今年の宝塚は本当に大変な1年だったと思います。
事実に基づかない誹謗中傷にさらされ、伝統破壊までされてしまう程で。
でも、女性しかいない宝塚で秩序を保つにはある程度の厳しさは必要で、それに勝った人だけが残れる世界だと思うんですよ。
外部の人間関係の方がずっと複雑だし、厳しいわけで宝塚だけがやり玉にあげられるのはおかしいと思います。
藤井先生が復活してくれるのを待っているし、「お声がけ」も絶対に必要だと思っています。
さて、今年はあまり実際の舞台を見る事が出来ず、それは来年もそうだろうと思っています。
スターがスターでいる為には一般人よりも大事な顧客があり、だからチケットが回らないのだろうと思います。
阪急はそれを先に考えないと。あ、でもディズニーリゾートのように
「一般人の家族連れよりオタ同士でし烈なグッズ争奪戦をやってくれる方がずっとありがたい」と思っているんだろうな。
関西はともかく東京で宝塚を見る事が出来る人はある意味、「選ばれた人」なわけですから。OGも沢山毎日のように観劇している様子で、それはスターもファンも嬉しいけど、その為に普通の人が見られないのは残念です。
それでは独断と偏見による宝塚大賞を始めましょう。
最優秀作品賞 芝居部門
星組「RRR」・・谷貴矢演出。原作がインド映画という事でどうやるんだろうと心配でしたけど、蓋をあければ子供も大人も楽しめるエンターテイメントになっていました。あの作品を1時間半に詰め込んだのは素晴らしいし、星組の団結力と「ナートゥ」ダンスに脱帽。
星組「夜明けの光芒」・・・鈴木圭演出。原作はディケンズ。原作と比べるとよりシンプルなストーリーがわかりやすく、古き良き宝塚を思わせる作品性に惹かれました。
最優秀作品賞 ショー部門
星組 「Violetopia」・・指田珠子演出。あんなに暗いとか地味とか言っておきながら最終的に中毒になってしまうあたり、どこかオギーを思わせます。
音楽の選び方、展開、振付、衣装、全て調和されていてよかったです。今後はトップをいかにトップらしく見せる事が出来るかを考えて欲しいです。
月組「Grande TAKARAZUKA 110!」・・・中村一徳。月城かなとの退団にふさわしい、そして宝塚110周年にふさわしい仕上がりで、ファンでなくても感動出来る作品でした。
主演男役賞
礼真琴・・・そりゃぶっちぎりですよね~~「RRR」「記憶にございません」の演技に対して。緩急つけ、どんな役でも自分のものにしてしまう。さすがに優等生だなと思いました。どこの組の人もここに至る事が出来ない事が問題なんでは?と思いますけど。
主演娘役賞
瑠璃花夏・・・万年子役で未だに表に出てこられない瑠璃花夏を「夜明けの光芒」のエステラにした演出家は偉いと思います。本当は演技力もダンス力も美貌もある娘役です。「RRR」のマッリは最高に素晴らしかったし、男役にとって「守ってあげたい」と思わせる要素が高く、伝統的な娘役です。
助演男役賞
朝美絢・・・男役っていうかオスカルはどっちなんでしょうね。オスカルが今宵一夜でびくつく顔が忘れられず、その目力に圧倒されました。
縣千・・・このアンドレは久しぶりにいいなと思いました。縣千は実力派なんだけどイマイチ地味でこれ以上成長するかどうかはわからないけど、男らしい理想のアンドレでした。
助演娘役賞
小桜ほのか・・・「RRR」の怖ーい夫人の役、また「Violetopia」のサーカスの場面における素晴らしい声。すっかり大物になりましたよね。
音彩唯・・・「ベルサイユのばら」のジャンヌが最高でした。意欲的で元気で前に出ようとする姿がいいかなと。ただ気の強いだけの娘役にならないようにしてほしい。
最優秀歌唱賞
小桜ほのか・・・今、彼女に勝る歌唱力を持った人はいないのかもしれませんね。声が綺麗だけではなくどんな歌でも歌いこなしてしまう所が素晴らしいなと思います。
最優秀ダンサー賞
暁千星・・・当たり前ですけど。「夜明けの光芒」のフィナーレのシンプルなダンス、「Violetopia」のシャンパンの女王とか、とにかく演出家が「暁には踊らせたい」と思うようです。本当は歌唱力もあるんだけどね。
最優秀演出家賞
植田紳爾・・・「ベルサイユのばら」の演出について。驚きましたね。あの方、まだまだ「ベルサイユの蓮」を作る事は出来ないなと。どうしてそういう発想が来るのかなとか、どうして若手がそういう風に考えられないのかなとか、色々こちらが考えてしまいます。
「ベルばら」をばっさり切って、歌舞伎仕立てにしてセリフが重複しようが構わなくて、とにかく見せ場を与えること。スピード感があること、特に二幕目最初のシーンはびっくり。無論、階段降りのあとの客席から登場にもびっくり。
何か新しい事をやってやろうという意気込みがすごくて大御所ぶりを発揮しました。
