ぼくらの日記絵・絵心伝心 

日々の出来事や心境を絵日記風に伝えるジャーナリズム。下手な絵を媒介に、落ち着いて、考え、語ることが目的です。

日常の中の小さな非日常

2014年07月24日 | 日記

 私は、この7月初め小さな手術をした。左ソケイブ(腿の付け根)にできたホクロで、大きくなった腫瘍のようなものを切除した。良性だったので安心したが、この2週間、日常生活の一部であるランニングを休むことになった。

 ランニングは私の大切な趣味というか、生活の一部分になっている。ウィークデーは、毎晩8キロ、終末は25キロ走っている。この機会にランニングが我が身にあたえる、肉体的、精神的影響を観察することにした。……体重が増え、食欲が衰え、ストレスがたまる。中断の後のランニングは、多少脚力は落ちたものの、走った後の爽快感は格別に素晴らしい。やはりランニングは健康にいいですね……のようなことになるのかな、と想像していた。

 しかし、現実はそうではなかった。

 ●体重が増えることなく、食欲旺盛。ストレスなし。むしろ時間の余裕ができ、ほかにいろいろなことが出来た。

 ●2週間ぶりのランニングは多少腿に疲れはあったが以前の通りの走り。

 ●ランニング後の、特別の爽快感はなく、いつもの通りのスッキリ感。

 そして今の感想は、ランニングが健康によいことは間違いない。だが、それにこだわり、のめりこむのもいかがなものか。ランナーとしてのピークを過ぎた私は、これからも長く続けられる走りをしたい。

 久しぶりに8キロを走った晩。ベッドの上で「自分はランニングにロマンを求める夢想家だな。今回は、いろいろ考えすぎで自分で物語を作ろうとしたのかな」などと自分自身を観察した。外で激しい雨音が聞こえる。この2週間の小さな非日常に抱いた夢想を流し去るようである。

 

                                      絵は梅雨の夜の夢。    7月18日 岩下賢治

 

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