ふぶきの部屋

皇室問題を中心に、政治から宝塚まで。
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八重の桜・パートナー

2013-09-30 08:55:03 | ドラマ・ワイドショー

 「特捜最前線2013」面白くなかった・・・・

何で昔のドラマのリメイクをするんでしょうね。いくら頑張っても昭和は

戻ってこないのに。

今日は古畑とSMAP・・・・・どうなるやら。

極め付けがフジテレビの「抱きしめたい!」なんだろうなあ

今さらトレンディドラマを引っ張ってくるフジテレビって、やっぱり「過去の栄光」に

すがりたいのでしょうか?

このところのフジテレビの落ちぶれっぷりは半端ないんですけど。ちょっといい気味?

 

  八重の桜 

 

知らないうちに脚本家が変わっていたんだそうです。

もともとは山本むつみという人が書いていて。「八重の桜」公式HPにも彼女の名前が。

でも、それ以外の人の名前はないのに、突如降板?

何があったんでしょうか。

いわゆる「戊辰戦争」と明治編で、八重や覚馬が別人のようになっている・という

指摘があり、いわれてみればそのとおりです。

また、新しい脚本家は歴史に疎いというか、明治時代の人々の心がわかってないというか。

だから、八重が薩摩の女子学生に責められたら土下座しちゃうんですよね。

あのシーンは呆れたというか、ありえないというか。

「戊辰戦争で私が戦ったことが間違いだった」と言わせる為にこの作品を作っているのか?と

思いました。

戊辰戦争は「戦争」であって、個人的な恨みの応酬をした場ではない。

そりゃあ「父を会津の女に殺された」というのは一生うらむでしょうが、だったら八重はどうなる?

弟と父親を殺されたのよ。それだけじゃありません

あの時、会津にいた何千人という人が殺されたり、自決したり・・・その惨状は薩摩や長州の比ではない。

このドラマ、以前から思っていましたが、会津側に立っていないんですよね。

京都のシーンも多かったし、これじゃ全然と思っていたのに、まさかヒロインに土下座させるとは。

八重が何で謝ったか私には理解できません。

あなたの親を殺したかもしれない。だとしたらごめんなさい」って・・・・あの時代の人が言う?

だって戦だよ?戦争だよ?殺さなかったら殺されていたでしょ。

それとも、攻め込まれてもやりかえしちゃいけないの?理不尽な事を要求されても逆らっちゃいけないの?

戊辰戦争時の八重には「大儀」がありました。

その大儀を否定するってどういう意味?

そこらへんが「甘い」っていうか、脚本家が「時代劇」というものを全くわかってないことなんですよ。

あの女学生にしてもキリスト教を学びに来ているのに、なんだって「師」である八重に逆らうのか?

少しは反抗したって、「汝の敵を愛せよ」という聖書の言葉に従えば、あそこまで意固地にはならないでしょう?

どうやら史実と違うのではないかと。

何で大河ドラマがここまでぐだぐだのひどい作品になっていくのか・・・・・見てて情けない。

特定の思想を植えつけようとしているのか、日本人ならではの「精神」をわざと伝えないように

しているのか。

いや、結果的に脚本家に会津への愛情がないんでしょうね。

官軍が正しいと思っているから、こういうストーリーになるのです。

 

それに・・・・あの女子学生は結核でしょ。熱も高いのでしょ。

なのにご馳走並べて食べられるはずないし、八重とハグなんてできるわけもないので。

何だか雑な印象を受けます。

ネットでは「八重も覚馬もいつの間にか金持ちになっていて、戊辰戦争を生き抜いた

カタルシスが見えない」とありましたが、そのとおり。

ただの勝ち組だし、日本全国が戦をしていたような時代に、人を殺したからと言って

謝罪する八重はまるで今の日本ですね。

 

獅子の時代」をみなさいよ 昔のNHKの人はこんなに頑張って

会津を描き、薩摩を描いたんですよ。

大河スタッフは大河の1作目から見直して勉強しなさい。

 

 パートナー 

特別にベトナムに思い入れがある人か、皇室に関心がある人しかしらない

日越友好40周年

先日も「ベトナム祭り」に秋篠宮ご夫妻が参加されました。

「韓国祭り」の久子さんみたいに、キムチをかき混ぜるなんて下品な事はなさらずに

友好的に公平に日越の友好をかみ締めていらっしゃいました。

 

