ふぶきの部屋

皇室問題を中心に、政治から宝塚まで。
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皇室における和服の位置

2019-08-21 08:00:00 | 日本人なら絶対に知っておきたい皇室

こざとさま

その疑問、わかりますよーーー 何で悠仁殿下は羽織袴を履いていたの?ですよね。

 ちょっと聞いたこんな話

結構昔の話です。森光子さんが勲章を貰う時、皇居まで車を出したのはジャニーズ事務所でした。そして東宝関係者がお付き添いで行ったのですが、その時「袴ははかず洋装で」と言われたそうです。よくわからないけど、武家の装束である羽織袴を履いて皇居に入ってはいけないとか・・・当時、小泉首相でしたけど確かに洋装だったかな。

 装束の変化

公家の衣装 → 男子は束帯

        女子は女房装束

ですよね。でも現実問題、現代の日本でこの格好で外、歩けると思いますか?

こういうのは即位の礼とか大葬の礼などで見ることが出来ます。私達は10月にテレビで見ることが出来るでしょう。

時代劇などで見る公家といえば

こんな格好。これは直衣姿といいます。多分、女性の場合は和宮に代表されるような「おすべらかし」唐衣という画像が思い浮かぶのではありませんか?

 

 明治時代 → 正式衣装は洋装

明治になっても暫くの間、宮中の女官たちは

 こういう姿でお仕えしていました。

男性はざんぎり頭になり、軍服や制服の着用になり明治天皇は直衣をやめて軍服で過ごすようになります。けれど女性に対する規定はなかったので、庶民までも相変わらずの髪型と着物姿。

宮中においては

これが外出着です。昭憲皇太后の行啓の図ですが、面白いのはハイヒールを履いていること。とにかく洋装になれなくちゃということで、袴にブーツならぬ袿にハイヒールをはいてみたんです。日傘もさしたとか。

でも、やがて「洋装令」が出ます。

 皇族の最上級の装束は大礼服

 日々は洋装

という風に決められたのです。ここから男性皇族は軍服が正式の服装となり、女性はバッスルスタイルの洋装が通常になります。

香淳皇后は女学校時代は

こういうお姿でした。

けれど、外交儀礼としては洋装が最も格上になったのです。

 

 昭和天皇も召された羽織袴

 お小さい頃の昭和天皇。羽織袴です。

お写真を撮影するのに何を着てもいいというわけにはいかず、かといって直衣などは着用が大変、軍服はまだ早い。学習院の制服?みたいな色々な考えが渦巻いたと思うのですが、とりあえず日本人だし・・・だったのかなと思います。

ただし、皇太子時代、天皇になってからは一度もこういうお姿はありません。

数少ない外国訪問の時も洋装で通されました。

 

 皇室に大々的に着物を持ち込んだ上皇后

とにかく美智子妃というかたは着道楽でいらっしゃる。他の皇族が全員洋装でも自分だけは着物を着たりする。雅子妃は回りが着物でも洋服ですが。

戦没者追悼式も洋装で行くべきですが、皇后になってから着物になりました。

それも「陛下に何かあった時、支えるのに着物の方が動きやすいから」という理由です。

幼い浩宮も着用。大きくなっても

着用。一方の紀宮には大学卒業の時も袴を履かせなかったわけで、ここらへんどういうおつもりなのか全然わかりませんよね。

上皇が皇太子時代、タイのワチュラロンコン皇太子が来日した時には皇太子と3人の子供達がみな着物なのに美智子妃だけが洋装です。多分、美智子妃の服はタイの女性の正装を模したものじゃないでしょうか。

 

 21世紀の皇室では着物が女性の正装

眞子さまも佳子様も皇室外交の時によく振袖を着用されていますね。眞子さまはどこへ行くにも正式の場では着物です。

個人的にはローブ・デコルテにティアラ姿を外国でも見たいです。晩さん会とお正月の制服みたいな洋装じゃなくて、ダンスが出来るような。それこそわっかのドレスをお召し頂きたいです。

しかし・・・・眞子さまが着物を外国で着用されるのは、それが海外の人からみて「もっとも日本人らしい民族衣装姿」に見えるから。それと経費節減かなと。

ドレス姿だとすぐに「あの時も着てた」と海外の人にもわかりますが、着物ならかなり使いまわしが出来ます。眞子さまのペルーとボリビアでの着物は以前着用になられたものばかりでした。

