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よし坊のあっちこっち

神出鬼没、中年オヤジ、いや、老年オヤジの何でも有りブログだ!

映画三昧ーキネマの全盛

2009年02月10日 | 映画
最近、つくづく思う。団塊の世代に生まれて良かったと。なにせ、あのキネマの時代で育ったからだ。娯楽はキネマしか無かったのが良かった。いつからか、軽薄な(と言いながら性懲りも無く観ているのも事実だが)テレビに取って代わられたが、あの頃のキネマ時代は濃密だった。

最初にキネマを観たのは、母親に連れられて観た「君の名は」。今でも覚えている。阿佐ヶ谷の松竹だ。後宮春樹の佐田啓二、氏家真知子の岸恵子、そして数寄屋橋。1953年封切とあるから、よし坊6歳。これが原点と言える。

当時は映画会社に其々特徴があった。松竹は現代物が多く、当時は池部良、大木実なんかが出ていた。時代劇は少なかったが、あると近衛十四郎が大体主役を張っていた。東宝も現代劇が主流で、よく観たのが、喜劇。社長シリーズと駅前旅館シリーズ。女優陣では草笛光子と河内桃子が好きだった。司葉子も良かった。一方では重厚な三船敏郎の時代劇物が気を吐いた。忘れてならないのが特写もののゴジラ、モスラ物。地球防衛軍なんてのもあった。
東映はチャンバラの代名詞だった。錦ちゃん、千代ちゃんに大川橋蔵。大御所に片岡知恵蔵、市川歌右衛門。そう、丹下左膳の大友柳太郎がいた。悪役もゴロゴロだ。月形竜之介なんて、いつも憎憎しかった。後は、山形勲とか、沢村宗之助とか。当時は第二東映なんてのが出来るくらい勢いがあって、里見浩太郎が気を吐いた。
大映も時代物が中心で、長谷川一夫を筆頭に雷チャン、勝新。この頃、よし坊は山本富士子にゾッコン、溺れていた。現代物は川崎敬三や船越英二。女優では京マチコを忘れてはいけない。
日活は、言わずと知れた無国籍アクションと青春物が面白かった。裕次郎、二谷英明、葉山良二、後に渡哲也が出てくるのだが。小林旭の渡り鳥シリーズもせっせと通った。ワルや半ワルで宍戸錠。女優陣では吉永小百合、清水まゆみとか。
キネマ衰退の遥か以前に無くなってしまった新東宝。東宝から独立し、アラカン、若山富三郎を引っ張ってきて時代劇、宇津井健で現代物。そう言えば高島忠夫もいたね。女優陣が濃厚だった。高倉みゆき、久保菜穂子で、未成年のよし坊にとっては、ドキッとする場面がシバシバ。と言っても現代のように溢れかえっている露出度とは程遠い、かわいいレベルだ。

キネマの全盛が懐かしい。


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