カラスウリの花
東京都内、いや日本全国、あるいは全世界で高温がつづいている。
気象庁が発表している統計では、東京の最高気温が真夏日とされる30度を超えたのは、5月から。32.2(5月) 33.8(6月) 37.7(7月) 36.7(8月途中)と続いている。今後も高温が予想されていて、年間の半期に、30度を超す真夏日が出現するに違いない。24節気はおろか、これでは四季の感覚さえなくなっていくだろう。
そんな中、問題になるのは私たちの生活スタイル。
何年か前、夏時間の制定などが話題になったが、昼夜1,2時間の調整でどうにかなるものではない。望みたいのは文明の技術力だ。
CO2の削減による気象の管理も重要だろうが、ヒートアイランドといわれている、都市の高温の改善に資する研究開発を進めてもらいたい。東京だと都心にくらべ三多摩地区は3~4度、差があるという。主な原因はコンクリートのビルと道路のアスファルト。だから建築資材の改善を追求してほしい。コンクリートや鋼材に変わって蓄熱しない素材の開発。外気にさらされているや車の屋根などにふれると火傷しそうになる。この蓄熱されたものが空気中に発散されているわけだ。
現在、耐熱素材は、対象物に貼り付けるシートのようなものが多い。また建築材の間に押し込めるもの。そうではなく素材そのものに溶け込んでいて、熱を遮断するもの、そんなものがいい。燃えない木材という感じか。
技術的には可能だと思うがどうだろうか。
道路だと熱でアスファルトが溶け出し黒い液が滲み出ている。なんとかならないものか、と思う。暑さは寒さに比べれば敵ではない。植物などは暑さの恩恵をうけている。受益の多い暑さを管理する方途があって然るべきだ。【彬】