事件の被害者が釈然としない思いを抱くひとつは、弁護側が刑の軽減を狙って持ち出す精神鑑定だろう。”被告は犯行時、普通の状態ではなかった”と言うわけだ。殆どの極悪の忌まわしい事件は”異常な状態”だからこそ起こるのであって、”普通の状態ではなかった”などと抜けぬけと言うな、と言いたくなる。これが未成年だと、更にいろいろと理由をつけてくる。何でもありのアメリカで呆れた裁判判決が出、心ある周囲の識者達は大いに怒っている。
事件はテキサスに住む、16歳の金持ちの馬鹿息子が起こした。酒を飲んで(規定の3倍のアルコール検出)親に買ってもらったフォードのでかい車に仲間数人を乗せ、無謀運転をした結果、通行人を4人死なせ、同乗の二人も重症となった。馬鹿息子は逮捕され、裁判となった。検察は飲酒の悪質運転として20年を求刑したが、弁護士は呆れた理由を持ち出し、10年間の保護観察とリハビリ治療という、実質お咎めなしの判決を勝ち取ってしまった。金持ちの馬鹿親は早速年間費用4500万円するリハビリ施設を予約したとのことで、リハビリセンターで馬鹿息子を優雅に暮らさせる段取りを取った。この親にしてこの子あり、この子にしてこの親あり、である。
Affluenzaという、日頃聞き慣れない言葉がある。事件で話題にならなければ滅多にはお目にかかれまい。裕福や豊かさをあらわすAffluenseと流行り病のInfluenzaをくっつけた合成語で立派な単語なのである。Rich Kids Syndromeとも言い、金持ち病と訳す。件の弁護士は、このAffluenzaを持ち出してきたのである。”金持ちの親は、子供の教育には無頓着で、金に飽かせて何でも買い与えてきた結果、この子供は善悪の判断が全くつかない子供に育ってしまった。命さえも金で買えると思っている、可哀相な病気の子である”と争ったのである。そして、定年間近の裁判官は、いとも簡単にリハビリと保護観察判決を出してしまった。
この弁護士、金持ちの親からタンマリと金をせしめたに違いない。アメリカの嫌な一面である。
事件はテキサスに住む、16歳の金持ちの馬鹿息子が起こした。酒を飲んで(規定の3倍のアルコール検出)親に買ってもらったフォードのでかい車に仲間数人を乗せ、無謀運転をした結果、通行人を4人死なせ、同乗の二人も重症となった。馬鹿息子は逮捕され、裁判となった。検察は飲酒の悪質運転として20年を求刑したが、弁護士は呆れた理由を持ち出し、10年間の保護観察とリハビリ治療という、実質お咎めなしの判決を勝ち取ってしまった。金持ちの馬鹿親は早速年間費用4500万円するリハビリ施設を予約したとのことで、リハビリセンターで馬鹿息子を優雅に暮らさせる段取りを取った。この親にしてこの子あり、この子にしてこの親あり、である。
Affluenzaという、日頃聞き慣れない言葉がある。事件で話題にならなければ滅多にはお目にかかれまい。裕福や豊かさをあらわすAffluenseと流行り病のInfluenzaをくっつけた合成語で立派な単語なのである。Rich Kids Syndromeとも言い、金持ち病と訳す。件の弁護士は、このAffluenzaを持ち出してきたのである。”金持ちの親は、子供の教育には無頓着で、金に飽かせて何でも買い与えてきた結果、この子供は善悪の判断が全くつかない子供に育ってしまった。命さえも金で買えると思っている、可哀相な病気の子である”と争ったのである。そして、定年間近の裁判官は、いとも簡単にリハビリと保護観察判決を出してしまった。
この弁護士、金持ちの親からタンマリと金をせしめたに違いない。アメリカの嫌な一面である。