ぼくらの日記絵・絵心伝心 

日々の出来事や心境を絵日記風に伝えるジャーナリズム。下手な絵を媒介に、落ち着いて、考え、語ることが目的です。

小さいけど楽しい体験

2017年10月26日 | 日記

 この10月は中旬から雨が続き台風21号で一区切りがついた。台風一過から二日目の10月24日の午後、久しぶりに、野川沿いのランニングを楽しんだ。目的は、むしろ秋の野川沿いの風情を楽しむことであったが・・・。川は水量が多く流れが強い。鯉はどこかに避難しているようだ。周囲の草木は、激流でなぎ倒され、秋の花は消え去っている。3時間ほどで、そろそろ終わりに近づいてくる。今回、特に印象のない旅であったな、と満たされぬ気持ちになっていた。ところが、その後、次の三つのことを体験した。

 1.野川公園を抜けたあたりに小さな古い商店がある。以前から気が付いてはいたのだが寄ってみる。いかにも昭和の雰囲気のある萬屋なのだ。野菜、果物、食料品、日用雑貨、文房具、その他・・・・。要するに今でいうコンビニになる。僕はこういう店が好きで旅先などで見つけると必ず入ってみる。いつもなら「味のあるいいお店ですね」などと声を掛けたくなるのだが控えた。第三者的な冷たい言葉になりそうに思えた。 

 2.公園内の野川に、子供と母親たちが10組ほど集まっている。何人もの子供が川の中にはいり何かをしている。子供達は6~7歳。気温は低く、川の水量は多いが腰まで水につかっている。魚採りかと思いきや、網もなければバケツもない。僕は思わず「何をしているの?」と声を掛けたくなったがこれも控えた。水遊びをしているだけだろう。風邪をひきそうに見えるのだが、最近の母親は過保護かと思っていたがこうやって子供を自由に遊ばせている。元気な未来を見る思いになった。

 3.ランニングの終着点あたりに、小金井市の管理する「はけの森美術館」がある。その脇に小さな水路が流れていて野川に続く。以前、このブログでも紹介しましたが、この水路に、その時期になるとホタルが現れると聞いていて、以前2回ほど来たことがあったが見たことはなく疑わしく思っていた。この日、その水路あたりをホウキで清掃をする女性がいた。そこで尋ねてみる。「この水路にホタルが出ると聞いたんですが?」応えて曰く「ええ本当ですよ。6月中頃になると、ここではなく水路の奥のほうにでます。最近は餌のカワニナがへってきてはいますが。わざわざ見に来る人もいます。」と奥の森のほうを指さす。・・・ああ本当に出るのだ。

 今回のランニングの終わりに出会った、三つの体験。小さなことだがなんと楽しいことか。

 絵は「はけの森美術館」脇の水路。この奥の森にホタルがでる。

       2017年10月25日  岩下賢治

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