よし坊のあっちこっち

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香川慎二の去就報道に見るニュースの裏

2014年08月27日 | サッカー
いよいよ8月の移籍期限が迫ってきたところで、一昨日マンUの監督から香川の去就についてのコメントでありヒントが流され、日本でも一斉に報じれた。

ニュースというのはよくよく注意して読まないといけない。特に日本の報道の連中は、海外の話題となると出来るだけ”いい情報”を流し読者に大いなる誤解を植え付ける。今回の香川報道に関しても同じだ。

今回の日本のファン・ハール監督のコメントはこうだ。「香川はアメリカ遠征試合において、私のサッカー(=ポジションのこと)に対する私の思いと哲学を満足させることが出来なかった」として、どちらかというと「頑張ったが私を満足するところまで行かなかった」というようなニュアンスの伝え方であろう。しかし、実際のファン・ハールの言葉を読むと、言葉の裏にバトルがあったことをうかがわせる。

Kagawa did not wish to fulfill my wishs and phylosophy. 「香川は私の思いと哲学を満たそうと努力する意志が無かった」と言っているのである。それを裏付けるように他の英文ニュースにはKagawa falls out with Louis Van Gaalの表現で、ストレートに言えば、喧嘩別れしたと報じている。

香川がドルトムントでの成功を背景にトップ下のポジションに固執するのは決して悪いことではないが、客観的に置かれた状況を見れば、どう逆立ちしても無理なのがよく分かる。加えて惨憺たる実績に終わったことは、最早居場所が無いことは早い段階で明らかだったはず。そして、アメリカ遠征での唯一の可能性のあるボランチのポジションを試されたのだが、この段階で決定的になったのだろうと推測される。香川が一生懸命プレーしたかどうかは分からないが、ファン・ハールの目には唯一可能性のあるポジションに対して、やる気無しと判断した瞬間であろう。

鶏頭となるとも、牛後となるなかれ、である。