する詰問が夜中まで続き、Sさんは精神病の病歴があり盗癖があったとされ、一人部屋に隔離される。

 平成20年7月・・・学校側に「精神科へいけ」と言われたSさんは親に電話をし、両親が駆け付け何度も面談を重ねる。

 平成20年夏休み・・・学校側が防犯カメラを設置

 平成20年8月・・・Sさんは原爆で亡くなった岩手出身のジェンヌ、園井恵子の法要に参加。突如テレビ取材を受け、地元で流れる。

  そのニュースを見た茜小夏が電話でSさんを責め、宝塚に帰った後は他の生徒達からも責められる。(なぜ茜がSさんに「精神科へいけ」と電話で言ったのかは不明)

 平成20年夏休み明け・・・Sさんはペアを組んで貰えない、暴言などのいじめをうけるようになる。両親が宝塚に来て学校側と面談。

またSさんは洗濯機の使い方を守らないと言われ、洗濯機の使用を禁じられる。

 平成20年9月・・・Sさんは共用スプレーを間違って鞄に入れてしまい、叶羽時らに「盗んだ」と騒がれる。

 Sさんの両親が学校と面談。

 平成20年9月・・・「Sさんがコンビニで万引きをしている」と報告を受けた優波慧が朝水りょうと秋音光にSさんを監視するように命じる。

この監視結果を元にSさんが寮に帰って来て紙袋の中身を確認し、五目おにぎりやジュースを万引きしたとして学校に報告。

Sさん 「コンビニの防犯カメラを見て下さい」

今西校長 「イライラする。本当にやってなかったら言えるんじゃないの」

 平成20年9月・・・修学旅行に行かないことになったSさんは「これ以上悪名売らないでね」と夢華あみからメモを渡される。

 平成20年10月・・・Sさんは一人部屋で監視対象となり、防犯カメラも設置されているにも関わらず、橘幸の1万円札がなくなる。

 平成20年10月・・・Sさんが宙組観劇のおり、財布を拾う。拾得物は委員に渡すことになっていたが、Sさんは「また盗んだ」と言われると思い、そのまま持ち帰る。

 また、ロッカーの前にあった茜小夏の携帯電話を返そうと思ったが、「いじめ」の原因がわかるのではないかと思い、持ち帰って内容をみてしまう。

「アイスがなくなった」と部屋に捜索に来た委員に携帯と劇場で拾った財布を見つけられてしまう。また、本科生あてのDMも見つかる。

警察が入り、携帯と財布を渡す。

コンビニの件に関して生徒が陳述書を書く。

図書室からなくなった本を探すという名目でSさんは数時間監禁される。その理由はSさんが本科生と接触しないようにとのこと。

本科生のDMに関して委員が本科生に説明。「いじめ」を疑っていた本科生は、逆にSさんの頭がおかしいと思い始める。

平成20年11月・・・授業を受けようとしていたSさんは、突如飛行機に乗せられ、自宅に強制送還される。生活必需品は置いたままだった。

その日の学校側からSさんへの通達は

無断で取材を受けた件

・コンビニ出の万引き

・財布を違法所持していたこと

・他人の携帯電話を無断で覗いたこと

・5月と6月になくなったものの件

・共用スプレーをカバンに入れた件

平成20年11月18日・・・学校がSさんに自主退学を勧める。電話で「21日までに自主退学しないと退学にする」という。

平成20年11月22日・・・Sさんに退学通知が届く。

平成20年12月・・・Sさんは神戸地裁に「生徒としての地位保持」を訴え

          Sさんの自宅に寮の持ち物が届くが、その際、新たに「盗品があった」とされる。

平成21年1月・・・Sさんの訴えが通り、神戸地裁は仮処分決定

         学校側は職員会議を開き、財布の件などを話し合う。

平成21年1月17日・・・2度目の退学通知

平成21年1月21日・・・Sさん側、2度目の退学処分に対して「生徒としての身分保持」「授業を受ける権利」を主張。

     学校側は96期の保護者に対しSさんの復学を拒否するように勧める

平成21年1月29日・・・二度目の仮処分決定。Sさんが勝つ。

           財布の持ち主は「盗まれたとは思ってない」という。

平成21年2月7日・・・Sさんと母親、事前予告の上学校へ行くが、学校側弁護士に「登校拒絶」と叫ばれて学校に入れず。

