よし坊のあっちこっち

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スーツが眠っている

2011年10月13日 | アメリカ通信
衣装クローゼットに入るたびにため息が出る。スーツは7-8着あるだろうか、他にブレザーと称する上着が3-4着、ズボンが6-7着、ネクタイに至っては、30本余り、それとボタンダウンのカラーシャツが何枚あるだろうか。遥か昔の入社以来、全て所謂”トラッド調”で固めてきたのだが、それも10年前にサラリーマンを止めてからは、滅多に着用する機会無く、この10余年眠ったままである。

NYなら別だろうが、それ以外のアメリカで働くなら、スーツは1-2着、ジャケットは一着あれば20年は大丈夫というもの。それも毎日着る訳ではない。普段は襟付きのポロか普通のシャツを着ていれば仕事になる。ネクタイなど2-3本有れば十分だ。と言うことで、クローゼットに眠っているスーツの類は棺おけまで持ち込まねばならないはめとなりそうだ。

アメリカで、何が苦労(?)、いや気に食わないかと言うと、衣料のサイズが合わない。「Big & Tall」などと言うようなキングだけでは足りない、キングキングサイズの連中の為の店が幅をきかせているのだから、164センチのよし坊としては、何所へ行ってもサイズが合わない。アメリカのMサイズは日本のXLに近い。それでも5-6年前までは、大人コーナーの横にボーイズのコーナーがあって、これは、日本的に言えば中学生位だろう、よし坊になんとか合うサイズが有ったのだが。不景気で軒並み中途半端なボーイズのクラスをやめてしまったから、今や選択肢が無いのだ。

かれこれ7-8年になろうか、長らく愛用していたスエットパンツが破れてしまった。これもトミー・フィルフィガーのボーイズで買った物だが、最早アメリカでは調達出来ないサイズなので、8月に日本に行った折、早速探しまくった。ブランド物はさすがに日本では高く手が出ない。漸く探し当てたのがダンロップブランドの、両ポケットファスナー付きの物。このファスナー付が絶対条件なのである。ファスナーが無いと車の乗り降りの際に大事な物が落ちてしまう。過去これで往生した事があるので、大事なポイントである。3000円は悪くない値段だ。アメリカに居ると、こんな物でも宝物のように思えてくるから不思議だ。


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