鉢植えの金柑がたわわに実をつけています。
2020年以降の経済財政構想小委員会というのがある。小泉進次郎氏ら自民党の若手議員を中心に構成された、財政再建特命委員会傘下の小委員会である。
「人生100年の時代をどうすれば安心して過ごせるのか。そう考えたとき、私たちは3つの柱を立てました」
10月26日、自由民主党本部での記者会見。会見席に座った小泉進次郎衆院議員はそう切り出した。横に並んだのは村井英樹、小林史明の両衆院議員と、山下雄平、吉川有美、両参院議員。5人の若手議員は、社会保険や年金で新しい制度を構想したと発表した。
主な柱は3つ。1)正社員と非正規雇用を問わない「勤労者皆社会保険制度」の創設、2)「人生100年型年金」(年金受給年齢の柔軟化)、3)健康ゴールド免許(自助を促す自己負担割合の設定)。
具体的な中身については後述するが、今回発表されたこの構想は、いくつかの点で異例なものだ。」
以上、森健/Yahoo!ニュース編集部より。
民主国家の政治的な眼目は国民の平等ということにつきるから、社会を分析する視点というのは、まずは年齢階級的分類、そして農業、工業、サービス業など職業分類、年収分類、さらには地域分類といった社会学的な基礎的分類の上に立っている。医療や社会福祉、税制など、すべてがそうした観点から補助などが制度化されている。
小泉氏らの構想はそうした旧来の分類では、2020年以降の人生100年時代には対応できないというものだ。そこで社会的な階層より、個的な実質生活を基礎に置いた政策を構想しようというのである。こうした考えが現実の行政の中にどう反映されいくのかは全くの未知だが、保守勢力とされる自民党の中から将来を展望する考えが出てきたことに感銘を受ける。いわゆる右からの改革である。
漠然とだが、これはいわゆる西欧的な福祉国家論の破綻からの脱出へのひとつの模索であることは間違いない。トランプ現象などに振り回されることなく、未来への方途を見定めたいものだ。
本来、左からの提言が待たれるのだが、それは絶望的。わたしは原発を含め気がついたことを随時、書きとめることにしたい。【彬】