サキ
今回は生ガキかあ・・・と。
サキの冷蔵庫には高級な牛肉が一杯あるし、初回はアワビで、次が牛肉のシチューで、今回は生ガキ。
次は次は?とストーリーをほったらかしにしてこっちが気になる私です。
初回のアワビステーキもそうだけど、「dinner」で手のこんだ料理をみせられるより、素材そのものの味を
堪能している方がおいしそうに見えちゃうんですよね。
さて・・今回もまた弁護士攻略作戦
一定のメドがついたのか、彼の生まれ年ワインも注文。
道ならぬ恋心を抱く妹と心中。でもそんな事してサキにどんな得があるのかなあ。
彼女が「赤ちゃんポスト」に入れられていた子供で、彼女が得る事が出来なかった愛を持っている人に
対して敵対心を持つというのはわかります。
弟を誘惑しつつ翻弄して、最終的に殺しちゃうのかな?とか思ったりするけど
弁護士さんは
サキに財産を残すわけじゃないし、保険金の受取人にするわけでもないよね。
単なるいじわるなのかなあ。
事が全部サキの思い通りに運んでいくというのはいささか出来すぎな感じがするし、
サキの語る事は全て理屈。その理屈にしてやられてしまう男。
こういう理屈っぽい女性を好きになるものかしら?男性って。
しかも「どこで見ているんだ?」みたいに自分が考えている事を先取りして言葉に出す女。
私は嫌だなあ。
おまけに食いしん坊だし
アワビにピザにフランス料理にとりのから揚げ。肉食系すぎるんじゃないかと。
まあ攻撃的な「攻める女」の演出法としてはいいのかもしれないけど、ケーキとかサラダとかさあ
あんなにお肉ばかり食べて何で太らない?とか思っちゃうしね。
弟の彼女が「サキさんってちょっと変かも?」と気付いたわ。
これでもう少しストーリーをスピードアップすると視聴率も上がると思うんですが。
ケーブルテレビのおかげで、海外ドラマを色々見る事が出来、こういう時代に生きててよかったと思います。
ひきこもり主婦でも退屈しないし
今好きなのは
アメリカのドラマでは「ヴァンパイア・ダイアリー」と「メンタリスト」
「ヴァンパイア・・・」はエレナという人間の女の子を二人のイケメンヴァンパイア兄弟が命をかけて
守るという素晴らしいストーリーで 乙女の夢そのものに浸っています。
「メンタリスト」はサイモン・ベーカーの皮肉なパトリックの推理に毎回やられていますし、彼の他の作品で
「堕ちた弁護士ニック・フォーリン」というのも見ているんですけど、これもなかなか秀作。
「BONNES」も最終回で・・・あの鋭いナイフのような美しさを誇っていたブレナンが出産があったとはいえ
あそこまで体型が変ってしまった事にショックを受けたり、「クローザー」も最終シーズンですが、
身内が身内を疑わなければならないようなストーリーにちょっとうんざりしたり
「CSIマイアミ」はホレイショの息子が出てきたあたりからつまらなくなり、でも最終シーズンになって
やっと持ち直したと思ったらもう終わりで。
「フリンジ」も面白いけど、今一つストーリーがわからず見てたり、「F・B・EYE」は本当の聴覚障碍者が
女優としてちゃんとやれる事に「アメリカってすごい」と思ったり。
日本では「相棒」とか「わたる世間は・・」が第〇シーズンで長期にやっていますが、アメリカでは好評であれば
どんどんシーズンが増えていくみたいですね。
その昔、「ダラス」というドラマがあって、シーズンの最後にストーリーを完結せずおもわせぶりに終わらせて
次シーズンを見せる手法をとった最初と言われていますが、今、ほとんどのドラマはこの手法です。
で、思ったんですけど、毎回毎回「え?なんでこの展開?次どうなる」で終わるのがアメリカのドラマなんですよね
味方が裏切ったり、主人公が撃たれて「死んだ?」と思わせたり。
そういうちょっと突拍子もないラストで次回につなげる手法を日本ももう少しとるべきなんじゃないかと。
1話完結式に慣れている日本のドラマ界ですけどね。
中国と韓国ドラマはほぼ同じような展開です。
すなわち「清く正しいヒロインが陰謀に巻き込まれて傷つき、やがて復讐を果たす」という王道のストーリー。
王室物は「ヒロインがいかに権力を手にしていくか」というのもあります。
中国のドラマはオープニングの曲に3分くらい使い、ドラマはほぼ43分くらい。
話の途中ですけどぶつりと切れてエンディングが始まっちゃう。このエンディングがまた長いんです
でも、中国は今、お金があるからロケにしてもセットにしても豪華絢爛。
今「王の後宮」というのを見ているんですが、皇帝の正室・側室入り乱れてのいじわる合戦についつい
見てしまいます。(悪役の側室が真飛聖そっくりで)
韓国のドラマは大体内容は60分強。長い時は70分くらいかな。
毎回ドラマチックな終わり方で、ある意味、アメリカ式を使ってる?
でも「嫉妬・いじめ・復讐」のオンパレード。ワンパターン。それでも見ちゃうのは何でかなと自分でも考えることしばしば。
最近、特に思うのは、小さい頃に海外養子に出された男が帰国して、復讐を果たすという展開が目立つので
「育ててくれた親にありがたみを一つも感じていないのか?韓国人は」と思ってしまって
どんな形にしてもアメリカ人の両親が大学まで出してくれたのに、なんで産みの親を求めて帰国し、陥れた人に
復讐する?
お金持ちが徹底的に貧乏人を苛める。相手が誰であろうが殴る・蹴るは当たり前。女性が女性に対する暴力も
当たり前。
史劇では王の側室が女官を蹴っ飛ばすシーンが多く、「何でそこまで?」と思う事しばしば。
でも、その極端さと、清く正しいヒロインが最後には報われるというラストを期待して見ちゃうのかなあ。
日本のドラマは海外のものに比べると、わびとかさびを感じる事は多いんですが、すかっとしないっていうか。
どこか理屈っぽいし、リアリズムに拘りすぎて狭いストーリーになっているような気がします。
これを克服できればジャパニズムドラマももうちょっと人気が出るんじゃなかなあ。
「おしん」の再放送見てて、これが何でアジアで大評判になったかすごくよくわかりますもの。
「おしん」の世界は極端でわかりやすく、万国共通の思想がそこにあったからだと思います。
奇をてらうのもいいけど、時には王道をみたくなるのが人情かも。