予算の少ない宮家にとって着物なら親子で使えるし(眞子さまの場合は洋服も紀子様のおさがりを着ていますが)長く着用できるというメリットがあるのでしょう。

佳子様がオーストリアやハンガリーでもずーーっと着物なのかなと。本当はエリザベートのようなドレスを着て頂きたいところなんですが。

 

 悠仁殿下が羽織りを召された理由を考える

ブータンは今でこそ旅行者は普通の格好でもいいですが、以前というか昔は外国人でもブータンの民族衣装を着なくてはいけなかったと思います。

ワンチュク国王は新婚旅行で日本にいらした時も、インドでもどこでもあの民族衣装をお召しです。前国王は昭和天皇の大葬の儀の時にもあの民族衣装を召されて、私などは「寒いのに・・・」とびっくりしました。雪が降る中でのあの装束だったので。

だから眞子さまも紀子様もブータンに入られると「キラ」を履いてますよね。出来るだけあちらの服装に近づけるという意味合いがあるのでしょう。

悠仁殿下も同じだと思いますよ。スーツの時はネクタイまでお父様とお揃い。今回はあちらの皇子さまと会う予定もあったことだし、子供同士で民族衣装を着ましょうということだったんじゃないかなと思います。

とってもエキゾチックに見えますよね。

秋篠宮殿下が袴を履かなかった理由ですか?持っていなかったのでは?

あくまで皇嗣の礼装は洋装ですしね。

 

 愛子内親王や眞子内親王・佳子内親王の服装について考えてみる

愛子内親王の場合、とても自分で服を選んでいるわけではないと思います。

でも小さい時から本当に衣装持ちで、静養に行く度に服が違ってしかも海外ブランドを着せていたようです。好みは多分母君なんでしょうね。

何であんなに子供っぽいのか・・・それは以外と両親が娘と同世代を知らないからじゃないですか?むしろ「うちは皇女なんだから高級品を着せればいい」と思っているかも。

一方、眞子さまも佳子様も小さいころは紀子様手作りのワンピースなどをお召しでした。

ファッションセンスが最もあるのは佳子様で、本当におしゃれなスタイルを貫いてますが、ちょっと肩を出しただけで大バッシングになります。

つまり、現在の秋篠宮家はそれこそフェイクニュースで叩かれる程なので、たとえ服1着といえども簡単に「これが着たい」とはいえないのです。

特に美智子皇后の時代には、ご自分は若いころ散々おしゃれして最先端を気取っていたくせに、孫娘たちにはそれを許さないという変な圧力をかける人ですので。

 

愛子内親王が健常で自分の好きな服装でおしゃれを楽しむような姫だったら、回りの宮家ももっと自由に服を着ることが出来るのでしょうけど、愛子内親王がああですから・・・目立たないようにしないといけません。だから海外では素晴らしい服装をされる眞子さまも国内では地味な色のスーツばかり選ばれるのです。

 

何にせよ今回の袴の話も嫌がらせですから気にしないで下さい。

公家装束では外を歩けませんから。

コメント (5)
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星組大劇場千秋楽ライブビューイング

2019-08-21 07:00:00 | 宝塚コラム

 生まれて初めての大劇場の千秋楽ライブビューイングでした。かなりカメラのアングルなどが違いますね。東京よりは上手なのかな。でもいきなりズームアップしたり、画面が飛んだり、忙しかったような・・・・

 

 GOD OF STARS-食聖 

大劇場で見た時と比べて、ストーリーの運びがよりよくなり、ラストは沢山のカップルが出来上がっていることにびっくりです。こんなに「愛」があふれたお話だったのね。

紅ゆずるの紅シンシンはより表情が豊かになったというか、役が身について来たというか?

特にアイリーンとの喧嘩のシーンは、ああ見えて結構難しいと思うのですがさらさらと流れるようで見てて楽しいです。

大劇場で見た時はご当地アイドルの面々がちょっとぎくしゃくしているように見えたのですが、今回はすんなり入り込んで、それぞれ個性もあるようで面白いです。

この舞台は主役だけに目を止めればいいというものではなく、端の一人まで芝居をしているので目が忙しい。全部把握しようとしたら毎日通わなくちゃいけない程です。

それくらい目まぐるしい舞台ですが、とにかくよく笑わせてくれるし、そうかと思うと真剣に泣けちゃったりして。完成度が高いですよね。

ライブビューイングですから紅ゆずるの表情がよく見え、「あ、今泣きそうなんじゃ?」とか「こっちが泣いちゃう」とか・・・そんなシーンも幾度かありました。

天寿光希パパと出会って、いざ、食材探しに出るぞと舞台奥に引っ込む時に天寿が「今日はおじさんはどこまでもついていくぞ!」「おー!」とアドリブが飛び出して笑いました。

