よし坊のあっちこっち

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映画三昧 - ゴジラ2014

2014年06月08日 | 映画
観に行く気はなかったのだが、ワイフが観たがっているのと、ハリウッド版ではあるが、かなり原点に帰ったと聞いたので重い腰を上げた。腰が重かった最大の理由は、98年頃封切られた初めてのハリウッド版ゴジラのショックが大きかったからだ。あれは酷いゴジラ映画だった。ゴジラ映画というより、ジュラシック・パークシリーズのスピン・アウト的作品である。当時封切りに先立つプレミアで初めてゴジラの姿を観た招待客の東宝の連中が、思わずため息を漏らしたと聞いているが、さぞがっかりしたのではないか。

本家ゴジラには二つの特徴がある。ひとつは、ゴジラが登場するシーンには必ず前奏曲が流れる。「ジャジャジャン、ジャジャジャン、ジャジャジャン」という例のメロディーだ。これが流れるといよいよ真打登場となって、戦いが始まる。もうひとつは目だ。獰猛な顔と鋭い目なのだが、ほんの少しだけ目に愛嬌があるのだ。

さて、本筋の映画のほうだが、ハリウッド版にしては中々の出来で、確かに原点回帰が見られる。何よりもズンドウ短足の本来のゴジラ体型でホッとする。顔も愛嬌が無いが合格だ。例のメロディーが無いのが残念と思っていたら、最後にちょっとだけ流れたとワイフが言う。聞き逃してしまった。

俳優も渡辺謙は別として、English Patientでオスカーを取ったフランスのジュリエット・ビノッシュ、Good Night,Good Luckでノミネートされたデイビッド・ストラザーンが出ていて、結構な役者を揃えている。

唯一いただけない点は日本の舞台になった原発の町の名前がJianji La。どこからこんな名前を引っ張ってきたのか分からないが、これは現代でも西洋人が東洋を眺める時に出てくるイメージなのではないか。東京的エキゾチックなイメージの代表でもあるShangri Laシャングリラに連なる発想のような気がしないでもない。

原発がアメリカで普及している型なのだが、これはフクシマに対する配慮なのか、それとも欧米的発想から単にそうしたのか。

全体的に出来上がりは良かったのではないか。強行収入も予想以上だそうで続編決定らしいので、次回はどんな怪物が敵役で出てくるか。



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