津軽海峡と言えば、青森県と北海道の境目にある海峡である。その青森県側の突端の一つが竜飛崎である。竜飛崎の辺りの海はいつも渦が巻いており、難所の一つとして認識されているそうだ。写真の一つ一つの渦は小さくも感じるが、距離が離れているのでそう見えるのに過ぎない。
近くには白亜の燈台と言うと格好が良いが、小ぶりのかわいい燈台が建っている。「竜飛崎燈台」である。日本で有人の燈台が、この竜飛崎燈台ともう一つあるいうが、今でもそうなのだろうか。
竜飛崎燈台
1932年7月1日からずっと津軽海峡を見守っている竜飛崎燈台だが、メンテナンスが行き届いているのだろう。とても綺麗である。
このような場所は、戦争時に敵国からの防衛の要になることがあった。この燈台の周囲に残る戦争遺跡がそれを物語っている。
竜飛崎望楼跡
左と写真はゆきたんく撮影、右写真は「ようこそ要塞探訪へ」管理人のMKNJ様よりいただいた。
竜飛崎望楼跡と、撤去される前の望楼の写真である。日清戦争直前当時、勅令第七十七号により、「海岸望楼条例」が公布され、全国海岸の要所に望楼を設置し、沿岸監視態勢がとられた。望楼は、陸上と艦船との信号、海上監視、気象観測などを担当した。後に海岸望楼は海軍望楼となった。(MKNJ様のサイトより)
この場所は中国からも旧ロシアからも近いので、重要な地点だったかもしれない。
その様子を燈台はずっと見守っていたのだと思う。