今から28年前、よし坊は、「享年31歳。戒名、釈xx」となっていたかもしれない(家が浄土真宗なので釈が付きます)。
小学生の頃、距離にして3軒か4軒裏の家が火事になり、燃え上がる火の怖かったこと。しかし、まさかホテルで火事に会うとは。世に生まれて、ん十年になろうとしてるが、後にも先にも死ぬかと思ったのはこの一回だけ。
人間、予感とか、後で気がつくと変なことを口にしていることがある。1979年2月某日、韓国ソウルへの出張。いつも日曜日に出て、土曜日帰りの一週間出張だ。今回は、毎回宿泊している定宿のコリアーナ・ホテルが珍しく一杯で、通りをはさんだ向かい側、市庁裏のニューソウル・ホテルに初めて泊まることに(写真は現在のホテル。当然だが昔より綺麗だ。米系ベストウエスタン系列になってるのが目新しい)。技術の上司と担当商社マン氏、そしてよし坊の3人はチェックインして、しばしエレベータを待つ。横の各階案内を見て、「アレ、三階四階はオンドル・フロアですね。さすが韓国、でも火が出るとしたらここから出ますね」と思わず口に出た。皆んな、「そうだね」。
晩飯を外で食べ、夜中近くにホテルに戻り、上司殿の部屋で持ち込んだ極上コニャック(クールボアジエだったと思う)を寝付け薬に飲んで散会。
まさか、先程の言葉が現実になるなんてつゆ知らず、夜中の1時前にベットにもぐり込んだ。何せソウルの冬は寒い。マイナス12~3度ぐらいだ。だが、ホテルで寝る時はどこもエアコンが効いているので大体パンツに上半身裸でブランケットに包まって寝るのが常だったから、この日も同じ。
そして、ウトウトっと寝かけたところで(多分30分くらい)、外(=廊下)が騒がしくなり、ざわついているのが遠くに聞こえた。と思ったら、突然ドアを激しく叩く音。ギョッ!! ベットの中で「ありゃ何だ。喧嘩か?きっとイザコザに違いない。海外でそんなのに巻き込まれたら大変だ。じっとおとなしくしているのに限る!」(つづく)
小学生の頃、距離にして3軒か4軒裏の家が火事になり、燃え上がる火の怖かったこと。しかし、まさかホテルで火事に会うとは。世に生まれて、ん十年になろうとしてるが、後にも先にも死ぬかと思ったのはこの一回だけ。
人間、予感とか、後で気がつくと変なことを口にしていることがある。1979年2月某日、韓国ソウルへの出張。いつも日曜日に出て、土曜日帰りの一週間出張だ。今回は、毎回宿泊している定宿のコリアーナ・ホテルが珍しく一杯で、通りをはさんだ向かい側、市庁裏のニューソウル・ホテルに初めて泊まることに(写真は現在のホテル。当然だが昔より綺麗だ。米系ベストウエスタン系列になってるのが目新しい)。技術の上司と担当商社マン氏、そしてよし坊の3人はチェックインして、しばしエレベータを待つ。横の各階案内を見て、「アレ、三階四階はオンドル・フロアですね。さすが韓国、でも火が出るとしたらここから出ますね」と思わず口に出た。皆んな、「そうだね」。
晩飯を外で食べ、夜中近くにホテルに戻り、上司殿の部屋で持ち込んだ極上コニャック(クールボアジエだったと思う)を寝付け薬に飲んで散会。
まさか、先程の言葉が現実になるなんてつゆ知らず、夜中の1時前にベットにもぐり込んだ。何せソウルの冬は寒い。マイナス12~3度ぐらいだ。だが、ホテルで寝る時はどこもエアコンが効いているので大体パンツに上半身裸でブランケットに包まって寝るのが常だったから、この日も同じ。
そして、ウトウトっと寝かけたところで(多分30分くらい)、外(=廊下)が騒がしくなり、ざわついているのが遠くに聞こえた。と思ったら、突然ドアを激しく叩く音。ギョッ!! ベットの中で「ありゃ何だ。喧嘩か?きっとイザコザに違いない。海外でそんなのに巻き込まれたら大変だ。じっとおとなしくしているのに限る!」(つづく)