畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

行こか戻ろかあの崖に(その1)

2024-04-30 04:06:43 | 山菜
 今年の春の山は変調。やはり、雪国は雪が降らないとだめですね。
それでも、我慢できずに独活採りに出撃。スパイク地下足袋とクマベルで万全の構え。

 昔山の畑に行くのには、この道がメーンでほぼ毎日誰かが歩いていました。
今は昔日の面影は無く、土が光るほどに踏みしめられていた道も、今は杉の葉に覆われています。

 途中に「おふどさま」と呼ばれる狭い平坦な土地がある。
昔、不動尊が祭られていたらしい。木々は大きく育ち道を覆い、コシアブラの姿も。

 魚沼では食べる習慣の無かった山菜「コシアブラ」です。
さすがというか、情報化時代。美味しいという話は魚沼に伝わり結構ポピュラーな山菜に。

 さて、この日の目的は独活の畑への直行でしたが、ちょいと浮気。
ゼンマイが目に付いて仕方ありません。少し採ってから独活にしましょうか。
 「夜の上野のプラットホーム可愛いあの子が泣いて止める
止めて止まらぬおいらの心、山の男は度胸だめし」と思わず口をつく『谷川小歌』の一節。
             (続く)
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一気に春です

2024-04-22 04:08:05 | 山菜
 今年の冬は暖冬小雪でした。雪のない地方よりもよりその影響を感じます。
雪が無いと、植物、山菜も気温の影響をストレートに感じてしまうようです。
 これは、雪のない緩斜面に咲いていたオオバキスミレです。
昔、薪を燃料の主体として暮らしていた際は、春の薪切り仕事に昼食時のみそ汁の具として使ったとか。

 枯れた植物の残渣が斜面に沿って流れるように並んでいる。
これは、独活が枯れたもの。土や落ち葉に埋もれた独活もこれをたどると見つかる。

 ほら、有りましたよ独活が。これは急斜面過ぎて根はあまり埋もれていない。
急斜面直下で、少し平らになり雪崩で土や枯れ葉が積もるところには軟白状態で見つかる。

 こんな条件が、モヤシ状態の白い軟白独活が期待できます。
上に積もっている落ち葉が見えるかと思います。滅多にあるものではありませんが。

 慎重に、独活採りの際は必ず持参する、草取り鎌で慎重に掘り出す。
少し短くて、独活には気の毒。かわいそうにも見えるが有難く頂きましょう。
 夕食に、皮を剥き縦に薄くスライスして酢味噌で食べました。
二人で思わず嘆息。甘さと香りが口中で炸裂です。嬉しい雪国の春です。
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何年振りかなゼンマイ採りは

2024-04-20 05:01:28 | 山菜

 何年前に行ったかを忘れるほど行っていなかったゼンマイ採り。
あの、大転落事故からしばらくは足がすくみ行けなかったゼンマイ採りでした。
 乾燥して保管していたゼンマイも底をつき、好きな煮物も食べられなくなったしまった。
もちろん、危険を承知のスベルベママが催促するわけは無いけれど、そろそろ良いかとも思い挑戦でした。

 何年たっても、ある場所の記憶と採れる時期、季節は忘れない。
我が家の山の畑から、斜面を下るとこんな風にでで居るのですからたまりません。

 今シーズンの魚沼は、異常とも言える暖冬小雪の年でした。
例年だったら、雪が滑り落ちる山頂付近から、徐々に下に向かって出る山菜です。
 それが、今年は山の上も下も無く、一気に最盛期へと突入してしまった。
それにしても、残念というか採る人は減ってしまいました。僅かに取った形跡は残っていましたが。

 初山、初回でしかも何年振りかというゼンマイ採りです。
やや少ないけれども、久しぶりのゼンマイ採りとしたら上々かな。

 採ってきたら、すぐに食べるというわけには行かないのがゼンマイ。
頭頂部中心に着いた綿毛をていねいに取り、それから茹で上げて乾燥します。
 今回の量は少ないけれども、これでも自家用だったら一年は食べられるでしょう。
実は、調子に乗って昨日も出撃。スベルベママに山の畑まで送ってもらい、そこから山を下りつつ採る。
けっこうたくさん採れて、これならば二年は不自由しないと思われる量を採りました。宝の山でした。
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栽培山菜「ウルイ」

2024-03-10 04:43:24 | 山菜
 農家で同級生のビニールハウスを訪れました。
彼は夫婦二人で学校卒業して以来農業に従事。これは冬季間の仕事用ハウスです。

 ハウスの中に入ると、二列のウルイのベッドが見える。
少しずつタイミングを変えて、促成栽培をしているがこれは発芽直後です。

 このあたりが収穫適期なのかな。
専用の細長い、突きノミのような器具を使い、手探りで根元から切り取るのです。

 角度を変えて眺めます。午後に行ったら「今朝は6時から続けている」と。
昨年はご存知の通りの酷暑の年で、ウルイの根株の成長も悪かったというのだが。

 仕事が間に合わなかったのかな。これは伸び過ぎですね。
露地栽培は天候に左右されるから、ウルイも苦戦中。でも単価は昨年よりも大分良いらしい。

 最後の根茎の植え付けを終えて、もみ殻を掛けていました。
三月のこの時期に植え付けると、四月末まで収穫が続けられるという。
 山菜のウルイは、実は二種類ありこちらは「小葉ギボウシ」です。
スベルベが独活採りやゼンマイ採りの際についでに採ってくるウルイは「大葉ギボウシ」なのです。
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連載308「独演歌謡ショー」(その2)

2024-01-30 04:25:47 | 山菜
        独演歌謡ショー(その2)

 いやー、誰も居ないって良いね。よしっ、十八番を歌ってみようかな。「流れ豊かな黒竜江の岸の繁みが我が棲み家水の鏡でひげ面剃れば満州娘が一目ぼれ」こんな歌詞が大好きで、いつ聞いて、いつ覚えたのかも全く分からないが大好きな歌の一つ。次は民謡かな、佐渡おけさと行きましょう。うーん、かなり体は温まってきました。

 民謡ついでに次は三階節といきましょうか。おっと、脱衣場に人影です。この辺りで独演ショーは終わりとしましょうか。
 便利な世の中です。この一節しか知らない「流れ豊かな~♪」の歌詞を調べてみました。満州馬賊の歌だと思っていたら大きな間違い、勘違い。
            (続く)
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