日本と同時にベトナムでもこのドラマが放送されたそうですね。

どんな反応だったのでしょうか。

私は無知で、ファン・ボイ・チャウという人も浅羽佐喜太郎という人も知らず。

漢字文化だったということも最近になって知ったくらいで。

もったいない。ベトナムにまだ漢字が残っていたら、もっとコミュニケーションがとれるのに。

ベトナムの独立、それを支援した日本人のお話でした。

今に残る石碑にはファン・ボイ・チャウの名前がなく。

当時日越は国交がなかった為、彼の出入国は秘密。ゆえに歴史から忘れ去られたのかも。

浅羽のような日本人は当時、一杯いたんですよね。

清を独立した国しようと頑張っていた中国人を支援した日本人。

朝鮮の独立に力を貸そうとした日本人。

何だってこうも、日本人はお人よしなのか。

なぜかって?理由なんかいらない。そうしたいだけ」というのが真の「友情」だそうです。

いわゆる「無償の愛」とでもいいましょうかね。

ことごとく「無償」で終わり、感謝されることもなく、かえって恨まれる事の方が多かったけど。

 

非常に綺麗にまとめたドラマでした。多分史実に近いんでしょうね。

ベトナムと日本がこんなに近いって言うか・・・密入国もできちゃった程大らかだったんだなあと。

浅羽の言うことを聞いて、ファンの存在をずっと隠していた村の人たちも偉いなあ。

これで日越が本当に友好関係になってくれると嬉しいです。

だって私、フォーが大好きなんですもん。

 

このようなドラマが作られる背景には、単に友好40周年というだけではない「事情」が見えます。

つまり、反日に懲り方かたまる中国を避けて市場の拡大や移動を試みる日本にとって

東南アジアはまさに「買い」なんですよね。

一番はミャンマーでしょう?そして、タイやベトナムが続く。

どの国も中国系が多いけど本音をいえば、中国からの侵略を恐れているし。

日本にとって「親日」でる東南アジアはほっとする市場なんだと思います。

(バブルの頃にもそんな動きはありましたけどね)

ベトナムといえば、「ベトナム戦争」のイメージしかない私たちの世代にとって

今や観光立国になるとは夢にも思いませんでした。非常に嬉しいことです。

でも、その影にはフランスの植民地時代の苦悩、独立運動があったんですね。

植民地政策というのは、ドラマで描かれたような、まさに非人道的な行いそのもので、

「植民地化」した筈の朝鮮が、平均寿命が延び、人口も増え、識字率も高くなるなんて

ありえないんだと実感しました。じゃあ、やっぱりあれは植民地じゃないんですよね。

当時の日本人がここまで、彼らの独立を支持した背景には

「油断すると日本だって同じ目に会う」という恐怖感があったからだと思います。

それゆえの「富国強兵」であり、それゆえの「韓国併合」であったと・・・説明しても

なかなかわかって貰えないけどね。

 

東山君の二役。よかったと思います。坊主頭のドクターにはびっくりしたけど。

ファンと酒を酌み交わすシーン。「飲みましょう」がよかったですね。

世代を超えて、教会では逆に「飲みましょう」と言われる。ちょっとおしゃれな演出でした。

ファン役の方はすごい。演技派だなあと。

すばらしい俳優さんでした。

武井咲は綺麗だから許す・・・・かなあ。でも、歴史を知らずに演じているようでね。

奥さん役の吹石恵は勿体無い扱い。ほとんど存在感なかったでしょう?

芦田愛菜ちゃんはさすがです。

十朱幸代は最初、誰だかわかりませんでした・・・・・

 

ぜひ、ベトナムの感想も聞きたいものです。

 

 

コメント (11)
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韓国史劇風小説「天皇の母」130(フィクションの秋)

2013-09-30 07:00:00 | 小説「天皇の母」121-140

マサコ懐妊の報道は、お祝いムード・・・というよりは、粛々と淡々と行われた。

4月16日、宮内庁の一室に入ったフルカワ東宮大夫は無表情で、むしろ

ぴりぴりしたムードで、それを察した記者達も言葉をかけるのをためらった。

皇太子妃殿下におかせられましては、ご懐妊の可能性が出てまいりました

はっきりと「懐妊した」ではなく「可能性」と報じた所に、フルカワ以下東宮職の

ぎりぎりの選択があったのだ。

もし、また前回のような事になったら・・・・それを思うと、本当は生まれるまで発表したく

ない程だ。隠し通せるものなら隠したい。そうでないと。

フルカワの脳裏に、流産時のマサコの荒れっぷりがよみがえって来て、思わず

ぶるぶると体を震わせる。

皆様には、静かに、ひたすら静かにお見守り頂きたく」

両陛下からお言葉はあったのですか」

・・・・天皇陛下からは「それはよかった。大事にするように」と、皇后陛下からは

「ようございましたね。どうぞお大切に」との言葉を賜りました」

そして世間では一斉に号外出て、「ええーっついに」的な雰囲気の中、

それを「全国民が祝福している」とマスコミは報道したのだった。

 