平成21年2月10日・・・Sさん、1日あたり1万円の間接強制のもうしたて。

平成21年2月27日・・・Sさん、財布の持ち主に会い謝罪。持ち主はこの件が裁判になっていることに驚く。

平成21年4月30日・・・学校側は財布の持ち主に聞き取りを実施。しかし、「盗まれたと思っていない」という部分は削除。また、音楽学校はSさんを復学させたくない為にお金を支払っている。

平成21年8月17日・・・大阪高裁でSさんの主張が通り仮処分確定

平成21年10月1日・・・音楽学校から裁判所に対し、起訴命令(本訴を起こせ)の申立て。

平成21年11月1日・・・Sさんは地位確認と一千万円の損害賠償(うち慰謝料が300万、将来の収入が700万)を求めて訴状を神戸地裁に提出。翌日、訴状は受理される。


平成21年11月11日・・・音楽学校のHPに「いじめの問題はございません」と書かれる。

平成21年12月・・・96期W氏のブログのURLが宝塚系掲示板にさらされ、「いじめ」が存在していたことがわかり、Wは自宅謹慎。

平成21年12月25日・・・Sさん、「退学処分にするぞ」と言われ、自主退学。

平成22年1月・・・音楽学校と警察の癒着が明らかになる。Sさんがみせて貰えなかったコンビニの防犯カメラを学校が頼むとすぐに渡したので。

平成22年3月1日・・・96期が卒業。入団

平成22年3月18日・・・第二回口頭弁論。朝水りょう・秋音光・桜舞しおん・千幸あき・優波慧・蒼井美樹・茜小夏

平成22年3月31日・・・Sさん、回答書を提出。

平成22年4月1日・・・真地佑果・拓斗れい・桜奈あい・夢華あみ・空波輝らが出廷。

            小林公平音楽学校校長退任

平成22年4月16日・・・96期「スカーレット・ピンパーネル」で初舞台

平成22年7月13日・・・主席の夢華あみが新人公演ヒロインに抜擢

平成22年7月14日・・・調停。Sさんに卒業資格を与えるが入団せず。

   学校側HPには「良心に従って証言した生徒が誹謗中傷を受けた」と掲載。

平成23年1月・・・夢華あみ、音月桂お披露目公演「ロミオとジュリエットで舞羽美海と共にジュリエットを演じる。

平成23年12月・・・Wが復学。98期の文化祭出演。しかし入団せず。

これがおおまかなあらましです。

私達ファンが大方知る事になったのはWのブログが広まってしまったあたりからではないでしょうか?歌劇団や音楽学校に多数、ファンから電話がいき、大騒ぎになりました。

迷惑をしたのは、平成22年にトップお披露目だった霧矢大夢と翌年、雪のトップになった音月桂です。

スカーレット・ピンパーネル」は住友VISAがついていたのですが、あまりに苦情が多くてスポンサーをおりてしまいました。

またロケットの時は、拍手が起きないなどお祝いムードに水を差す始末。

それ以上にファンの気持ちを逆なでしたのが音月桂のトップお披露目公演「ロミオとジュリエット」に研1の夢華あみが突如ジュリエットに抜擢されたことです。

まだ身体も出来上がっていないし、演技力もゼロの彼女が舞羽美海とダブルキャストというのはどう見てもおかしなキャスティングでした。

舞羽美海は音月桂の相手役に就任するのを1作遅らせられたわけですから。

おまけにこの夢華あみは東京ではストレスのせいか何度も休演。結果的に1年もたたないうちに退団してしまいました。

トップ二人のお披露目に大きな傷をつけた96期は、夢華あみを含め、大方の主犯と呼ばれる人は退団したのですが、それでもやっぱり96期と聞くとちょっと引いてしまいます。

その後のSさんは芸術系の短大を出て東宝に入るも宝塚の圧力で辞めざるを得なくなり、その後、AVに出るも発売中止という結果に。現在何をしているかは不明です。

背が高くて端正な顔立ちで成績もよかった彼女の「いじめ」による人生の転落はあまりにもすさまじくて、宝塚歌劇団の名誉にも関わる程の事だと思うのです。

しかし、歌劇団はそのスタンスを変えておりません。

むしろ、どんどん生徒を使い倒していくような政策をとっています。

Sさんがなぜいじめられたか?

