ふぶきの部屋

皇室問題を中心に、政治から宝塚まで。
毎日更新しています。

宝塚100年に向けて・・・原点に帰れ6

2012-09-04 07:13:01 | 宝塚コラム

 昭和11年11月号 宝塚脚本集 

 

今回はちょっと一般ファンがどう思っているかご紹介しましょう。

 タイトル 「士気緩む?」

例えばレビュウの最中、舞台からきょろきょろ客席を見たり、

生徒同士顔を見合わせてふざけたり、懸命に鑑賞する方でははなはだ

不愉快である。

  その昔の劇場は客席と本当に近かったんですね。

  生徒がふざけているとはっきりわかるくらいに見えちゃう距離。

  他にも舞台袖でふざけて笑い声が聞こえたとかいう話もあります

 今ではさすがにそういう事はないけど、でもよく観劇に来た生徒が

  舞台の生徒と目配せしているのが見えたりしますし、特定と観客と

  コンタクトを取っていたり・・・というのはありますよね

  そういうのを微笑ましいととるか、プロ意識に欠けるととるか。

 

 タイトル 「私の抗議二つ」

一つ目はチケット売り場のお姉さんが非常に高飛車であるという意見。

この意見はかなり散見する。

もう一つは「バレエコンクールについて」

(愛読者大会における組対抗バレエコンクール)

「優勝を争う事によって皆さんの勉強になる事と存じますが

あの大会に集まった大観衆の中に真の舞踊のわかる人が果たして何人

いる事でしょう。曲目にもよりましょう。振り付けにもよりましょう。

結果においてバレエの上手下手より人気競争みたいな気がしてなりません。

 まず「チケット売り場のお姉さん」の態度が非常に悪いという点について。

   これはこの方だけでなく複数の方が苦情として寄せているので

   実際そうだったんでしょう。

   今でこそ少しはよくなったと思いますが、2000年ごろまでの宝塚って

   劇場のお姉さんがやたら偉そうで高飛車で最低の評判でした

   おみやげを売る人ですら「上から目線」だったから、非常に不愉快でした。

 バレエコンクールについては、愛読者大会で組別バレエコンクールを

  行い、客席に審査をしてもらうという方法だったようですが、結果的に

  ダンスの上手下手じゃなくて人気がある組が勝ったーー何の為のバレエ

   コンクールなの?という話

  この意見も複数寄せられているので、そう思った人が多いのでしょう。

  今だと・・柚希と霧矢とで勝負して、どっちが勝っても「うーん」な状態みたいな?

 10年くらい前まで行われていたNHKのBSで放送して欲しい過去の作品を

  募集していた事がありましたが、毎年同じ組の同じ作品ばかりが上位に

  入ってつまらなかったことがありました。

  公正な投票とはいえない・・・・昔も今も代わらないですね。

 

 タイトル 「座席券について」

私は16日、愛読者大会の朝、暗いうちにおきだして五時少しすぎの電車で

宝塚へ来ました。

駅から劇場までは勿論マラソンです。

入り口にはもう雨側に別れて数十人くらいずつ人が列を作っておられました。

雨のそぼ降る朝でした。

雨に打たれながら2時間かっきり待たされて、漸く場内に入れましたけど

飛びつく様にして座席券売り場で手にした座席は何と1階の最後列から

5番目というしかもすみっこの席でした。

暗いうちからか馳せつけた私には本当に情けなくなりました。

それに最も不快に覆いましたのは座席件の引き換えに列を組んで待っていた

時のことでした。私よりずっと後に居られた方でしたが、見回りに来られた

従業員の方に大きな声で「ちょっと〇〇さん、これ取っておいて頂戴。

いい場所を頼むわ」って言いながら大会の切符引き換え券を二枚渡され

ました。その頼まれた人は笑いながら受け取って引き換え場所の方へ

行かれました。

(中略)

その人は午後1時ごろに宝塚へ来て。知人を従業員に持っているため

でしょうか。2階正面の「と」を一人で3枚もとっておられました。

 これを最初に読んだ時、書いた人の気持ちが痛いほどわかって

大きく頷いたし、一方で「何で今もこういう不公平感が解消されないのか」と

思った記憶があります。

今じゃネットで買うのが当たり前のチケット。

でも昔は朝からぴあに並んで真っ先に店に入って数秒後に「売り切れてます」と

言われた経験のある方、手をあげて

何で?うっそー?と思ってもしょうがない。

一体チケットはどこへ?

 今だって表向き「売り切れ」でも裏では必死にリピーターに売りまくってる

  ファンクラブもありますし。ファンクラブへの貢献度(何を基準?)で

   チケットが買えたりお断りが来たり。

  特にディナーショーなんて、お断りが来て諦めたけど客席の3分の1は

  生徒だったりしますよねーー

  純粋に朝、早起きしてきちんと並んでもいい席が買えない宝塚って・・・

  あの頃から「大人の論理」が支配していたのかと思うと

 当たり前ですけど生徒と知り合いの方はいい席が買える。

   貸切企業と懇意だとSS席は当たり前みたいな?

   誰かのファンじゃないから冷静に受け止められるけど、やっぱり事実は悲しい。

 

 タイトル 「宝塚観劇禁止是非」ー女学生にー

東京の某女学校において宝塚観劇を生徒に対して禁止したことは、

宝塚当局は勿論、各方面に相当な論議をかもした事と思います。

・・・・ある女学校の生徒が学校の帰りに制服のまま楽屋へ行ったり、

寄宿舎へ行ったりするというので、母の会で問題になった事がありました。

「制服を着たまま学校の帰りになんか行ってはいけません」というと、

生徒は学校へ着替えを持ち込んで帰りに着替えて、はやり寄宿舎へ行きました。

学校へブロマイドを持ち込んだり、前売りの日には揃って遅刻をしたりします。

女学生は熱狂するのもいいでしょう。楽屋口に立つのもいいでしょう。

けれどそれが宝塚のファン以上を出てはいけません。

つまり宝塚こそ自分の生活の全てと思い込まないことです。

宝塚の生徒は生徒としての本分を守るように、ファンは自分の本分を

守らなければなりません。

女学生もまた、女学生の本分を常に忘れてはならないのです。

 女学校で「宝塚禁止令」ってすごいなーー

  まさか60年以上たって客席のおおよそが「昔の乙女」になるとは

  思わなかったかもしれませんが(笑)

 天海時代でしたか?天海の自宅までおしかけたファンがいたとか

  バブル時代のおばさま方の話を聞いていると「一緒に帝国ホテルに宿泊」

   エピが普通に出てきちゃったりしますが。

 一部の10代に「下級生狙い」のファンが存在する事は確かです。

  彼女達のステイタスは「ジェンヌとお友達の自分」なので、音楽学校の頃から

  手紙を送って知り合いになり、「お付き」をして顔を覚えてもらい、差し入れを

  したり入りや出をやる・・・その見返りとしてジェンヌとお友達風に会話して

  貰って、時々あまったチケットを回してもらったり・・・・

  実際目にして、その情熱たるやすごいなーと思いつつ、動機が不純だなと

  思う事もあり。

   でも、ジェンヌからするとありがたい存在ですよね。新公卒業くらいまで

  面倒をみて・・・さあ、次はってな感じですが。

 

こうやってみると、宝塚100年もどうどうめぐりのような気がします。

 

 

草笛美子さん。

日向薫のさよなら公演「紫禁城の落日」の中で、紫苑ゆうが白城あやかに

対して「そうしていると宝塚の草笛美子にそっくりだ」というシーンがあります。

 

 

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする