政治のスキャンダルは日の目を見なければそれまでだが、ひとたび公になると手がつけられなくなる事が多い。最悪の事態は当事者である政治家の政治生命に決定的なダメージを与えることだ。そんなことを予感させるようなスキャンダルが勃発した。
マンハッタンに隣接するニュージャージー州の共和党知事、クリス・クリスティの側近が、昨年の州知事選挙キャンペーンを前後して、クリスティに賛同しないフォート・リー市の民主党の市長への嫌がらせとして、市が管轄するマンハッタンへの動脈のひとつ、ワシントン・ブリッジを意図的に混雑させた事が明るみになった。
この、クリス・クリスティという政治家がよし坊の目を引いたのは、知事に当選した時の紙面に2016年の共和党の有力大統領候補として紹介された事だけではない。今までの大統領候補としては肥満である事と、それ以上に直感的に思ったのは、面相がどうも胡散臭いのだ。これが大統領候補? アブナイ政治家で思い出すのはニクソン政権の時の副大統領アグニューだ、これも相当アブナイ政治家であった。
それにしても、側近中の側近ではあるが、一存で危ない橋を渡るであろうか。いかにボスに傾注していたとしてもだ。
日頃のボスの言動や思想の意を汲んで物事を図る、ということはある。日本の政治の世界でよくあったのが、秘書が親分の意を汲んで裏でダーティな仕事をして、発覚したら秘密を抱えて棺桶へ直行して闇に葬る事だ。いかにもウェットな日本社会のことである。
合理的に、自分と家族を中心に考えるアメリカ人が、ボスの為に何の保障も無くリスクを冒して仕事をするとは考えにくい。動機は何だろう。側近にまで昇進しているから地位ではないだろう。状況からして金でもないだろう。この側近が女性であることから、下司の勘繰りがでてしまう。男と女?
真相はまだ闇の中だが、当分目が離せない。
マンハッタンに隣接するニュージャージー州の共和党知事、クリス・クリスティの側近が、昨年の州知事選挙キャンペーンを前後して、クリスティに賛同しないフォート・リー市の民主党の市長への嫌がらせとして、市が管轄するマンハッタンへの動脈のひとつ、ワシントン・ブリッジを意図的に混雑させた事が明るみになった。
この、クリス・クリスティという政治家がよし坊の目を引いたのは、知事に当選した時の紙面に2016年の共和党の有力大統領候補として紹介された事だけではない。今までの大統領候補としては肥満である事と、それ以上に直感的に思ったのは、面相がどうも胡散臭いのだ。これが大統領候補? アブナイ政治家で思い出すのはニクソン政権の時の副大統領アグニューだ、これも相当アブナイ政治家であった。
それにしても、側近中の側近ではあるが、一存で危ない橋を渡るであろうか。いかにボスに傾注していたとしてもだ。
日頃のボスの言動や思想の意を汲んで物事を図る、ということはある。日本の政治の世界でよくあったのが、秘書が親分の意を汲んで裏でダーティな仕事をして、発覚したら秘密を抱えて棺桶へ直行して闇に葬る事だ。いかにもウェットな日本社会のことである。
合理的に、自分と家族を中心に考えるアメリカ人が、ボスの為に何の保障も無くリスクを冒して仕事をするとは考えにくい。動機は何だろう。側近にまで昇進しているから地位ではないだろう。状況からして金でもないだろう。この側近が女性であることから、下司の勘繰りがでてしまう。男と女?
真相はまだ闇の中だが、当分目が離せない。