昨日発表された、花組だの月組だののラインナップを見て
「ああ、もう私には関係ないんだなあ」と思ってしまいました。
そうそう・・・卒業するんだったわーー私
明日、雪組初見です ゆみこちゃーーん、待っててね
体調を整えて観劇に臨みます
さて、ラインナップ発表。
花組
「麗しのサブリナ」・・・・中村暁
「EXCITER!」・・・藤井大介
月組
「ジプシー男爵」・・・谷正純
「RHAOSODIC MOON」・・・中村一徳
宙組全国ツァー
「銀ちゃんの恋」・・・石田昌也
このラインナップから何が見えてくるでしょうか
前代未聞の経費節減
去年からその兆候は見えていました。
雪組の「ソロモンの指輪」「風の錦絵」が共に30分の短いショーに
なっていましたし。
ショー・・・っていうかレビューを作るのは非常にお金がかかる。
何にって、多分セットやら電気代やら。
こういうご時世ですから、商業演劇業界はどこも大変。
それはわかるけど、観客にはっきりと「これは経費節減では?」と
わかられるような事をするなっていう事
経費節減をしなくちゃいけないのは、チケットが売れず、スポンサーも
離れ・・・・ 踏んだり蹴ったり状態だからでしょう?
今年に入ってからVISAに申し込んだチケットが全部当たってしまったり
して「えーー何で?」って思ってたけど、VISA離れもしてるって事ね。
でも、だからって近々のショーを同じ組で再演をするって、前代未聞でしょ。
宝塚の歴史は長くても、こんな事今まであったっけ?という程。
無論、これには経費節減の意味もあるけど、
実はもっと大きな問題が隠れているのではないでしょうか。
ショー作家不足に泣く歌劇団
去年の荻田浩一の退団はファンにとってもショックな事でした。
一人の才能あふれるショー作家が退団した・・・それはある意味
歌劇団にNOを突きつけたような形に見えたからです。
現在、歌劇団の若手ショー作家といえば、藤井大介、斉藤吉正
中村一徳・・・くらいでです
その中でも純粋にショーを作っているのは藤井大介のみ。
ゆえに、去年から大忙しで続くのか?と危惧していました
そしたら案の定、同じ藤井大介の再演でお茶を濁すハメに
今年は稲葉太地がショー作家デビューしましたけど、この先続くか
どうかはわからないし
本当にショー作家が不足しているんだなあと感じました。
座付作家の衰退
座付作家の衰退・・・この件は1996年あたりから専門家によって
予測されてきた事です
丁度、一路真輝や天海祐希が退団し、阪神大震災が起きて経済的に
打撃を受けた頃。
「エリザベート」初演が成功した事によって多くの観客は気づかなかった
かもしれませんけど、
小池修一郎・正塚晴彦の2大中堅が大劇場オリジナルで佳作を
書けなくなっている。宝塚らしさの否定を行っている。
谷正純・石田昌也の女性蔑視に繋がる作品はファンに嫌われている。
木村信司・植田景子・斉藤吉正・児玉明子ら若手が「宝塚らしさ」を
継承せず自らの思想の主張ばかり行っている。
大御所・植田紳爾 の理事長就任の悪影響。
・・・というようなことがすでに言われていて、座付作家のオリジナルの質を
上げることが大きな課題であると。
あれから15年が経過して
柴田先生の実質的引退
小池修一郎は潤色に専念
正塚晴彦の大御所的扱い
大御所作家達の時代感覚の古さ
荻田浩一の退団と大野拓史の戸惑い
木村信司・植田景子・児玉明子らの成長なし
・・・という事で、現在オリジナルで客が呼べる作家って、
藤井大介、斉藤吉正、そして大野拓史くらいなのよねーーー
沢山作家がいるのに、使えるのはたった3人プラス潤色の小池に
好き嫌いが激しい正塚
デビュー時から佳作を発表し安定した地位を築いていた藤井大介は
まあいい。一時はもう駄目か?と思ったけど大化けした斉藤吉正には
拍手
けれど、木村・植田・児玉・小柳の成長のなさは歌劇団も予想外だった
のではないかと
っていうか、ファンがここまで彼らの作品に対してマイナスイメージを
持つなんて・・・って所でしょうか。
この15年、何の手も打たなかったために決定的な事は
駄作連発で観客の質の低下
でしょう これが宝塚ファンが宝塚離れしている最も大きな要因です。
本当に歌劇好きなファンは劇団に苦言を呈して来たと思うのです。
でも15年経っても進歩なしでは諦めて離れていくのは当然。
その代わり、残ったのはスターをアイドル扱いし、他のスターを叩く
へんてこなミーハーファンばかり
S席の範囲を広げても、チケット代を上げても、作品を連発しても
古きよき宝塚ファンは離れ、若い観客はチケット代を都合出来ず。
これじゃあ、観客が減るよねーーゆえに収入が落ちればとぱっちり
は生徒とファンクラブへ。最終的に経費節減っと。
ゆえに海外ミュージカルと過去の作品の再演が続くって事ですね。
・・・・何とかしないと。とは思うけど。