どんな社会や国にも表と裏があり、異なった歴史と文化背景が良い面悪い面を形成するから、一括りにその良し悪しを判断するのは難しい。
日本の警察や検察も、過去の様々な事件や不祥事を見ていると、とても信用出来る相手ではないことが分かる。以前から言われている99%と言う世界でも稀な立件率は、一度立件したら、例え誤りが見つかっても隠蔽を施し、遮二無二見立て通りの内容での立件へひた走ると言うのだから、99%になるのは当たり前で、相当怖い話だ。そんなのに引っ掛かったら目も当てられぬ。
アメリカとて似たり寄ったりで褒められたものではない。更にややこしいのは、人種問題が日常で絡んでくるから大変だ。黒人を含みマイノリティは簡単に犯人にでっちあげられてしまう。だが、日本と違う所がある。それがあるからアメリカを嫌いになれない。誤りを正し、隠蔽があれば白日の下に曝そうとする力が絶えず働き、しかもそれが目に見えて具体化される度合いが相当高い。別の言葉で言えば、透明性が日本に比べはるかに高いのだ。だから、国民はJustice must be doneと叫び、Justice has been doneで安心する。
先日、テキサスで全米でも初めてと言われる冤罪ケースが解決した。
事件は約25年前に起こった。16歳の白人女性がレイプされ、同じモーテルに泊まっていた黒人男性が逮捕された。決め手は数人並べての面通しでこの女性はこの黒人男性を犯人としたのだ。逮捕された男性は無実を訴えたが、弁護士は被害者白人加害者黒人の図式では絶対に無罪にはなれない、との説得を受け調書にサイン。裁判で12年の刑が確定した。彼は2002年に出所、以後無実を訴えたが無駄に終わった。もっとキツイのは、アメリカは性犯罪者は名前と居場所を公にされ、常に世間の監視の下に生活をしなければならないことだろう。
この事件の内容と構図は冤罪事件にはよくある。今までのケースでは、出所後に支援団体と共に冤罪を訴え続け最新のDNA鑑定で何十年も前の事件が冤罪であったと分かり、晴れて無実となるケースだが、基本は受刑者側からの訴えで、当局、即ち立件した検察側からのアプローチは無きに等しい。
今回のケースが全米でも初めて冤罪による無実となったのは、テキサスの郡検察が導入した新たな試みによる。過去の事件で証拠を集めながら、その証拠が棚上げされていた押収品を再鑑定して、過去の検察の判断が正しかったかどうかをチェックすると言うもの。冤罪を訴える側ではなく、検察側で眠っている証拠をチェックし、もし検察側に問題があれば正そうという、日本では到底考えられないアプローチなのである。そこには自ら透明性を上げ、Justice(正義)を追求しようという精神が失われていない。それを考えると、日本では、そもそも正義の追求などというものが存在していないのかもしれない。
今年57歳になるこの男性は晴れて無実無罪となった。規定により、彼には服役していた12年間の補償として年800万円相当x12、更に年額800万円相当が終身支払われることとなった。
可視化も一部始まった日本だが、まるで”ぬるま湯”だ。
日本の警察や検察も、過去の様々な事件や不祥事を見ていると、とても信用出来る相手ではないことが分かる。以前から言われている99%と言う世界でも稀な立件率は、一度立件したら、例え誤りが見つかっても隠蔽を施し、遮二無二見立て通りの内容での立件へひた走ると言うのだから、99%になるのは当たり前で、相当怖い話だ。そんなのに引っ掛かったら目も当てられぬ。
アメリカとて似たり寄ったりで褒められたものではない。更にややこしいのは、人種問題が日常で絡んでくるから大変だ。黒人を含みマイノリティは簡単に犯人にでっちあげられてしまう。だが、日本と違う所がある。それがあるからアメリカを嫌いになれない。誤りを正し、隠蔽があれば白日の下に曝そうとする力が絶えず働き、しかもそれが目に見えて具体化される度合いが相当高い。別の言葉で言えば、透明性が日本に比べはるかに高いのだ。だから、国民はJustice must be doneと叫び、Justice has been doneで安心する。
先日、テキサスで全米でも初めてと言われる冤罪ケースが解決した。
事件は約25年前に起こった。16歳の白人女性がレイプされ、同じモーテルに泊まっていた黒人男性が逮捕された。決め手は数人並べての面通しでこの女性はこの黒人男性を犯人としたのだ。逮捕された男性は無実を訴えたが、弁護士は被害者白人加害者黒人の図式では絶対に無罪にはなれない、との説得を受け調書にサイン。裁判で12年の刑が確定した。彼は2002年に出所、以後無実を訴えたが無駄に終わった。もっとキツイのは、アメリカは性犯罪者は名前と居場所を公にされ、常に世間の監視の下に生活をしなければならないことだろう。
この事件の内容と構図は冤罪事件にはよくある。今までのケースでは、出所後に支援団体と共に冤罪を訴え続け最新のDNA鑑定で何十年も前の事件が冤罪であったと分かり、晴れて無実となるケースだが、基本は受刑者側からの訴えで、当局、即ち立件した検察側からのアプローチは無きに等しい。
今回のケースが全米でも初めて冤罪による無実となったのは、テキサスの郡検察が導入した新たな試みによる。過去の事件で証拠を集めながら、その証拠が棚上げされていた押収品を再鑑定して、過去の検察の判断が正しかったかどうかをチェックすると言うもの。冤罪を訴える側ではなく、検察側で眠っている証拠をチェックし、もし検察側に問題があれば正そうという、日本では到底考えられないアプローチなのである。そこには自ら透明性を上げ、Justice(正義)を追求しようという精神が失われていない。それを考えると、日本では、そもそも正義の追求などというものが存在していないのかもしれない。
今年57歳になるこの男性は晴れて無実無罪となった。規定により、彼には服役していた12年間の補償として年800万円相当x12、更に年額800万円相当が終身支払われることとなった。
可視化も一部始まった日本だが、まるで”ぬるま湯”だ。