菜の花
国や地方自治体、こぞって子育て支援に向かっている。高校までの教育の無償化に加え、育児手当てを支給するという。果ては大学までを無料化するとか。それらの政策の中心的な課題は、少子化問題。
人口減は国家の衰退だという人がいる。なるほど人口減はGDPの減少に繋がる。人口が多いほど、国家として勢いがいいのだろう。国家予算も増大するから、国家プロジェクトなど大型の研究投資がしやすくなるのも事実だろう。
でも、私は人口減の方が将来的だと思う。適正水準というのがあると思う。
日本の人口は江戸時代で3000万、太平洋戦争で産めよ増やせよの時で8000万人。今は12000万人。国土は狭くても、産業の近代化・現代化で生産効率が上がり、その恩恵で生活空間が狭小でも人口増を継続できたわけである。
以前、日本の住まいは「うさぎ小屋」と汚名を着せられたものだ。昔の社会科の教科書には、日本は国土が狭く、山間部が多いため、外国に比べ人口の稠密度が高い、と記載されていた。暗に人口が多すぎるという表現だった。今問題になっている環境やエネルギーなどを考慮すれば少子化は必ずしもマイナスではない。戦後のベビーブームの時は、学校は生徒で満杯だった。校庭にプレハブの教室を建て、凌いだものである。
行政機関やメディアの言いふらす少子化などに振り回されてはならない。
教育問題で肝心なことは、無償化などではなく、保育と教育を一体化することだと思う。このことは次の機会に。【彬】
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