小菊が咲き始めました。
首にイボができ、こすったりすると赤くなって痒い。鬱陶しいやら、見てくれも悪いので、皮膚科に行って、切除してもらうことにした。治療は、液体窒素を塗るだけ。塗布するとき、ジーンとした熱い痛みがするが、数日すぎるとイボが後かたなくきれいになる。本来、イボは整形とか美容扱いで、保険外治療になるらしいのだが、痒みがあるというので、病気扱いしてもらい、安く治療してもらえた。
施術してくれたのは女医さん。なぜか親しみがあって、治療とは関係のないことを雑談風に聞くことができた。
それは、最近、鼻毛がいやに早く伸びるということである。
鼻毛を切ると、以前なら一ヶ月ほどは気にならなかった。ところが最近、1週間もたつと鼻毛が伸びてきて、鼻をかむとき、テッシュに引っ掛かるようになった。どうしたものやら、この間切ったばかりなのに、と思うのである。
鼻毛は吸気の清掃をする役目があり、例えば排ガスの充満している所で作業したりすると、自己防衛として剛毛になるとか、タバコを吸う人は鼻毛が濃いということなどを風評として聞いているのだが、私はタバコは吸わないし、空気のよごれたところで作業するようなことが近年増えたわけではないのである。
そんなことで、お医者さんに聞いてみたかったのだ。
すると、「それは成長サイクルが早くなったのです」と。生長サイクル? と思ったが私は「はあ」と応えるほかはなかった。成長サイクルが早くなった、つまり生まれて死ぬまでの期間が短くなったということです。通常は生まれて死ぬまでの期間が30日間だとすると、これが15日間となり、その分、早く成長し、早く終末を迎えるということ。鼻毛の成長サイクルが短くなったので、伸びるのが早くなるということである。
なるほど、と思う。鼻毛に限らず、髭も年をとると早く伸びる。以前は髭剃りは3日に一度だったものが、今では毎朝剃らないとゾロゾロする。毛が早く伸びるのである。髭だけでなく、最近、爪が早く伸びる。成長サイクルの影響なのだろうか。
しかし、髪の毛はそうではない。あまり伸びない。同じ身体でも、分野によって成長サイクルが違うのかもしれない。
髭のことで思うのだが、最近、テレビに登場するタレントや識者がなぜが髭面が多い。成長サイクルの伝でいうと、髭が多いというのは、老人化が進んでいるということではないか。若い人が髭面を誇張するのは、年寄り振ることが近年の風潮なのかな、と思うこの頃。【彬】