主役コンビ以外の人気者といえば汝鳥伶の牛魔王と組長の鉄扇公主。この夫婦はほんとに面白くて微笑ましいです。勿論、再会したアイリーンの両親もあっという間に打ち解けてラブラブ状態に。

みんなが笑って幸せな気持ちになる舞台でした。

 

 エクレール・ブリアン 

このショーは、どうしても群舞が多いので画面ではそのよさの半分くらいしか伝わらないんじゃないかなと思います。特に「ボレロ」は音楽が流れる中、静かに通り過ぎて切れない人々のダンスが本当に素晴らしいんですね。今回ばかりは若央りさよくやったと思いますけど(でも川崎悦子さんだったらもっとすごかったろうなあ)

「風林火山」の燕尾も、娘役のドレスが散る花びらのように美しく、どこまでも正統派のダンスが嬉しかったです。

 

 紅ゆずるサヨナラショー 

大劇場のサヨナラショーの前って、トップのメッセージが先で映像と一緒に紹介するんですね。

そして今回のサヨナラショーは紅ゆずるの希望がどっぷり入ったものでした。

「スカーレットピンパーネル」の曲が3曲入っていました。「ひとかけらの勇気」「あなたをみつめると」「あなたこそ我が家」それだけこの作品への思い入れが強かったことと、「あなたこそ我が家」では結婚式のような感じで、今回のパンフレットの後ろにも同じような写真があり、ファンのツボをしっかりつかんだものだったと思います。

また一緒に退団する麻央侑希や如月蓮のシーンもちゃんと用意されており、恵まれているなと思いました。

それにしても紅子が登場するとは!

ショーの後半からファンはみんな泣いていたのに、いきなり紅子が出てきてみんな唖然。

紅子も「反応ないわよっ!」と怒り「泣いてるの笑ってるの?どっちかにしなさいよ」といい、ペンライトの正しい使い方を教えてくれました。

紅子は劇場のセットや銀橋をぺたぺたと「触っておこう」って・・それがまた泣ける演出だなあと。最後には「ゆずるちゃんに代わってお礼申し上げます」に拍手でした。

ラストはまさかの「ありがたやなんまいだ」で、華形ひかると汝鳥伶も出てきて笑いながら幕。チーンと鳴った瞬間にまた笑い。

退団者のあいさつシーンでは礼真琴が泣いて泣いて・・紅に涙を拭いて貰ってまた泣いて。同期生の花を渡しに来た桜乃彩音も泣いていました。

となりで姫は号泣しているし、もう隣りでもおばさまが泣いてて。

私は泣きそうになるけどつい、「今のベニーのセリフ、使えそう」なんて考えている自分がいて「あーあ」なんて思ってました。

紅ゆずるの言葉「私がここまで来られたのは諦めなかったからです」に心から拍手です。

まあ、それは結果論でしかないんですけどね。

努力と少しの運が紅ゆずるにはついて回ったと思います。

色々頑張っても「上手」とは言われず、「ましになった」と言われる程度。どこか空回りにしている時もあったし、体調を崩した時は「もう駄目か」と思ったことも。

「スカピン」の新人公演だって今思えば、決して歌が上手じゃないし。でも、本当に紅は成長したんだなあと思います。そして下級生をその気にさせて頑張らせるのが上手な人でした。

レジェンドの後、北翔海莉というベテランの後で色々大変だったろうなと思いますが、優等生じゃないけど、みんな上手とは言えないけど、いつも舞台を見る度にそこで色々な思いを生徒と共有できる星組にしてくれた事に感謝します。

星組の伝統的なトップスターでした。

何度もカーテンコールする中で綺咲愛里に「相手役があーちゃんでよかった」と言った時、となりの綺咲愛里は言葉が出なくなって泣きじゃくり。

二人で舞台に出てくればお客様達が「ヒューヒュー」と熱いカップルを冷やかす。こういうのってマリコさんとあやちゃん以来だなあとぼんやり思っていました。

6000人に送り出された紅ゆずる。まだ東京もあるけど頑張ってほしいです。

 

コメント (1)
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