私は一つは東北の田舎(岩手は決して田舎じゃないけど)から出てきて、突如脚光を浴びることになった彼女への嫉妬がすごかったのかなと。

入団前、彼女が冬季スクールで通ったKIEで「この子は受かる」とみんなの前で太鼓判を押されたこと、すみれ売りで話題になったことなど、多々あります。

しかし、実際に物品がなくなっているので、本当の窃盗犯がいたのかもしれません。その子はどうしているのか・・・とも思うのですが。

私達ファンとしては上級生が下級生をいじめるという話はよく聞きます。でもそれを同期が結束して耐える・・・というイメージを持っていたのですが、今回ばかりは同期が同期を虐めるという最低なことが起きてしまいました。

96期の問題は今もくすぶっていますし、歌劇団内の「いじめ」のうわさもちょくちょく耳にします。その一方で松岡修造の娘に対しては「いじめてはならない」というお達しが出るなど、後ろ盾がある人とない人の差がこれか・・・と感じる今日この頃です。

さて、平成も最後になって、歌劇団はどこへいくのでしょうか?

一般客がチケットを取りにくくなったり、ファンクラブにチケットが降りなくなったり、一体チケットはどこに行ってて稼働率を保っているのか。

歌劇団はファンの高齢化を全く気にしている様子もありません。外国人だろうが修学旅行生だろうが農協の団体だろうが、とにかく席に座って見てくれたらそれでいい。

しかも何百人単位を一度に確保できればそれでいいという感じです。

チケット代に重ねてお花代を弾んでくれるような人は常に見ることが出来るけど正規の値段しか払えない人はいらない・・という感じです。

今は外国からの観光客も多いですし、宝塚や歌舞伎は潤っていますがそれもいつまで。親子3代で見ることが出来ない宝塚の未来は決して明るいものではないと思います。

 

 

 

 

 

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宝塚歌劇にとって平成とは何だったのか 6

2019-01-16 07:00:00 | 初心者の為の宝塚講座

 匠ひびき・絵麻緒ゆう・貴城けいの悲劇

この3人がトップになって退団するまでの宝塚は観劇するのがとても辛かった記憶があります。何組を見ても「どこの組を見ているんだか」みたいな印象があって。

 自分がいないのに自分のさよなら公演が始まってしまった匠ひびき

匠ひびきは天海祐希や絵麻緒ゆうの同期で、花組ではダンサーとして評価されていたような気がします。生の舞台で見た彼女は演技がいつも硬くて素人っぽいなと思っていたので個人的にファンだったわけでも何でもありません。

愛華みれがトップになってから、間に香寿たつきを挟んで路線トップに出て、香寿たつきが組替え後は2番手をキープ。新専科に配属されても立ち位置が変わらず・・・と思っていたのですが、平成12年「ルードヴィッヒⅡ世」でグッデン博士を演じ、好評を博すも大劇場公演後半に杖をついて登場。そのまま東京は休演になってしまったのです。(原因は疲労骨折と聞いた記憶が)

それが全ての始まりというか、歌劇団としては愛華みれの次のトップは春野寿美礼で決まっていたのかもしれません。

愛華みれのさよなら公演が始まってすぐに噂が立ち始めます。

「歌劇団はチャーリーを1作で退団させる気なのよ」と・・・・まだまだヅカファン初心者だった私は、まさかそんな事ってあるの?と思いました。

「だってショーの大階段の歌はオサだったじゃない。普通だったら二番手でしょ」って言われてああ、なるほどなあと。

私自身は匠ひびきがそれほどトップとしてのカリスマ性があるとは思っていなかったし、花組ファンでもないし・・と冷静に見ていたのですが実際にお披露目と同時に退団発表された時はびっくりしたし、だったら何で最初からトップにするのよーーと思ったものです。

