のんびりぽつぽつ

日常のこと、本のこと、大好きなこと・・・
いろいろ、と。
のんびりと。

「ドリアン・グレイの肖像」 初めての観劇。

2009年08月24日 23時30分12秒 | 山本耕史さん
行ってきました。
世田谷パブリックシアター。
自主観劇初体験。

ネタバレ、してるつもりはないけれど、雰囲気とか印象とかで想像できちゃうかもだから、
1回目は全くなにも知らないままがいいって人は読まないでくださいね。


では、いきます。


巻き込まれてきました。
あの、世界に。

で。
まずごめんなさい。

そうだ、よね。
そうなんだ。
これは「ドリアン・グレイ」なんだ。
演劇ってそういうものなんだ。

ドリアン・グレイがそこに居ました。
山本耕史が居るんじゃなかった。
判ってたつもりだけど、全然判ってなかったんだな、と思います。

だから、まずはごめんなさい、です。。


さて。で。
初めて観た劇の感想は。。
今浮かぶのは。

「闇」と「孤独」

最期までとても孤独なドリアン。
光が全く見えない場所でもがき苦しむ彼の姿。

最期までその状態。

苦しかった。
バジルをナイフで・・・という場面は本気で「やめて!」と思った。
暗転を繰り返す世界に、
どんどん落ちていくような感覚で、
ピアノの生演奏がそれにかぶさるように追い詰められる。

なんだかもう、
終わったらヘトヘト。。

カーテンコール(で、いいんだよね?)で、
最初、ポツンっとステージ中央に立った山本耕史という役者が、
とても孤独に見えた。
まだドリアン・グレイのまんま、なのかな。
そういうもの?舞台って?
他の人たちがステージ上に登っても、
何だか1人孤独な気がして。

いやもう、疲れた。。
使った事のない心の筋肉を目一杯使って全力疾走した気分です。

でも。
幸せ、というか(作品自体は全く幸福感はゼロな内容だよね)
圧倒された心地よい疲れ、というか、
そんな感じで今、います。

そうだ。
加納さんがおっしゃっていた
「2階席からの鑑賞もよいかも?」
というお言葉。よっく判りました。
うん。
許されるなら、2階席からも観てみたい。
丁度、とてもいい位置なんじゃないだろうか?って思われる演出が沢山・・・
そして逆に。
もっともっと前でも観てみたかった。
息遣いまで感じられる位置ってどうだろ?
そこで、観たらまた。
もっとこの世界の生の感情を感じられる?(ある意味、危ないかもしれないけれど・・)

ふう。
今日はこんな感想。
これでいいのか?とかなり迷ってるけどそのままUP!
感じたままを書いたど素人だから怒らないでね~(^^;)

今度は金曜日。
これ、リピーターになるの判る気がする。
まだ、力が心のどこかに入りっぱなし・・・
・・・ヤバイ?私。。。
コメント (4)
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「夜は短し歩けよ乙女」

2009年08月24日 12時58分21秒 | ☆本☆
森見 登美彦 著 角川文庫。

最初。
ものすごく戸惑った。
文章に気持ちが乗っからない。
大混乱する自分の頭~!!??

つまるところ。

純粋な、ちょっと古きよき時代の「恋物語」

なの、ね?

「きつねのはなし」をそのままイメージして読み始めてしまったので、
大混乱しちゃったのだった。

短編4篇で4エピソード。
文庫本1冊分かけて、ようやく向き合う男女のお話。
これはやっぱり古き良き時代だろう。
恋愛小説ではなく恋物語だろう。
うんうん。
森見氏のちょっと現実から37度くらいずれた(笑)独特の世界観が、
その恋物語に厚みとおもしろい味付けをしてくれる。
最後の章では、一体いつ彼女が彼のところにいくのか?
じりじりしながら読み進めている自分に気付いた。
なんだ。
すっかり巻き込まれたじゃん?
混乱~~とかいいながら・・・自分。

個人的には、文化祭のお話が一番好き。
韋駄天こたつとゲリラ演劇。
観て見たいナー。2つとも!!!
(あ、でもパンツ総番長さんは・・・ゴメンナサイ・・・・)

この二人。
やっぱり28度位ずれた位置でのラスト。
この先、どうなるのかな~。
でも、ここでおしまい、なのがまた程よい味付けです、ね。

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