適当にセリフを書かないこと
13場
ディアナ ; あの人は、どうしてしまったのかしら。私が愛した人は、一体・・・
イヴァーノ ; あなたが見ていたのは、幻だったんですよ。
ディアナ ; 幻
イヴァーノ ; 移民である劣等感から逃れられず、嫉妬に我を失い。心の弱さに打ちのめされる男。
それが彼だ。
ディアナ ; ・・・・
イヴァーノ ; あなたのような上流階級の女性を、今まで大勢見て来た。生まれも育ちも
何一つ欠点のないあなたに、彼が理解できる筈がない。
ディアナ ; あなたの言う通り、私は、彼の本当の姿を見ていなかったかもしれない。
イヴァーノ ; 恋の情熱は、人を盲目にさせる。だが、それは一時の事。恋の幻惑から冷めれば
見えるのは現実だけ。
ディアナ ; ほんの少し前まで、この愛がこの幸せが永遠に続くと信じていた。
イヴァーノ ; 永遠の愛など子供だましだ。
ディアナ ; そうね。愛が永遠に変わらないなんて言えない。愛の苦さを知ってしまったから。
この世には、変わらないものなんてないんだわ。何一つ。
愛は、脆くて、うつろいやすくて、壊れそうなほど苦しくて・・・私は・・・
イヴァーノ ; わかりましたか。彼はあなたの愛を得るにふさわしい男ではない。
ディアナ ; それでもあの人なしでは生きて行けない。
愛している。いえ、わからない。愛が何かさえもう・・・でも信じたいの。
この愛が、今はうつろな幻でも、少しずつ少しずつ、本物の愛に育てていけると・・・
信じなければ、すべてが壊れてしまうわ。
イヴァーノ ; 本物の愛?
ディアナ ; ええ。
イヴァーノ ; 私は、何も信じない。社会の全てから裏切られ続けた。信じられるのは、自分だけだ。
ディアナ ; あなたは孤独な人ね・・・悲しい人・・・信じていいのよ。傷つくことを恐れなければ。
ここのシーンは、全く接点のない柚希&夢咲に会話をさせる為だけのもの。
それはわかるけど、何が言いたいのかさっぱりわからない
「愛」を連呼するばかりで 全くもう。こんな意味不明なセリフ、いらないっ
↓
ディアナ ; まさかあの人があんなに激高するなんて。
イヴァーノ ; 優しいのは表面的。実は劣等感にさいなまれた初老の男にすぎない。
ディアナ ; イヴァーノ。あなた、私の夫をなんだと思っているの。
イヴァーノ ; え?
ディアナ ; あの人は素晴らしい人よ。劣等感なんか持たないわよ。私は彼と一緒に
一日を過ごすだけで幸せなんだもの。
彼と一緒にいると・・インスピレーションがわき起こるの。そしてキャンバスに
向かうのよ。
イヴァーノ、あなた、オットーの魅力がわからないの?
イヴァーノ ; 知ってますよ。あなたよりずっと長くいるんですから。
ディアナ ; じゃあ、言ってごらんなさいよ。
イヴァーノ ; 建築士としての類まれなる才能、強引ながら相手を引き込む商才・・・それに
ディアナ ; 誰よりも優しいわ。
イヴァーノ ; あなたとは共通点が何一つない。彼は移民の孤児で成り上がり。
あなたは社交界の華。キャンベル家の娘として蝶よ花よと育てられ、
その美貌と才能はアメリカ中に愛されている。
ディアナ ; 美しいからなんだっていうの。お金があるから
なんだっていうの。本当の私は、いつその才能とやらが枯渇するか、美しさとやらが
消えてしまうか怯えてる。でもオットーは、素顔の私を好きでいてくれる。
そうね、彼は確かに移民で成り上がりよ。でもだからこそ、私の怯えがよくわかるの。
あの人が泳いできた人生の海は荒かったわ。人生の山は険しかった。
その苦労が優しさを生み出しているのよ。
私は、そんな彼の腕の中にひなのように抱かれているだけ。それが一番好きなの。
男は若ければいいってもんじゃないわ。そうでしょ?イヴァーノ。
イヴァーノ ; さあね。よく喋る人だ。
ディアナ ; 彼の話なら一晩だって喋ってしまうわよ。
イヴァーノ ; もう沢山だ。
ディアナ ; だからこそ、彼があんな指輪一個で私を疑う筈はない。これはきっと何かあるわ。
イヴァーノ ; なるほどねえ。オットーは一筋縄ではいかない男・・・・・か。
ディアナ ; イヴァーノ、調べましょう。これは何かのたくらみよ。
イヴァーノ ; ・・・・・どこまでも彼を信じるか。
ディアナ ; 当たり前でしょう。私とオットーは夫婦なのよ。まあいいわ。あなただっていつか
誰よりも信じられる人と出会うわよ。さあ、早く。
こんな感じですがいかがでしょうか?
罠にはめた筈のイヴァーノが、自分のワナの解明を迫られるというシーンになりました。
ディアナは随分とはっきり喋る娘ですね。夢咲ねねならこれくらいのキャラでないと・・・・