出演者について
音月桂・・・ロミオ。ロミオという役は演技力が要求されるというより、本人の持ってる
ムードが大事な役ですよね。そういう意味では全く音月とは柄違いだったと
思います。音月桂は正塚作品のような理屈っぽい現代劇の方が似合うの
かもしれません。
正直、こんなに恋愛が似合わない人だったか?っていうか印象で
相手役が夢華だったからかもしれませんが、一緒のシーンは型通り
相手役がいない時の方が上手だったような気がします。
「僕は怖い」と叫ぶ歌は・・・聴きなれるのに時間が必要だったかな
でも、「終わりだ僕は去る」の歌は感動しました。
昔から何でも出来て綺麗で可愛らしい音月ですけど、色気が必要かも。
夢華あみ・・・ジュリエット。
最初見た時は声が綺麗だなと思ったんですね。学年的にはジュリエット
に最もふさわしい筈だし ところが・・・上半身の骨太さは娘役では
ないですし、抜擢されるほど美しくも歌が上手でもないという事に
気づきました。音月と並んだり向かい合ったりした時は、背丈を越えそう
だし太って見えます。
笑ったのはフィナーレの時、男役の沙央の方が華奢に見えちゃった事
男役10年なら娘役5年・・・娘役体型が出来上がるまでには時間がかかる
という事。
それでも昔の遥くららとか黒木瞳とか一路真輝のような初々しさがあれば
許せるけどそれすらなくて対等に渡り合おうとしている所が可愛くない
結局、振りもダンスもぎくしゃくしてしまいました
早霧せいな・・・マーキューシオ。歌が下手なのはわかりました 紅ゆずると
どっこいどっこい。でも紅のような度胸がないのね。とにかく綺麗に
しっかりやろうとしているからよけいに萎縮して見えるっていうか
正二番手・・・大丈夫なのか フィナーレの銀橋の歌は聞いている
方が上がったり下がったり大変でした。
未涼亜希・・・ベンボーリオ。よくぞ雪組に来て下さった。
その冷静な目にやられました。
多分、キャラとしてはティボルトなんです ティボルトだったら怖かったなあ。
でも、音月とのツーといえばカーの掛け合いやどこまでも落ち着いている
雰囲気は観客にとって神様に見える 神様、彼女に祝福を
「どう伝えよう」の歌は涙なしには聞けない。すずみんもよかったけど、それ
以上に感動的。CDでシングルカットして下さいって感じでした
緒月遠麻・・・ティボルト。キャラ的にはベンボーリオなんでしょう。鳳稀かなめの
ティボルトは本当にキレそうな目が不気味で素敵だったし
♪ 初めて女を知ったのは15の夏だった♪と歌われても全然違和感なし
むしろ「何人泣かせてるの?」と思っちゃうくらい。
でも緒月の場合は台詞が真っ正直で歌も同じだから、ティボルトこそ
正義の味方のように見えてしまうのね キャピュレット夫人に
とってもいい話し相手だったんだろうなあとかねーー
彩那音・・・パリス伯爵。非常に可愛らしい伯爵でした。
沙央くらま・・・乳母。フランス版に近い乳母でした。
歩き方は男役でしょうがないけど
「カラマーゾフ」のアリョーシャで見せた人のよさをここで発揮
ジュリエットを優しく包み込む包容力は素晴らしかったと思います。
特に神父様と一緒にロミオを勇気付ける所が秀逸。
大湖せしる・・・愛。これがあの・・言葉遣いが悪くて行儀の悪いせしるなのか?
不良っぽいキャラはどこへ行った?最初から最後まで乙女ったらない
人格が「愛」の中にのめりこんでいったように見え増ました。
大凪真生・・・大公。水輝涼程の迫力はなかったけど、まあ順当だったと思います。
彩風咲奈・・・死。真風のような圧倒的なダンス力がないし、ちょっと目立たない?
晴華みどり・・・キャピュレット夫人。舞踏会での白のドレスはとてもよく似合って
綺麗でした。音域も広がったようですね。
エトワールは舞咲りん。いやーーついに手にしたエトワール?よかったね