伝えたんく

日々の何気ないできごとに感じた幸せ

曰くつき

2008-02-23 23:52:57 | Weblog

日光東照宮・一ノ鳥居

 名所と言われる所には、ワンポイントとして曰くつきの場所があるものだと思う。「じゃあ、言ってみろよ!」と言われてすぐに出てこないほど、頭の引き出しはガタツイテきている。

 ストーンヘンジとウッドヘンジ、頭塔とボロブドゥールなど歴史上でつながるものだとカッコ良いのだが、今回は寄せ集めということでご勘弁願いたいと思っていたらつながりがありました。

 日本の誇る世界遺産の一つに日光の社寺がある。その一つ東照宮の一ノ鳥居の前に石段がある。その十段目の真ん中にある「照降の石(てりふりのいし)」は一つの石がツートンカラーという不思議な石である。この二色の違いが強まると翌日天気が崩れるそうだ。  

照降…てりふり…の石(栃木県日光市)

 一方、ゆきたんくの住む千葉県の市川市には弘法寺(ぐほうじ)という日蓮宗の寺がある。時代劇の撮影に使われることもあるそうだ。その境内に上がる石段の途中に「涙石(なみだいし)」という石がある。弘法寺のホームページによると

弘法寺の石段(千葉県市川市)

涙石

 江戸時代、作事奉行であった鈴木修理長頼は、日光東照宮の造営のために使う石材を伊豆から海を越え江戸川を通って運ぶ途中、市川の根本付近にさしかかったとき、どうしたことか船が全く動かなくなってしまった。 そこで長頼は、近くの弘法寺に仏縁あり、と思い、石を国府台のふもとに降ろし、当山の石段に使用してしまった。 長頼は幕府から責任を問われ、涙ながらに当山の石段にて割腹して果てた。それからというもの、石段の一つはいつも濡れており、これはこの時に流した長頼の血と涙である、という伝承が残っている。

とある。ということは、どちらの石も東照宮の造営のための石材であったのだ。一つは日光に、一つは市川にということだが、曰くつきの濡れ石であるようだ。 

コメント (2)
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