幸いにしてプレお披露目「カナリア」がいい作品だったし、大劇場公演「琥珀色の雨にぬれて」「カクテル」も両方ともよい作品でよかったかなと思っていたのですが、信じられないことに大劇場まではぎりぎり頑張っていたけど実は病気でした・・・という話にさらに驚きました。

え?じゃあ、東京公演はどうなるの?と思っていたら、春野寿美礼が代役ということでこれはもうさよなら公演じゃないじゃない?と。何で延期するとか順番を変えるとかしないんだろう。たった1作の最初で最後のトップ作品なのに。

この時期、マスコミでも匠ひびきの1作トップが取り上げられ歌劇団の横暴だと叩かれました。しかし・・・組織というのは怖いもので、叩かれてもシカトすれば存在し続ける、それが宝塚だと証明してしまったんです。

小林一三が生きていたらきっとこんな仕打ちはしないだろうにと思ったけど、歌劇団は一切の方針を変える事無く、東京公演は始まってしまいました。

当時、白城あやかが司会する「カフェブレイク」で笑っているのに泣き顔の春野寿美礼を見て「彼女も辛いだろうな」と同情はしたけど。

実際、トップがいない二番手代役のショー「カクテル」は変でしたよ。麻路さきも「うたかたの恋」「パパラギ」で二番手なのにトップをやったけど、あの時とは状況が違います。

ショーのあらゆる場面にチャーリー愛をちりばめ、大階段には「チャーリー」の文字が浮かび、安寿みら振付の「乾杯」が観客を泣かせる泣かせる。

そしてこういうのはファン同士の争いを生むもので、当時は結構あちこちで・・

結局、匠ひびきは千秋楽の終わりだけ出て来たのですが、退団してからも病気はぶり返しているようですし、若い頃にあまり無理をすると本当にいけないなと思うし、なんでこんなに歌劇団は冷たいんだろうと今でも思います。

 記者会見で「1作退団を示唆された」と暴露した絵麻緒ゆう

絵麻緒に関しては4番手あたりからずっと見ているのですが、いわゆる星組の御曹司で苦労知らずでわがままという印象があり、、その手のエピソードは事欠かない人ではありました。

稔幸がトップになって2番手に就任。確かに歌もダンスも下手だけど星組を受け継ぐ人としては別にそん色がないのではないかと思っていました。

それが平成12年にいきなり新専科に配属され、翌年1月~2月まで「花の業平」「夢じゃ世界をかけめぐる」2月~6月「猛き黄金の国」「パッサージュ」と休みなしのスケジュールに組み込まれてしまったんですね。

多分、この時には香寿たつきの星トップ就任が決まっていて絵麻緒はどうなるかわからなかったと思うのですが、あまりのスケジュールのハードさに体調を壊して数日休演する羽目になりました。

その後、雪組に2番手として配属されたのですが、誰でもそうですけど全く知らない組へ行くのは相当なストレスだったろうと思います。それを支えてくれたのは紺野まひると成瀬こうきだったろうと。

平成14年、トップに就任するも退団が決定。その時の記者会見で「劇団の方針に従って」退団すると言って波紋を広げました。

さよなら公演は、あの正塚晴彦が最初で最後のラブストーリー「追憶のバルセロナ」を書き、草野旦が「ON THE 5TH」で前年の9.11をとりいれ、素晴らしく綺麗な雪を降らせてくれたこと、ラストは星だらけの衣装を着せてくれたことがありがたかったです。

歌劇団としては朝海ひかるを早くトップにしたかったんだろうと思いますけど、ある意味残酷ですよね。

いつだったか、雪組の「逸翁デー」にぶつかって、麻路さきが出演したのですが、その時、絵麻緒ゆうが号泣していたのを覚えています。気が緩んだんだなあと。色々性格に問題があっても可愛い人ではあったかなと。

 黒装束で退団会見に臨んだ貴城けい

貴城けいは78期で、彼女もまた雪組の御曹司でした。ノーブルな顔立ちで優等生風。白軍服がよく似合う人です。しかしながら77期の活躍に随分損をしていたのも事実です。それでも朝海ひかるのトップ就任によって2番手に昇格。

