ふぶきの部屋

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グランドホテル・カルーセル輪舞曲

2017-03-02 07:00:00 | 宝塚コラム

 姫ちゃんと一緒の観劇でした

実は今月の末に宝塚市へ行きます。姫ちゃんと一緒に。

何年ぶりだろう・・・・・

ムラ付近の方、知らずにお会いしているかもしれませんね。

 グランドホテル 

今まで一度も「グランドホテル」を見た事がありません。

映画の方は見た事あるけど、そんなに面白いと思ってないし。

涼風真世さんのさよなら公演の時の噂は結構聞いていましたけど。

 何でさよならなのに老人の役なの?

 著作権ウンタラーーで放映出来ないのに

 久世VS天海の戦いは天海の勝ち・・・でもユリちゃん女役

等々。だからあまりいい印象を持っていませんでした。

っていうか、お披露目なのにブロードウエイミュージカルって・・・DVDになるの?ならないの?

星組の「ウエストサイドストーリー」は悲しかったもんなあ。

無理してお披露目にこういう作品を持ってこなくても(さよならも嫌だけど)

歌劇団は何を考えているんだ!とかね。

 

いわゆる「グランホテル形式」「群像劇」とはこういう風に描くのかーーと非常に勉強になった部分もあるんですよ。

誰が主役というわけでなく、それぞれがそれぞれの見せ場で頑張るみたいな。

結末もきっちりいているわけじゃないし。

沢山の登場人物が出たり入ったりする1幕風の「グランドホテル」

すごい作品だなあ・・・・と思いました。

思いましたけど、それが宝塚歌劇にふさわしいかどうかと言われるとイマイチ。

 一度も銀橋渡らず → ラストにtってつけたように一度だけ銀橋渡り

 トップが主役とはいえない → 初演コンビはオットーとミス・プラムでしたが、多分珠城りょう・愛希れいかコンビには似合わないから男爵とエリザヴェッタにしたんでしょう?でも脚本はそのままだから・・・早々に男爵が殺されて消えるというのも。

要するに無理して宝塚の枠に入れなくてもいいんじゃないのか?と思うんですよね。

男爵とエリザヴェッタのシーンで沢山のコロスが椅子に座っているのも、他の舞台ならともかく、、宝塚ではちょっとうざいなあと思うし、そもそもが群像劇だから出番がかなり分かれていて、誰のファンであっても「これしか出てこないのか」って思うんじゃないかと。

とはいえ、本場の雰囲気を感じる分には十分に楽しめましたし、芸術的に素晴らしいなと思いました。

今回は美弥るりかが化粧も衣装もよく似合っての名演 (さすが涼風ファン?)

ずっと背を曲げているのも大変だったろうなと。

でもやっぱり最高に素晴らしかったのは愛希れいかで、バレエシーンの美しさや、落ち目のバレリーナがコロっと恋のとりこになるというのも納得の出来。

そもそも男爵が一目ぼれするに値しますよね。

それから朝美絢のラファエラ 基本的にアーサーは女役が似合うのではないかと思っています。

女性役として気持ち悪くもないし、無理もしてないし。

エリザヴェッタを愛する・・・恋をしている女性そのものでしたし。本当に綺麗で適役でした。

暁千星はボーイ役でしたが「父」になるにしては若すぎるきらいがあったけど、でも目立つし、歌唱力も秀でていました。

男爵役をふってエリザヴェッタとのデュエットダンスをやらせたかったなあ。

海乃美月のミス・プラムはキュートで若々しさがよく出ていたので、よけいに華形ひかるのあくどさが目立つというか。

宇月颯の運転手は悪役にしては小者すぎ。

そして最もミスキャストだったのが珠城りょうだったと思います。

その理由は、男爵というのは決していい人ではないという部分。

男爵でもお金を持っていなくてはったりばかり、おまけにプレイボーイ。でも珠城が何を言ってもやっても「いい人」にしか見えない。それでいいんでしょうか?

確かに最近は、久世や香寿のような「悪」が似合うトップさんっていないような気がします。

(龍真咲がそうだったのか?と言われるとこれまた違うし)

そもそもトップスターというのは「白」の存在なわけですから、珠城の男爵はあれでいいのかもしれないけど、そしたらオットーとキャラがかぶりませんかね?

オットーに対しても何だか軽薄というか、意味のないやさしさを与えているような気がするし。

 

今の月組そのものがブロードウエイミュージカルが似合うのか?という問題もあります。

柚希礼音率いる星組ではフレンチミュージカルがとってもよく似合ってました。

ブロードウエイ風でも十分にいけたし。

でも、珠城りょう率いる月組はフレンチでもなければブロードウエイでもない。じゃあ、何なのか?

やっぱり日本物かなあ。という意味で次が博多座の「長崎しぐれ坂」というのは当たりなのかもしれませんが。

群像劇の中ではっきりと主役として存在感を出す事が出来ない。2作目で専科の二番手になる。

劇団の現在の珠城への評価が見て取れるような気がしますけど。

 

 カルーセル輪舞曲 

お正月にBSで見た時より、東京で慣れたせいなのかとても生き生きしていいショーだなあと思います。

シーン4のニューヨークの愛希は妖艶でかっこよく、目が釘付けになってしまいますし、汽車のラインダンスも可愛らしい。

ブラジルのシーンは思わずおおっ!となるし、シルクロードの美弥るりかは心から美しいと思いましたし、燕尾も素敵、デュエットダンスでリフトして貰えてよかったねーーチャピ様って感じで。

でも、せっかく回転木馬のセットがあったんだから、もう少しあれを生かす手立てはなかったんだろうかと思ってみたり。

一応、珠城りょうは「白馬の王子」という設定らしいのですが、正直、あまりそんな風には見えなかったなあ。我が家の姫ちゃんは「たまきちは燕尾の中でうもれてるし」って言ってたしなあ。

強烈な個性を発揮していた・・筈の新人公演を経て、大人になった珠城は大人になりすぎたんじゃないか?

美弥るりかの美しさや愛希れいかの華が非常に大きな助けになりますよね。

 

コメント (6)
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