やったわ。本当にやったわよ。まーちゃん。ありがとう」

東宮御所にかけつけたユミコは思わず娘を抱きしめて言った。

「長かったわ。今度こそきっと大丈夫よ」

つわりで気持ち悪いんだけど

マサコは不機嫌な様子で言った。今日は朝から食事もろくにとらず横になっている。

いつもなら女官が注意しにくるところだが、何と言っても「妊婦様」になったので

誰も何も言わない。

むしろ、腫れ物に触るような態度で、マサコにすればその態度が面白かった。

「妊娠ってちっとも楽しくないわ。幸せなんて嘘。気持ち悪いし、お腹すくし」

何を言ってるの。全ては赤ちゃんの為なんですから

ユミコはうきうきしながらテーブルの上のカタログを見つけた。

これなあに?」

ああ・・タカマドノミヤ家から届いたマタニティウエアのカタログよ。フランス製の」

「まあ、末端宮家のくせに随分すり寄るじゃないの」

お父様にお世話になっているからじゃないの?でも、こういうものを贈って

来たのはここだけで、他の宮家は知らんぷりなのよ」

マサコは憮然とした顔になる。

両陛下だってあんなに「みんなが待ってるからね」なんて言っておいて

いざ妊娠したと知ったらそっけないもんよ。何なの?あの態度。私は世継ぎを

産んであげるのに」

マサコは先年、天皇の発した「みんなが待っているからね」と言われた恨みを

忘れてはいなかった。

結婚して以来、ひたすら待ち望まれていたもの。それは「子供」だ。

こっちは少しも欲しいと思わないのに、産め産めとまるで子産みマシーンのように。

だから必死に不妊治療してやっと妊娠したっていうのに、「よかった」?「お大切に」?

それしか言葉がないのか。

あの発表のあと、ノリノミヤの誕生日でみんな集まったんだけど、そこでも

あまり・・話題にならなかったわ」

そりゃあ、前の事があるから。さすがに遠慮したんでしょう」

ユミコはマサコ程恨み節に浸っているわけではないので、軽く流す。

こうなったら絶対に男の子を産みなさいよ。ツツミ先生だから大丈夫だとは

思うわ。でも、あなたも祈り続けるのよ」

せっかく妊娠したのに、今度は性別でプレッシャー?」

母親だからこそ言うんじゃないの。私だって3人子供を産んで育ててるけど

男の子じゃないって随分責められたわ。やれエガシラの家は女腹だの

子無しの家系じゃないのかって・・・そりゃあひどい事を言われたものよ。

だから、絶対に男の子よ。将来の天皇を産みなさい。そしたら全て

うまくいくわ」

「うまく・・・・

ユミコの「うまくいく」という意味は何となく分かる。

それは皇太子との間に吹きすさぶ隙間風の事だ。

最近になって、マサコはこの結婚は一体誰の為だったのかと思う事がある。

「皇太子と付き合えば万事うまくいく」

「皇太子と結婚すれば必ず幸せになれる」

そう言ったのは父だ。

信じたのは自分。でも、妊娠した現在すら、自分が幸せだと思う事が出来ない。

なのに今度は「子供を産めば万事うまくいく」というのか。

まーちゃん」

ユミコは言い聞かせるように顔を近づける。

皇太子妃という地位は将来の皇后よ。日本でもっとも位の高い女性よ。

誰でもなれるものじゃないわ。あなたの容姿・学歴・職歴があってこそよ。

でもそれだけじゃない。あなたが日本最高の地位に就く事が出来たのは、お父様の

御蔭なのよ。それを忘れちゃいけないわ。あなたが皇太子妃として盤石になれば、それだけ

お父様に恩返しが出来るのよ。わかる?」

ええ・・・」

「歴史を見てもわかる通り、ただの妃では大きな顔は出来ないわ。あなたが

皇位継承者の母になってこそ、私達は安定するのよ」

ええ・・わかってるわ。でも性別までは私だって」

大丈夫。万が一女の子だったにしても大丈夫なように手を打つつもりだから

 