二番手になってからの貴城けいは非常に実力をつけ風格も重なりよい男役に成長したと思います。朝海ひかるがフェアリー系でちょっと自信なさげだったので、余計に貴城が際立っていたと思います。

しかしながら、平成17年に突如宙組に組替え。そして宙組からは水夏希が2番手として入って来たのです。この人事には首をかしげました。

なんで貴城が宙組に配属されなくてはならなかたか全然わからなかったからです。

宙組の和央ようか・花總まりコンビの長期政権による害悪が水夏希に及び、雪へ配属させたという噂もありましたし、「かしげは肩たたき」との噂もありました。

その通り、トップになって僅か半年で退団してしまったのです。

しかも最後の作品が「維新回天・竜馬伝」という貴城には全く似合わない役柄だったし、相手役の紫城るいも急きょ月組から宙組に配属されて貴城と一緒に同時退団しました。彼女は多分、もっとトップを続けたかったと思いますがこれまた劇団の意向に従ったもので、だから記者会見の時には普通白を着るのに黒装束だったと言われています。

しかし、宙組といえば大和悠河もまた月組の御曹司だったのに、いきなり宙組へ組替えさせ、星から陽月華を持ってきてどこまでツギハギだらけのトップコンビになってしまった事は宙組の歴史の中でも黒だと思います。

理事長が「宝塚らしさ」を強調しておきながら、なぜ上級生になってからの組替えを進んで行うのか、ファンとしてはさっぱりわかりませんでした。

 

 それからの出来事

 平成15年 宝塚ファミリーランド閉園

時の流れには勝てず、宝塚ファミリーランドが閉園。これによって風景が一変してしまった感があります。今や住宅地と温泉街に突如大劇場だけがあるという感じになってしまって。

駐車場も何もあそこに作らなくてもな・・・・

 平成16年 宝塚90周年ということで各組の2番手が特出

後にスカイステージなどをみると、どこの組も何組かわからなくなってます。

こんな企画をする必要があったのかどうか。

 平成21年 東西のチケット代を値上げして、大幅にB席を減らしS席を拡大

       本公演の公演期間を一ヶ月に戻す

ファンから大ブーイングが起きた事件です。S席がA席にまで波及して、これじゃ完璧に金儲け主義じゃないかーーと。そりゃ帝劇などよりは安い。けれど、そもそも宝塚って薄利多売な場所じゃなかったっけ?

ネットによるダフ行為がますます増して今や金持ちとコネ持ちしか見れない宝塚です。「歌舞伎の世界だってそうなんだからいいんじゃない?」という人もいるかもしれないけど、それじゃ芸術は死んでしまいますよ。

本公演の短縮はしょうがないとしても、余計にチケットが入手しづらくなったなと思う今日この頃です。

 

 

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宝塚歌劇にとって平成とは何だったのか  5

2019-01-09 07:00:00 | 初心者の為の宝塚講座

 新専科制度スタート

平成12年6月1日、突如発表された「新専科制度」

これにより当時各組の2番手と3番手が全員「専科」に配属

花・・・匠ひびき・伊織直加

月・・・紫吹淳・初風緑

雪・・・香寿たつき・汐風幸

星・・・絵麻緒ゆう・彩輝直

宙・・・湖月わたる・樹里咲穂

一体何が起こるのか全然わからず、専科に配属された生徒自身も戸惑っている様子が手にとるように見えました。

彼らはいきなり「専科」ということでよその組に出演したかと思えば外部出演を命じられるという混乱振り。これで組内二番手の格が上がるのかと思えば、階段降りの順番は今までと変わらないので専科が2人も3人も出演すれば、当然その下が割りを食うといった始末。

例えば

伊織直加・・・平成13年に月組「大海賊」に出演し、その後宙組「カステル・ミラージュ」に出演。でも平成14年には「傭兵ピエール」で退団。

初風緑・・・平成13年星組「花の業平」「夢は世界をかけめぐる」に出演。その後は宙や星をいったりきたり、平成15年には外部出演「二人のライザ」に出演。平成17年、宙組「炎にくちづけを」「ネオ・ボヤージュ」で退団」

