東京の鉄道遺産 その9は、八高線の多摩川橋梁です。
昭和6年に八王子市と群馬県高崎市を結ぶ八高線が開通し、その時に架橋され、現在もそのまま使用しています。
小宮駅~拝島駅間にある橋梁です。 多摩川が八王子市と昭島市の境になっています。
河川敷は運動広場で、少年野球などの練習をしています。
土手沿いの歩道には車輪が置いてあります。
太平洋戦争終戦後、昭和20年8月24日、復員兵や疎開先から帰る人々を乗せた上下の列車が正面衝突、
客車は増水していた多摩川に転落、105名以上の方々が亡くなりました。
平成13年頃、中州から車輪が発見され、土手沿いにモニュメントとして保存されています。
戦争をやっとの思いで生き延びて復員した人や、疎開先からやっと我が家へ帰る人が
終戦わずか9日で、このような事故で亡くなられるなんて・・・なんと悲惨なことでしょうか。
長い緑の鉄橋はどことなく寂しさが漂っているように感じます。
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