アサガオ
いわゆる温暖化なのか、年々、夏が暑くなっているように思う。今年は30度を越す真夏日が夏本番前に連続して記録するほど。しかも湿度が異常に高いように思う。
昨年も暑かった記憶がある。調べれば簡単なことだが、記憶を追う方が、環境に関しては正鵠を得るような気がするので、想い起こしたい。そして思い出すのだが、去年の夏の最盛期には湿度が低く、夜になると急に涼しく感じられて、何か高原に行ったような気がしたものだ。ところが今年の暑さは湿度が高く、暑さが堪える。
湿度が高いとなぜ暑く感じるのだろうか。
料理やお風呂を見れば想像がつくのだが、熱は蒸気=湯気によって放出される。そのまま温度が下がるのではなく、湯気となって熱が放出され、下がるのである。蒸気は気温に関係なく湿度との関係で放出される。だからマイナス下でも乾燥していればどんどん気温は下がる。
人が暑く感ずるのは人体から蒸気が発散しにく時だ。周囲の湿度が高ければ蒸気は発散しにくくなり、代謝で生じる熱が体内にこもる。だからそれほど温度が高くなくとも熱中症が発症するのである。
と、ここまでが中学の科学である。
そこでだが、現在市販されているエアコンの除湿能力をもっと高めてもらいたいと思うのである。除湿の方法は空気に高熱を加え、湿気を取る方法が採用されているようだが、もっと効果的な方法があるはず。
温度を下げて暑さを避けるのではなく、湿度を下げて暑さを防ぐのである。そして室温が30℃くらいでも快適に過ごせるようにする。そのためには多くの電力を必要とするだろうが、節電ではなく電力はふんだんに使いたいものだ。それが文明というものだ。【彬】