ハナニラの群生
コロナ禍が始まってもう丸々3年になろうとしている。いいかげんうんざりだ。この間、無為に年取っただけのような気がする。
感染者は依然として一定数を数えているが、生活レベルでは、おおよそ感染は収まっているように思う。我が家の近くの居酒屋は安いし美味しいとの評判で、夕方早くから店は満員の盛況だ。店内は明るく開放的で、変な間仕切りも施していない。それでもこの店から感染者が出て店が閉鎖されたなどといったことは起こっていない。
コロナに敏感なのは結構だが、その意識が通弊化していないか。例えばマスクの着用。
私は路上ではマスクはつけない。付けるのは、電車の中。お店に入る時はマスクをつけるが、出たら外す。いつだったか、マスクを付けずに文房具やに入ったら、店員の方が追っかけてきて、マスクを付けてください、と催告。嫌になって買い物もせず、早々と退散したことがある。書店でも同じような経験がある。
マスクの防菌効果は、それほど期待できないというのは、昔から言われている。風邪が流行ったらマスクをする人が多くなるのは、自分が感染ることより感染さないためだと言われている。ウイルスはマスクを簡単に通過するからである。今回のコロナ対策、世界中がマスクをするようになったが、これはワクチン以外に、有意な対策がなかったからに他ならない。
世界各地で、最近では、マスクを外しても良いとの指針が出されるようになっている。しかし日本では、皆んなの染み付いた生活意識から、マスクはここ当分は外せないのだろう。東京都の医師会でもマスクをするよう声明を出しているほどだ。
でも私はマスクは外す。剣呑だった周囲の目線も、最近ではそれほどでもなくなってきている。何人か、マスクなしの人とすれ違うこともある。でもほとんどの人はマスクをしている。なんだが、マスクごっこしているようにも思える。気温が上昇すると、マスクが息苦しくなる。人それぞれだろうが、この通弊を乗り越えたいものだ。【彬】