正直、あまり芥川賞とか直木賞とか興味ないんです。
受賞作品もあまり読まないし 純文学は本当に苦手で・・すみません
とはいえ、今朝はワイドショー見てびっくり。
芥川賞を受賞した田中慎弥という人の「不機嫌な態度」
1972年。下関出身
父親を亡くし、母一人子一人で育つ
高校を卒業してから現在までアルバイトも含めて働いた経験なし
2000年から小説を書き始め、2005年デビュー。芥川賞ノミネートは過去4回
パソコンも携帯も持たない
というのがおおまかなプロフィールだそうです。
(こんな事書いてるの、本人が読んだら(あ、パソコンやらないっか)色々へ理屈
つけて文句言いそうだなあ・・・)
多分に人生、生きづらさを感じていたからこそ就職もアルバイトもせず、小説の
世界に逃避していたんじゃないかと思います。
なんで生きづらいかって、よくわからないけどうちのジュニアみたいに
「みんなと同じような価値観で生きられない」って事なんでしょうね
それは同情するし、今回の受賞はそういう背景があったからこそのものなんだろうと
思って「結果よければ全てよし」って話なんでしょうが
お母さん・・・偉いよねーー 真似出来ない忍耐強さ。
私なら「早く働け!うちはあんたがニートしている余裕はない」って追い出してる。
(もう出て行っちゃったけど)
まあ・・それはそれで個人の家庭の事情だし。
でも、一番何が不愉快って記者会見の質疑応答
登場した時からだらしない格好でいかにも「ニート」風。椅子によりかかるように
座って偉そうに江から目線。
「シャーリーマクレーンがアカデミー賞に何度もノミネートされて受賞した時
「私が貰って当然」と言ったらしい・・そんな感じです」
「4回も落としてくれたのでここらで断るのが礼儀といえば礼儀ですが、私は礼儀を
しらないので・・・東京都民と各位の為に貰っといてやる」
「5回目はまぬけです」
「意欲はありません」
本人の態度もそうですが、私は記者達の態度も理解できませんでした。
明らかに不機嫌でふんぞり返って失礼な態度を取る人がシャーリー・マクレーンの
例を出した時、なぜ笑ったの? 私は笑えなかったなあ・・・・・・
「一体、何を言い出すんだ?」と思って目が点になったと思います。
その後も彼が何か言う度に笑いが起き、それでますます彼が態度を硬化させて
失礼な事を言えばいうほど・・みたいな流れに見えました。
記者はあの時、きっちりと怒るべきだったのよ。「社会人としてどうよ?」って。
怒らないからいい気になるし自分がどんなに無礼な人間化わからないのよ。
田中氏からいうと「作品を読んでから質問しろ」とか「もっと意義のある質問しろ」
とかそういう怒り?
でも、くだらない質問をさせたのは本人じゃないの?
「下関ってどんな町ですか?」
「乾いた街です」
「下関のご親戚やお知り合いが祝福していると思うので・・・」
「それは嘘ですね。私は教師に嫌われてますから。それはほんとの嘘です」
なんてやりとりが続くから仕舞いには「不機嫌なんですか?」って質問が飛んで
「何で不機嫌なんですか?」だの「ニートに対して励ましの言葉を」なんて
言われるのよ。
「中二病」とか「あれは演技だ」って言われてるけど、本当はどっちなの?
作品さえよければ人間性は関係ない・・・・んだろうなあ。
田中さん、すごく回りを見下したような態度で「こいつら馬鹿」と思っているかも
しれないし「世の中の豹変ぶり」に驚いているのかもしれないけど、私から見ると
「勝てば官軍」なよなあって
彼より真面目で優しくて礼儀正しくて、働きながらせっせと小説書いている人は
沢山いる。でも賞をとらないと社会に認められない。そんな理不尽さを感じますね。
せめて「ありがとうございます」くらい言ってくれたら、本当の意味でニートの星だった
んだろうけど。
地位さえ手に入れば何をやっても許される、何を言っても許される・・・って、どこぞの
妃殿下そっくりじゃない?って。
それと、彼はキムタク・ホリエモン・ヨン様と同い年なのねーー
あの年代は反骨精神が旺盛で若い頃は生意気で嫌われるタイプが多いかも。
40を前にして、きっちり大人になった人といまだに子供の人と、はっきり分かれて
いるのかもしれませんね。
石原都知事が芥川賞の選考委員を今年限りで辞退すると発表したそうです。
「刺激がない」と。
田中氏に「気の小さい選考委員」とか言われたからじゃないと思うけど。
気持ちはわかります。
高度経済成長期時代に新しい本物に接してきた人というのは、今時の流行物が
その時代の「パクリ」にしか見えないのよ。
それを敬意をこめて「かないません」と認めるか「老人のたわごと」と捕らえるかは
人それぞれなんでしょうけどね