香寿たつき・・・平成12年、月組「ゼンダ城の虜」「ジャズマニア」に出演。翌年の正月には星組「花の業平」「夢は世界をかけめぐる」に出演。そして外部で「天翔る風に」で主演。その後、星組で2番手決定の後星トップに。

汐風幸・・・平成12年月組「いますみれ花咲く」「愛のソナタ」に出演。

       翌年正月公演星組「花の業平」「夢は世界をかけめぐる」に出演

       15年、月組「花の宝塚風土記」「シンヨール・ドンファン」で退団。割と幸せな方。

絵麻緒ゆう・・・平成13年正月公演「花の業平」「夢は世界をかけめぐる」に出演。2番手→3番手に格落ち。翌月から雪組「猛き黄金の国」「パッサージュ」に出演。疲労骨折で東京公演は数日休演。最終的に雪組でトップスターになり「追憶のバルセロナ」「ON THE 5zTH」で退団。ジェンヌの体調を一切考えないスケジュールにファンが怒り。

彩輝直・・・平成13年、「宙組「望郷は海を超えて」「ミレニアム・チャレンジャー」「ベルサイユのばら」に出演。このまま宙かと思いきや年末には「花の業平」「サザンクロスレビュー」「プラハの春」「ラッキースター」中国公演まで一緒。その後は月組に出演し続け最終的にトップスターに就任。2作で退団。

湖月わたる・・・新専科移動後、5組を回ってさらに「フォーチュン・クッキー」で外部出演。最後の最後に星組でトップ就任。

樹里咲穂・・・この人が最も専科らしい活躍をし、さよならショーもしてもらって退団。

追加で成瀬こうきも平成13年から専科入りをするも、宙組「カステル・ミラージュ」ダンシング・スピリット」の後、雪組「追憶のバルセロナ」「ON THE 5TH」で退団。

日ごろ、やたらと「宝塚らしさ」を連発していた植田理事長が、組カラーを壊すことをやるとは思いませんでした。今でも当時の舞台をビデオで見ると頭が混乱します。

特に「花の業平」「夢は世界をかけめぐる」には専科が5人も出演。匠ひびきも出演予定だったのですが病気で出られず。これぞ適材適所のよい芝居とショーではあったものの、一体何組を見ているかわからず、でも何となく香寿たつきが星のトップになるんじゃないかと思って背筋が寒くなりました。

それというのも、香寿たつきを支えるかのように安蘭けいと毬丘智美が雪組から星組みへ組替えしてきたからです。このこともファンを大きく傷つけました。

安蘭けいは元々雪の御曹司でした。ところが轟悠がトップになってから集客力を高めるためなのか、同期の朝海ひかると成瀬こうきがやってきて「3兄弟」と呼ばれ、まさかの組替え。そして雪には朝海ひかるが残ったのです。

今更雪組らしいカラーとは何かという気はありませんが、香寿たつきと安蘭けいの雰囲気はとてもよく似ていて、稔幸や絵麻緒ゆうなどとは様相を異にしていたのは事実です。

雰囲気が一番、ノリが一番の星組に歌唱力やダンス力を持ち込んで「これが本当の宝塚」的にやられるのが星ファンとしては苦しかったのは事実でしょう。

また、当時の79期以下の下級生がかなり割を食ったのも事実で、次第に専科の存在がうざいと思うようになりました。後、星組では大量退団が相次ぎ、1公演に退団するのは10人までと定められました。

ファンクラブも大変だったと思います。

なんせ、よその組にはその組なりのしきたりがあり、それに合わせていかないといけませんので。幹部さん達は苦労したろうなと思います。

 新東京宝塚劇場開場

平成13年。華々しく新東京宝塚劇場が開場しました。

以前は東京宝塚劇場といえば柱が多いのと、看板の大きさに通りかかる人から奇異の目で見られたり、狭い道路でさばき待ちをするので警備のおじさんに注意されたりと色々ありました。