ユミコの意味深な言葉通り。事はすぐに始まった。

マサコの妊娠を機に「女帝論」が勢いを増し始めたのだ。

皇太子妃に対する「男子出産のプレッシャー」を軽減する為という事で

国会議員をも巻き込んで「大がかりな女帝キャンペーン」が繰り広げられた。

どの雑誌も「皇位継承者減少に悩む皇室」への提言として女性天皇を認める

事を示唆する記事が増えた。

 

男系男子に限っている皇位継承について、マサコの懐妊と共に

「女帝論」が出るのは、天皇や側近からすれば心外であった。

全ては生まれてから考えればいい事なのに、なぜ・・・・という思いがぬぐえない。

 

夏に入ると、東宮御所が大々的に改築され始めた。

マサコの出産に向けて「幼児室」を作るというのだ。

元ノリノミヤの部屋を改装して、床を全部コルクにし、リノリウムを貼る。

2900万円だった。

宮内庁病院は出産に向け、病室を全面改装し、分娩室に行かなくても全て

すむように最新の機械を取りそろえた。

皇太子妃の初めての出産とはいえ、いささか度が過ぎているような印象を持つ。

 

やっぱりマサコには最高の環境で出産して欲しいんです」

夏の在る日。御所には東宮夫妻とアキシノノミヤ夫妻が招かれ、そこに

ノリノミヤも加わって夕食会が催されていた。

「子供部屋だって同じ気持ちです。やっぱり僕達の子供だから」

嬉々として饒舌な皇太子の笑顔に、みな沈黙した。

マサコは今まで辛い思いばかりしてきたんです。こんな時くらいは」

でもね

と皇后が口を挟む。

それは全部税金なんですよ。東宮御所は先年、莫大な費用をかけて改修したわね。

いくら子供が生まれるからといっても、全部コルクの床にするというのはやりすぎじゃない

かしら。サーヤが育った部屋が適当でないとは思えないけど」

だって古いでしょう?」

皇太子はちょっと怒った顔になる。

サーヤが生まれた時なんて、20何年前じゃないですか。古い古い。赤ちゃんが

生まれるのはやっぱり新しい部屋じゃないと」

部屋のよしあしではないでしょう

静かにアキシノノミヤが言う。

どんな部屋で生まれようと育とうと皇太子殿下のお子はお子ですから」

そりゃあそうだよ。他の宮家とは扱いが違うから。だからそれにふさわしい

形を作りたいんです。たかがコルクの床くらいでそこまで言われるのは心外です」

むくれた皇太子に、天皇は「そういう態度はよくない」と怒った。

我々皇族は税金で暮らしている。その事を忘れてはいけない」

「国家公務員って事でしょう?国家から支払われている給与だと思えば

使う事に何の罪悪感が必要でしょう」

マサコが堂々と口答えをしたので、ノリノミヤが「陛下に失礼ですよ」と止めた。

でも、マサコは

初めて子供を産むのに、部屋を綺麗にしたりする権利もないんですか」と

負けなかった。

権利じゃない。皇室は清貧が伝統なのだ」

セイヒンってなんですか?」

マサコの場違いな質問に思わず笑ったのはノリノミヤだった。

清貧というのは、清らかに貧しいと書くんですよ。妃殿下。

本当の贅沢と言うのはお金では買えないという事です。殿下のお子は

どんな環境に生まれても生まれながらの皇族であり、その血筋の尊い事に

変わりはないのです。だから殊更に華美にしなくてもいいと・・・・

コルクの床が華美だなんておかしいんじゃないですか?」

マサコはノリノミヤの助け舟には気づかなかったようで、さらに怒りを増大させた。

大理石の床にしたならともかく、コルクですよ。赤ちゃんがハイハイしても

転んでも平気なようにという親心じゃないですか。何でわかって下さらないの?」

泣きそうな雰囲気だったので、みな黙る。

皇太子はおろおろとして「そんなつもりじゃないんだよ。みんなが出来る事じゃ

ないからって意味だよ」となだめに入る。

ノリノミヤは呆れて「お兄様は毎月、妃殿下の健診にお付き合いされているそうですね。

何かご不安な事でもあるの?」

と嫌味を言った。

これからの男性は妻の出産や育児に協力する事が理想なんだよ」

皇太子は自慢げに言う。

それは頼もしいわね」と皇后がひきとり、ノリノミヤをにらみつける。

初めての出産や育児は不安なものですよ。幸い、アキシノノミヤ妃が先輩として

いるのですから、何でも聞くといいわね」

結構です。母に聞きますから

マサコはそっけなく言った。

オワダ家のお母様がしょっちゅう来てくれるので、僕も安心なんです」

無邪気な皇太子の言葉にその場は凍りつき、色を失ったのだった。

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