本日、東京宝塚劇場のVISA貸切で「ロミオとジュリエット」を見てまいりました。
舞台の感想は別にしまして、日比谷界隈で感じたことを書きたいと思います
薄暗い日比谷駅
16;00公演でしたので、普通は15;00までに着けばいいんですけど、電車が
遅れるかもしれないと思い、姫と一緒に早めに出ました。
電車はいつもの土曜日よりかなり混んでいて、旅行に行く人の姿もかなり。
JRに乗り換えて西へ行くのかしら・・・なんて考えちゃった
ところがっ
日比谷の駅へついてびっくり エスカレーターは動いてないし、薄暗いし
何よりも人が・・・人が歩いてない。
まだ午前の部が上演中だから?それにしてもやたら構内が閑散としてない?
それは地上に出ても同じでした。
シャンテも人がまばら・・・・
劇場付近もこんなに人が少ないなんてと驚きました。
日生劇場が休演中で、クリエは「ウエディングシンガー」が今日から通常通り?
シャンテは夕方6時で終了
キャトルもいつもよりはすいていたかなあ。
いつもはファンクラブの方々が一杯で入れない喫茶店に入れましたので。
でもまあ、16時公演が近づく頃には随分人が増えてきましたが。
今日は何と言っても1階席1列のど真ん中という事で、ちょっと髪型を気合いいれて
セットしたんですが、時間がたつにつれて崩れてきちゃったので、姫ちゃんに
シャンテのトイレで直してもらいました
姫ちゃんたら「娘に髪をセットさせる親がいると思う?」といいつつ、ブラシで私の
髪をぐいぐい引っ張りなでつけ編んでピンで留めていくのです。
何だか虐待されているみたいでしくしく泣いていたら、周りの人に笑われてました
シャンデリアがつかない劇場
こ・・・こんな薄暗い劇場は初めてですっ 売店等の照明もなしなら、ロビーの
ポスター陳列の所も照明なし。何よりもシャンデリアに明かりがなかったのが
印象的で あのシャンデリアは東京宝塚劇場のシンボルのようなもので、何だか
寂しいような気がしました
っていうか、現実として余震は続いているし被災地は大変なわけで
劇場についたからってすぐに現実を忘れるわけには行きませんよね。
そんなわけで、姫ちゃんと一緒にロビーでおしゃべりをして過ごしていたんですが。
それでも何となく嬉しくなった・・・・
最前列のど真ん中・・・何分にも初めての経験で、オケボックスを覗くのも
滅多に出来ない経験だし?銀橋についてる靴の傷跡なんかをしみじみと
眺めたりして。そしたら姫ちゃんに「恥かしいからやめて」と言われてしまいました。
今日は貸切ですし、おおむね満杯だと思いますが、私達の隣2席・・・まさに
ど真ん中のど真ん中がずっと空席でした。
最初は楽しめるかなと心配でしたが、さすがに音楽が始まるとほっとしたというか
思った以上に自分がとてつもなく暗い気分で落ち込んでいたんだなあと確信
致しました
「ヴェローナ」が始まると、少しずつ心が弾んで来て、そういう経験は本当に久しぶり
だったので、嬉しかったし舞台ってやっぱりいいなあと思いました
特にミュージカルは一瞬にして音楽とダンスと歌の中に埋没出来ますから。
DVDを見ながら聞き流して歌詞もあらためて聴くと、勇気を貰えたり
思わず震災を思い出してしまったりするものがありました。
追放になったロミオに神父様と乳母が「神様はまだ私達をお見捨てになってない」
と歌うのですが、別の意味で「そうだよね。まだ大丈夫だよね」って
思ったり・・・・
ベンボーリオのナンバー
♪ 昨日までの俺達は 世界治める王だった
今日の俺達は 誰も生き返らせることはできない
誰一人 ジュリエットでさえ
どうやって伝えよう ♪
これを聞きながら泣きそうになりました。
人と言うのはどこまでも傲慢で強烈なしっぺ返しが来ないとその愚かさに
気づかない
キャピュレットもモンタギューも大公から散々「仲たがいをやめなさい」と
諭されていたのに言う事を聞かず、憎しみを募らせた結果、両家の跡継ぎを
全員失うハメになってしまった・・・・
ここまでされない人は気づかず、間違いを犯す存在なんだなあと。
今回の大地震はあまりにも・・・本当にあまりにも大きな犠牲を払ってしまった
そうまでされないと気づかなかったもの、あらためなくてはならなかったものって
一体何だったのか
やっぱり舞台を見ながらも別な事を考えていたりしたんですよね。
そして地震は起きたのです
せっかく楽しい気分でフィナーレに入り、音月のソロのダンスが始まった頃に
床がグラグラ揺れ始めました。私には縦て揺れに感じたのですが、実際は横揺れ
だったようですね
一瞬隣の姫を見ると彼女も私を見て「揺れてる」って口が動いていました。
しかも長くて、大きくなりそうな雰囲気で見る間に頭の中が真っ白。
そんな事をしている間に音月は銀橋をさらーーっと渡っていく・・・・
「お願いっ早く終わってこれ以上揺れないで。ここで中断なんて悲惨すぎる」
と必死に願っていたらパレードが始まってしまって。
みんなにこにこ降りて来てたけど、大階段だって揺れてたし。本当は怖かったんじゃ?
震度3なら気づかないレベルと思われるかもしれませんが、最前列であんなに
はっきりくっきり気づいてその長さに恐怖しちゃったんだもの、舞台の袖にいたら
確実に気づくし、2階席のお客様はさぞや怖かったのでは?と思います。
でも、何にせよ一切表情に出さずに乗り切った生徒さん達は偉い。
我が家の姫ちゃんはせっかくの夢心地を地震に邪魔されて、またトラウマ復活。
帰りはずっと「怖かったーーもうやだーー大階段揺れてたんだよ」って
言い続けてました。
私はひたすら音月が無事に銀橋を渡り終えるのを見届けるので精一杯でした。
公演にご理解と強力をお願いします
・・・と組長がご挨拶でおっしゃってました。
多分、相当な批判が来ているんだろうなあ。そういう中で普通に公演を続けるのは
精神的に大変だろうと思います。
「今、自分達が出来る事、歌う事や踊る事を一生懸命やる事が皆様のお役に
立つと信じています」という言葉に感動しました。
音月のご挨拶も今回の公演に関しては並々ならぬ覚悟があるんだなという事を
感じさせてくれましたし。考えてみると組子の頂点にいる以上はどんな時も前向きで
ないといけないし、トップって本当に大変な地位だなあと
終演後・・・「また通いたくなった」ってお客様がおっしゃってました
一人でもそう思ってくれたなら、本当に意義があったのでは?
つぶやき・・・・・
二度も目が合ってしまったチギちゃん。笑えなくてごめんね。
さぞや仏頂面の客だーって思ったかも。でもそれだけ真剣に見てたのよ
もし私が総理大臣だったら絶対に未涼亜希を官房長官にするっ
もし私が雪のプロデューサーだったら絶対に未涼亜希を組長にするっ
もし私が座付き作家だったら、全ての組の二番手を未涼亜希に想定
して脚本を書くっ
もし私がティボルトだったら・・・ジュリエットなんかよりキャピュレット夫人に
恋をするっ 娘より美しく色気がある母親だもーーん