ぼくらの日記絵・絵心伝心 

日々の出来事や心境を絵日記風に伝えるジャーナリズム。下手な絵を媒介に、落ち着いて、考え、語ることが目的です。

スポーツはパワーゲームになった

2023年05月03日 | 日記

               二つの投法

 大谷選手の活躍で、NHKでは毎日のように大リーグ放送をしている。それほど大谷選手はニュースバリューを持っているのだろう。僻んだ目からすると、我々の視聴料の中から、NHKは如何程の放送権料を払っているのか、茶々を入れたくなるほどだ。
 それはそれとして、大谷選手のフォーム、特にピッチングについて思うことがある。
 大谷投手の投げ方は、長身を生かして上から投げ下ろすのだが、ストレートはほとんどなくほぼ変化球だ。しかしその変化球には急速がある。ツーシームやスライダーでも150キロを超える。こういう投球ができるのは、投げ方に由来している。
 大谷投手の投球フォームは、腕をあまり後ろに引かず、肘と手首は耳の後ろに置き、バックスイングを大きく取らない。この投げ方は素早さや正確性が肝心の内野手や捕手の投球方法とされた。この投げ方にパワーを加えたのが大谷投法だといえる。
 この利点と欠点は何か。
 利点は正確性。そして変化球を駆使できる対応力と器用さを発揮できる。大谷には四球が少ない。それに変化球が多い。つまり理にかなっているわけだ。しかしこの投法の弱点は球に力が入らないということ。その弱点を補給するのがパワーである。大谷の見事な筋力、体力を見れば頷けよう。
 この投法を編み出したのは、多分、先輩のダルビッシュだと思う。彼も大谷と同じような投法をしている。そしてパワートレーンングの先駆者でもある。従来の先輩達の投法では肘を痛め、皆、例のトミージュンの肘手術を受けている。
 大谷に比する昔の大投手である、金田正一、堀内恒夫氏の投法からは、思いもよらぬ発展である。
 野球ばかりではない。柔道、サッカー、水泳、相撲、卓球、全てパワーの世界に入っている。日本人には全くそぐわない分野だと思われていたパワーだが、今のアスリートたちは、大谷選手に劣らぬパワーを身につけ、世界レベルに達している。年寄りから見ると全く別世界に入っているようだ。【彬】

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