来年は礼真琴と芹香斗亜が退団、大幅な組替えがあり混乱が予想されます。
個人的には好き嫌いに関わらず、頑張って千秋楽をみようかなと。
彼女が自殺したせいでタカスペ、110年式典、運動会、星組の三が日の公演がおじゃんになり今年もタカスペはありません。
キキちゃんのお披露目公演はお蔵入り。
2作目はショーのみでチケ代は半額。
人気スター和希そらの退団公演は大劇場で2週間だけ。
多分咲ちゃんがトップの間に発売しようと思ってたであろう組本も発売されぬまま咲ちゃんは退団。
パッと思いつくものだけでもこれだけの損失がでてるんですよね。
モブ娘役で劇団への貢献度は低いのに与えた損害額は110年の歴史上のどのタカラジェンヌより絶対に最多。
それなのに遺族は「私達は悲劇のヒロインよ!」と言わんばかりに劇団への貢献度も高く宙組の舞台のクオリティを格段に底上げしている峰里ちゃんをネットリンチするように仕向け。
遺族がすべきは週刊誌に情報をリークすることではなく娘を退団させ医療や福祉に繋げることだったのでは?それもせず残される同期ためとか言って同期のせいにし良心の呵責で苦しめ退団に追い込みました。
そんな彼女や遺族に私は未だにどうしても「ご冥福をお祈りします」って言う気になれないんです。ひねくれてますよね、私。
自分自身でも嫌なやつだなって思いますので不快なら削除してください。
今年も宝塚だけでなくブログ記事楽しませていただきました。ありがとうございます。
私も独断で宝塚ランキング
2025年宝塚歌劇MVP 春乃さくら
素晴らしかったです。来年以降も期待大
最優秀男役 柚香光
最優秀助演男役 綺城ひか理 ドンジュアンの演技
ビックリ賞 紫門ゆりや ドンジュアン アンダルシアの美女
死ぬのが上手賞 輝咲玲央 RRR
愛乃一真 ドンジュアン
今年の観劇納めは花組 来年の観劇始めも花組です。
良いお年を。
2025→2024年です。ごめんなさい。
夏海様のご意見全て同意します。
自殺者を出してしまった宙組が云々よりも
その後の歌劇団の対応「虐めの証拠?有るなら出せ」その他に
憤りを感じ それらを思い出すが為に
未だに宙組関連の番組すら見られておりません。
芹香さんには申し訳ないと思いつつ 思い出したくない不快な色々。
一朱あおさんを密かに応援してたから
彼女が こんな形で退団してしまった恨みつらみ
例え~八つ当たりと言われても
宙組プロジューサーその他に向けるしか有りません。
そんな風に ふぶき様とは真逆な考え方なのに
今年~どの公演が良かったか?では
殆ど ふぶき様と同じ考えって面白いですね。
あ!ただ ベルばらは もうお蔵入りして欲しいかも。
どうぞコレからもよろしくお願いします。
>ネットリンチされる峰里ちゃんがとにかく可哀想で、でも何の力にもなってあげられない…と悩んでいるファンの1人です。
「冥福を祈る気になれない」と思っているのは夏海さんだけではありません。私もです。
宙組組子だけ他組よりチャンスは与えられないし、新公主演が決まっていた宙組の新人さん2人のチャンスも1年以上先延ばしになりました。ただでさえ感染症禍で研7以下の生徒さんの活躍の場が減ったのに…
そして宝塚のみならず「私が死んだら私の考えが正義になる」と簡単に考える人が増えそうで怖いです。
ふぶき様、記事をありがとうございます。
結果的に演目に恵まれ1番人材育成が出来ているのは星組ということは共感します。
瑠璃花夏がとにかく可愛くて仕方ないのですね。阪急のおじさんたちよりふぶき様の方が才能ある美しい生徒の発掘の能力に長けていらっしゃいますね!
初めて見た時あまりに愛風ゆめに似ているものですからビックリしました。るりはなちゃんも同期の件で辛いだろうな。でも悲劇のヒロインぶらずよく頑張りました。与えられた役割をしっかりこなし夢を届けてくれてありがとう。
他人と比べるのも、生まれ持った美しさや才能のある同期と比べるのも良くないけど…件の彼女は夢を売る職業にとことん不向きだったみたいですね。
愛風みたいにあっという間にいなくならないでね…泣
本当は最優秀娘役賞も最優秀歌唱賞も天彩峰里にあげたい。
何よりも彼女を救いたいです。
個人的には雪の彩風咲奈をベルバラで見直しました。夢白あやさんとの並びは美しかった。あれがなかったら、彩風咲奈をそんな人いたっけ?と思い出しもしないトップになるところでした。それくらい印象薄い。それにしてもジャンヌは強烈でした(笑)一生忘れないと思います。
男役ほ礼真琴て良いと思います。記憶にございません?あれ彼女以外で舞台に乗せられないと思います。うまいとか素敵とかを乗り越えた向こうに有る世界でしたね(笑)
宙組の皆さんには踏ん張って欲しいです。今頑張らなくていつ頑張るの?てな感じ。人からアレコレ言われても気にせずやり切るしか無いです。