先に目の前の芸術座がシアタークリエに変わり、そして東京宝塚劇場も。さらに経つと新コマ劇場もなくなり、こうやって昭和は消えていくのかと思ったものです。

私は正直、1000days劇場の方が好きでした。

有楽町の駅を降りたらすぐだったし、劇場前が広くてさばき待ちしやすかったし、2階席がなかったので、どこから見ても不公平感がなかったし。ただ、外の音が聞こえてくるとか・・・そういう部分ではかなり損でしたが、でも銀橋にセリ上がりがあったし、それはそれで面白かったです。

新しい東京宝塚劇場になった途端、ヅカファンの質が変わったなと思いました。

それまで「さばき」というのはファン同士が余ったチケットをやりとりする、しかも定価でという良心的なものだったのに、真琴つばさのさよなら公演「いますみれ花咲く」「愛のソナタ」からファンが持つチケットに付加価値をつける・・・つばり素人がダフ屋になってしまったんです。

新しい東京宝塚劇場は、一言いうと「縦長」に出来ています。

本拠地の方は横長で、ホワイエも広く、立見席は1階。

でも東京は昔の3階席がそのまま2回の10列目以降に入り、そこまでいくのに延々と階段を上らなくてはならないので、歳よりにはかなり過酷です。

東京の2階席は本拠地に比べると傾斜が激しいので見やすくなっている分、階段の段差も大きいのです。なんで15列目から入れるようにしてくれないのか・・・高齢化社会を全く考慮してません。

そして15列目というのは、大階段の上が見えないのでかなり損ですよね。

本拠地に比べてチケット代が高くS席の範囲が広いというのも、関西風の儲け主義が出ているようですごく嫌でした。

何よりも1階席は3階、2階席は4階にあることで非常に時間がかかること。外が丸見えで劇場空間にひたれないことが欠点です。もし火事が起きたら逃げるのが大変だろうなと思ってます。

東日本大震災の時はたまたま休憩時間だったから、将棋倒しになる事もなく済んだかもしれないけど、もし上演中だったらと思うとやっぱり怖い劇場だなと思います。

劇場が縦長で席と席の間も狭いなら、劇場横のキャトルレーヴの入り口なんか、狭さの極限をいく感じ。シャンテの下の方もごちゃごちゃ感がいなめず。大劇場のキャトルが本当に羨ましいと思う今日このごろです。

 

 タカラヅカ・スカイステージの誕生

平成14年。タカラヅカスカイステージが誕生しました。

ヅカファンはかなり盛り上がり、私の身近にいるいる人でも一日中スカステをつけているという人がいました。

ただ、当時は関西圏と関東一部で、私などは随分長い間、お友達にビデオで送って貰っていました。

この専門チャンネルの登場によって何が変わったかというと

ジェンヌに余計な仕事が増えた

・スカイステージのメンバーになる事で、一種の「路線」入りかどうかわかる

・東京公演千秋楽が放送されるようになった

・WOWOWやNHKでの宝塚番組が消えた

私達にとって「スカイステージニュース」を見ることは、日々の宝塚を身近に知るという意味でとてもよいことだと思ったし、嬉しくもありましたが、その分、収録したりセリフを覚えたりという余計な仕事が増えた事は事実でしょう。

下級生にとってこれをやりながら新人公演の稽古をしたり・・というのは結構大変ではないかと思うのですが。

また、それまでWOWOW「スターの小部屋」やNHKなどで定期的に宝塚作品を提供してきたものが消えて、まさに宝塚は「ファンだけのコアな世界」に入ったと言えます。

私達が小さい頃は、テレビを付ければ落語や歌舞伎、漫才に吉本、そして宝塚に帝劇など様々な文化が自然と目に入って来たもので、そこから広がる世界もあったと思うのですが、それがなくなることで間口が狭くなったような気がしたのも事実です。

おりしも、東京宝塚劇場開場以来、チケット難は増すばかりで「一緒に見に行ってみない?」と誘いづらくなったのもあります。

東京公演千秋楽放送に関しては、実はものすごく期待していたのですが、実際はひどいものでした。全部引きの映像ばかりでジェンヌの表情が見えないという・・・

今は随分改善されたと思いますが、それでも東京公演の放送は下手だと思ってます。

もっともっとオリジナル性があって生き生きとした千秋楽放送を望みます。

少なくとも舞台が始まってカメラが迷うなんて言語道断ですって。

 

 

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